漢字の成り立ち

「行」の漢字は彳+亍で成り立つ漢字ではない<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>

行の成り立ちの種類 象形文字
行の漢字の部首・画数 (部首)行 (ぎょう・ぎょうがまえ・ゆきがまえ)(画数)6画
行の漢字の読み方 (音)コウ・ ギョウ・ アン(訓)・ ・ おこな [外]・ みち
行の漢字の意味 いく、ゆく、歩く、すすむ、死ぬ、おこなう、ふるまう、おこなわれる、おこない、やる、宗教上のつとめ、たび、みち、道路、ならび、ならんだもの、れつ、みせ、「銀行」の略、書体の一つ(行書)
行の漢字の学年・漢字検定 (学年)小学校2年生(漢字検定)9級

ここでは「行」の成り立ちについて解説します。

「行」という漢字を見ていると、漢字をさ左右に分けて、会意文字などと考えられそうですが、実は象形文字です。

何をかたどった成り立ちなのででしょうか?

詳しく見ていきましょう。

*

漢字の成り立ち「行」
(象形文字)

漢字の成り立ちの種類を見る

 

漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

「行」の成り立ちは、四方に道が延びる十字路の形を表した象形文字です。

十字路は人通りの多い道を目的地に向かって「いく」となり、その後「いく」というそのものの行為の意味となりました。

また、道は目的地に向かって真っ直ぐ繋がっていることから、真っ直ぐ筋を通して「おこなう」と意味が派生していったのです。

「行」が「コウ」と読むのは、同じ「まじわる」というイメージを持つ「交(コウ)」から取ったと言われています。

「行」を「なめ」と読む理由

人気スポット湘南。

このエリアにある行谷ですが、その読み方はご存じでしょうか?

行谷・・・こうたにではありません。

 

実は「なめがや」と読みます。

なぜ「行」を「なめ」と読むのでしょうか?

それは「行」の持つ意味が関係しているようです。

 

「行」には前述の通り、「ならび、ならんだもの、れつ」という意味があります。

並べることを「並む(なむ)」と言い、「ならべる、れつ」といった意味を持つ「行」も「なめ」と読むことがあるようです。

 

ところで金文って何かコミカルに見るのは私だけでしょうか・・・?

面白い漢字の成り立ち25選!今すぐ人に話したくなる漢字を集めました!きっとあなたが「面白い!」「誰かに話したくなる!」ような面白い漢字の成り立ちを25個集めました。少しお下劣なものから「ほほ~ぅ」と勉強になるものまで、同時に古代文字の掲載もありますので、漢字成り立ちを絵で見ながらも楽しんでいただけるはず。 普通に辞書を引いても出てこない漢字の成り立ちを掲載しています。...

 


「行」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。

昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。

ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。

また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。

実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!

ここでもう一度、「行」という漢字が、

  • どのような形で
  • どのような筆順で
  • どのような所に注意したら良いか

確認しながら練習してみましょう。

漢字「行」の綺麗な書き方

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

漢字「行」の綺麗な書き方<ポイント>

・1画目よりも2画目の方を長く払う

・4画目よりも5画目の方が長くなるように書く。

・6画目は3画目の終点よりも下の位置から跳ねる。

漢字の成り立ち「行」まとめ

では最後はまとめです。

「行」の漢字の成り立ちは、

  • 四方に道が延びる十字路の形を表した象形文字。
  • 漢字の意味は、いく、ゆく、歩く、すすむ、死ぬ、おこなう、ふるまう、おこなわれる、おこない、やる、宗教上のつとめ、たび、みち、道路、ならび、ならんだもの、れつ、みせ、「銀行」の略、書体の一つ(行書)
  • 部首は「行 (ぎょう・ぎょうがまえ・ゆきがまえ)で、画数は6画。
  • 読み方は、(音)コウ・ ギョウ・ アン(訓)・ ・ おこな [外]・ みち 
  • 小学2年生の漢字。
  • 漢字検定は9級。
  • 書き順のポイントは、「1画目よりも2画目の方を長く払う」「4画目よりも5画目の方が長くなるように書く」「6画目は3画目の終点よりも下の位置から跳ねる」こと。

 

以上が漢字「行」のまとめです。

いかがでしたか?

楽しい漢字ライフを♪

 

こちらの記事も読まれています