漢字の成り立ち

「男」の漢字の成り立ちには男らしさが詰まっている<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>

成り立ちの種類 会意文字
漢字の部首・画数 (部首)田 (た・たへん)(画数)7画
漢字の読み方 (音)ダン・ ナン(訓)おとこ [外]おのこ
漢字の意味 おとこ、成年のおとこ、おのこ、むすこ、五等爵(公・侯・伯・子・男)の第五位
漢字の学年・漢字検定 (学年)小学校1年生(漢字検定)10級

「男」という漢字は男らしいイメージから、名前に使われることも多くありました。

成り立ちについては農耕具、筋肉、男性器など所説あります。

古代文字をみてあなたはどの説が正しいと感じますか?

「男」の成り立ちを詳しく見ていきましょう。


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漢字の成り立ち「男」
(会意文字)

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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

「男」の漢字の成り立ちは、「田」と「力」が組み合わさってできた会意文字です。

「田」は田んぼを表し、「力」は農工具のすきを表していると言われています。

農地の管理をしていたのが男性だったため、「おとこ」としての意味で使われるようになったと言われています。

しかし別の説もあります。

文説解字によると、「力は筋なり」「筋は肉の力なり」とあります。

日本語でも「力」を「ちから」と読みますが、ちからは「血から」で、筋肉に力を入れた形を表していると言うのです。

このことから「男」の成り立ちは、田んぼで力仕事をしている姿であり、力仕事をしているのは男である、という解釈もすることができます。

 

 

「男」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。

昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。

ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。

また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。

実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!

ここでもう一度、「男」という漢字が、

  • どのような形で
  • どのような筆順で
  • どのような所に注意したら良いか

確認しながら練習してみましょう。

 

漢字「男」の綺麗な書き方

漢字<画数で検索>する場合はこちら

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ゆっくり練習していきましょう。

漢字「男」の綺麗な書き方<ポイント>

・1画目と2画目の縦画はやや内向きに書く。

・1画目と2画目の終点は、5画目よりも少しはみ出すようにして書く。

・3画目の書き順注意。

・6~7画の「力」は、縦長ではなく、やや平たく書く。

漢字「男」の雑学・うんちく

男という字は遅咲きだった

今でこそ、性別での男性として使われている「男」という漢字ですが、実はそういった意味で使われるようになったのは明治時代に入ってからだということをご存知ですか?

漢字が中国から入った時頃、中国にも「男」という漢字はありましたが、あまり使われていなかったため日本にも入って来ませんでした。

しかし明治時代になり、西洋の本で男女の名詞を翻訳する時それに値する漢字として「男」と言う漢字を使ったのが始まりだと言われています。

では、その頃男性を意味する漢字は何だったかというと、「土」だったんですよ。

現在では「男女」とかきますが、昔は「土女」と書かれていました。

古代中国で男を意味する漢字は土だったんですね。

 

漢字の成り立ち「男」まとめ

では最後はまとめです。

会意文字
(部首)田 (た・たへん)(画数)7画
(音)ダン・ ナン(訓)おとこ [外]おのこ
おとこ、成年のおとこ、おのこ、むすこ、五等爵(公・侯・伯・子・男)の第五位
(学年)小学校1年生(漢字検定)10級

「男」の漢字の成り立ちは、

  • 「田」と「力」が組み合わさってできた会意文字。
  • 漢字の意味は、おとこ、成年のおとこ、おのこ、むすこ、五等爵(公・侯・伯・子・男)の第五位
  • 部首は「 田 (た・たへん)で、画数は7画。
  • 読み方は、ダン・ ナン(訓)おとこ [外]おのこ
  • 小学1年生の漢字。
  • 漢字検定は10級。
  • 書き順のポイントは、「1画目と2画目の縦画はやや内向きに書く」「1画目と2画目の終点は、5画目よりも少しはみ出すようにして書く」「3画目の書き順注意する」「6~7画の「力」は、縦長ではなく、やや平たく書く」こと。

以上が漢字「男」のまとめです。

いかがでしたか?

楽しい漢字ライフを♪

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