本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
「絵」の漢字の成り立ちは刺繍に関係した綺麗な成り立ち<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>
成り立ち | 形声文字 |
---|---|
部首 画数 | (部首) 糸 (いと・いとへん)(画数)12画 |
読み方 | (音)カイ・ エ |
学年 | 小学校2年生 |
漢字検定 | 9級 |
名前に付けられる漢字としても人気のあった「絵」ですが、なるほど、綺麗な成り立ちです。
漢字の成り立ちは、生や死など、生活に直結したことから成り立つことが多いですが、これは芸術的なところからできた漢字でした。
詳しく見ていきましょう!
漢字の成り立ち「絵」
(形声文字)
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
繪/絵
絵の難しい漢字(旧字)は「繪」。
音を表す「會(クワイ)」と意味を表す「糸」が組み合わさってできた形声文字です。
「會」は、「多くのものが集まる」というイメージがあり、「糸」は絹糸を表しています。
説文解字(最古の部首別漢字字典)に「五采(色)を會(あつ)めたる繍(ぬひとり)なり」とあり、もともと「絵」は、五色の刺繍による絵模様のことでした。
のちに、色彩としての「絵」で使われるようになります。
「絵」は刺繍の模様や帛と呼ばれた絹布に描かれた絵画のことで、「画」は彫刻した模様を言いました。
「絵」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。
昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。
ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。
また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。
実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!
ここでもう一度、「絵」という漢字が、
- どのような形で
- どのような筆順で
- どのような所に注意したら良いか
確認しながら練習してみましょう。
漢字「絵」の綺麗な書き方
ゆっくり練習していきましょう。
漢字「絵」の綺麗な書き方<ポイント>
・1、2画目の斜め線↙は、平行になるように書く
・10画目は9画目よりも長く書く
・11画目の下部分に空白があるように書く
漢字の成り立ち「絵」まとめ
では最後はまとめです。
「絵」の漢字の成り立ちは、
- 音を表す「會(クワイ)」と意味を表す「糸」が組み合わさってできた形声文字。
- 漢字の意味は、いろどり、もよう、線や色で姿や形をえがいたもの、えがくこと。
- 部首は「 糸 (いと・いとへん)」で、画数は12画。
- 読み方は、(音)カイ・ エ。
- 小学2年生の漢字。
- 漢字検定は9級。
- 書き順のポイントは、「1、2画目の斜め線が平行になるように書くこと」「10画目は9画目よりも長く書くこと」「11画目の下部分に空白があるように書くこと」
以上が漢字「絵」のまとめです。
いかがでしたか?
楽しい漢字ライフを♪