本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字「人」は人が支え合って成り立った漢字?<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>
成り立ちの種類 | 象形文字 |
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漢字の部首・画数 | (部首)人 (ひと・にんべん・ひとやね)(画数)2画 |
漢字の読み方 | (音)ジン・ ニン(訓)ひと |
漢字の意味 | ひと、にんげん、ひとがら、性質、ある職や分野に属するひと、ひとを数える語。 |
漢字の学年・漢字検定 | (学年)小学校1年生(漢字検定)10級 |
今日は小学校一年生で学習する「人」という漢字です。
「人」という漢字は、「人と人が支え合って出来ている」というのを聞いたことはありませんか?
では人という漢字をよく見てみましょう。
人・・・
人・・・
人・・・
全然支え合ってないですね(笑)
むしろ左の人が右の人に乗っかっちゃってる・・・。重い重い(笑)
そうなんです。
実は人という漢字は支え合ってできた漢字ではありません。
人は2画と単純な漢字で、小学校でも早くから学びますよね。
しかし漢字の成り立ち的には、単純な漢字ほどその成り立ちを読み解くのは難解だったりするのです。
ではどのようなルーツがあるのでしょうか?
「人」という漢字の成り立ちを詳しく見ていきましょう。
漢字の成り立ち「人」
(象形文字)
↓
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
人
「人」という漢字は、横向きに立っている人をかたどった象形文字です。
よく言われる「人と人が支え合ってできた漢字が「人」である」という説。
これは大きくは間違っていないけれど、正解ではありません。
最近ではこの説が間違っている、ということは知られてきましたが、「人」という漢字は「支え合って」できた漢字ではないのです。
「孟子」に【仁は人なり】と書かれているのですが、仁というのは「人と人が親しくくっ付く」というイメージを持つ漢字です。
その他にも漢の鄭玄は「人とは相人偶する(親しい)の人なり」と言いました。
つまりは、親しい人同士がくっ付くいている姿が漢字の「人」、なのです。
「支え合う」としてこの漢字を見ると、何だか片方に重く負担がかかっているように見えますが、親密な関係を表している、と見ると素敵な漢字に見えてきませんか?
「人」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。
昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。
ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。
また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。
実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!
ここでもう一度、「人」という漢字が、
- どのような形で
- どのような筆順で
- どのような所に注意したら良いか
確認しながら練習してみましょう。
漢字「人」の綺麗な書き方
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの縦の中心から、左斜め下へ進み、はらいます。
二画目
・右斜め下へ真っ直ぐ進み、最後は力強くはらいます。
★①②画とも、左右に大きくはらいます(→)
★①②画目が交わる所は、マスの縦の中心より少し左寄りに書きましょう(〇)
★①②画は下を揃えましょう(—)
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・①②画とも、左右に大きくはらうこと。
・①②画目が交わる所は、マスの縦の中心より少し左寄りに書くこと。
です。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「人」は漢字検定10級レベル
(小学校1年生修了程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
漢字の成り立ち「人」まとめ
では最後はまとめです。
「人」の漢字の成り立ちは、
- 横向きに立っている人をかたどった象形文字。
- ひと、にんげん、ひとがら、性質、ある職や分野に属するひと、ひとを数える語。
- 部首は「 人 (ひと・にんべん・ひとやね)」で、画数は2画。
- 読み方は、(音)ジン・ ニン(訓)ひと。
- 小学1年生の漢字。
- 漢字検定は10級。
- 書き順のポイントは、「1、2画とも、左右に大きくはらう」「1、2画目が交わる所は、マスの縦の中心より少し左寄りに書く」こと。
以上が漢字「人」のまとめです。
いかがでしたか?
楽しい漢字ライフを♪