本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
私も使っている漢字の成り立ちの本おすすめ6冊<写真付き!>
今日は漢字に関する、実際私も参考にしている本を紹介します。
今回紹介しようと思ったきっかけが、最近、友人から、
[chat face=”man1″ name=”友人” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]
我が家は今、漢字ブームなんだよね。
ひとつの部首でいくつ漢字が思いつくか競争したり、読めない漢字を調べたり、思いついた言葉が、どう漢字で書くか調べたりしているんだ。
そんなことをしているうちに、長女が漢字の成り立ちがあることを知って、興味が沸いたみたいで。
だから漢字の成り立ちを調べられる本が欲しいんだけど、ああいうのって結構高いよね。
自分も一緒に読みたいあ、とも思うだけど、何かおすすめはないかな?
[/chat]
と聞かれたことがきっかけ。
漢字の成り立ちについて家族で興味を持ってくれるとはなんとも嬉しい!
そこで私が持っているおすすめ本を何冊か紹介しました。
同じように、「興味はあるけどどれを選べば良いか分からない」「漢字の成り立ちに関する本は結構高額で見切り発車で買うのをためらう」。
そんな方は、ここでぜひ吟味してください。
小学生でも使えるものから、少し小難しい辞書までありますので、あなたに合う本が見つかれば幸いです。
私も使っている漢字の成り立ちの本おすすめ6冊+α
では最初は、小学生から使える本から紹介していきましょう!
白川静博士の漢字の世界へ
白川静博士とは、漢字の成り立ちを研究した第一人者。
その白川氏が小学校の漢字学習のために出版した本で、小学校で習う常用漢字1026字が収録されています。
普通の辞書のように、漢字と文字だけではなく、漢字の歴史から始まり、人の体から生まれた漢字、自然から生まれた漢字、数字の成り立ちなどもあり、オールカラーで非常に読みやすいのが特徴です。
子供向けではありますが、古代文字(甲骨・金文・篆文)に記載もありますので、読みながら漢字の成り立ちがどのように変わっていったのかを知ることができる一冊ですよ。
一つ難点を挙げるなら、内容が端的過ぎて、内容が薄く感じることがあります。
大人の方でもう少し詳しく知りたい、文字を読むのが苦ではないというのであれば、やはり辞典がおすすめですよ。
字統
こちらも白川静博士の本で、漢字の収録数はなんと7,000字におよびます。
説文解字(最古の部首別漢字字典)などの古代の文献の説を挙げ、多くの説の中からこの説を導きだしていますよ、というのを丁寧に説明してくれています。
7,000字、古代の文献を多用していることからも分かるように、解説文が少し難しい言葉で綴られているので、小難しい文字を読むのが苦手な方には辛いかも。
ですが、理解出来ると、「なるほどそうなのか!」と、文字の歴史のすごさを感じることができるはず。
調べるためのもの、というよりは、「読むためのもの」として出版されたようで、確かにこの本を毎日1字ずつ読む、という方もいらっしゃるようです。
気になった漢字の成り立ちを徹底的に調べたい、習慣として読んで面白い本が良い、という方にはかなりおすすめです。
上記2冊は、ちょっと内容が軽すぎたり、固すぎたりしました。
ですが、ライト過ぎず、難しすぎず、面白い漢字の成り立ちを知られた良い、という方におすすめの本を3冊ご紹介しますね!
本当は恐ろしい漢字
「身の毛もよだつ怖さを秘めた漢字の成り立ち」とあるように、漢字の成り立ちの中でも、「刑罰」「支配」「呪術」「死」といった少し怖い成り立ちにフォーカスした本です。
普段使っている漢字に、こんな恐ろしい成り立ちがあったのか、と驚くものが本当に多いですよ。
漢字を作った古代中国が、いかに恐ろしい時代であったかが分かる内容で、読んでいて恐ろしくなりました。
人間の生と死を表された漢字の世界をぜひ感じてください。
ちょっとダークな漢字の世界をもう一つ。
タブーの漢字学
真面目な漢字本では、シモのこと、性のことなどは端折られたり、遠回しに解説したり、違う説を持ってきたりと避ける傾向にあります。
ですが、古代において、シモのことや性のこと、死や呪術は切っては切れない存在であり、漢字の成り立ちに関わっていることが多いのも事実なのです。
しかし、この避けるべき内容を書くと、どうしても放送禁止用語的な嫌らしい感じになっていしまいがち。
ですがこの本は、そのタブーの世界を、中国での歴史にも触れながら、私たちがが普段何気なく使っている言葉や漢字の移り変わりを知ることができます。
タブーな話だけど、読んだらちょっと賢くなった気がする、とても興味深い内容ですよ。
辞書にない「ことばと漢字」3000
文庫本サイズながら、結構厚めの本で、450ページほどあります。
文章がリズミカルで、読みやすく、言葉や漢字に関することを学ぶ、というよりは、言葉や漢字に関する雑学を知れる、手に取りやすい本です。
(まぁ、著者名がパキラハウスというのも個性的。)
別に知らなくてもいいけど、クスっと笑って読み進めてしまう、そんな雑学がたくさん収録されています。
目次を読んでいるだけでも結構楽しめるんですよね。
だからといって、別に内容が薄いわけ ではなく、先ほども言ったように、文庫本ながら分厚い本で読み応えがあります。
何が良いって、この本、結構中古で格安で売っているんですよ。
定価は約1,000円ですが、中古で20円ほどで売ってます。
だから最初に買う本には良いかもしれませんよ^^
最後に紹介したいのは、漢字を美しく書く書きかたにフォーカスした本です。
(成り立ち関係ありません)
常用漢字書きかた字典
常用漢字全ての書きかたが細かく書かれていますので、まずは独学で自分の漢字を美しく書けるようになりたい、という時非常に役立ちます。
今から漢字を習うお子さんに親御さんが教える用にでも1冊持っていて損はない字典です。
ここ跳ねるの?止めるの?など、大人って書く字に癖が出ちゃうんで、字の正確な形を認識できるこの字典はとても重宝します。
正しく書ける 正しく使える 小学全漢字1026
こちらは、文庫本サイズで小さめですが、オールカラーで読みやすいです。
小学校で習う漢字全てを収録されています。
書き順も分かりやすいですし、ところどころで跳ね、止めなども記載されています。
特長としては、漢字それぞれに覚え方や成り立ちが書かれており、漢字を習いたてのお子さんでも楽しく学べる工夫がされています。
(特に覚え方は楽しいですよ!)
本自体は小さいのに、カラーだからなのか見にくさは感じません。
上で紹介した【書きかた字典】は少し高額だと思ったら、まずはこの本から手に取っても良いかもしれません。
私も使っている漢字の成り立ちの本おすすめ6冊まとめ
今回は私が実際に使っている漢字に関する本を紹介しました。
いかがでしたか?
本を読んでみると分かりますが、本によって同じ漢字でも成り立ちの説が違うことも多々あります。
どの成り立ちがしっくりくるのか、覚えやすいのか、楽しいのか。
あなたの肌に合う本が見つかればとても嬉しく思います。