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漢字の成り立ち「耳」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

今日は小学校一年生で学習する「耳」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくでは耳から生まれた四字熟語のお話しです。

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

目次

漢字の成り立ち「耳」
(象形文字)


(金文)

 

 

人間の耳の形を元にして、耳の漢字ができました。

確かに形が似ていますね。

 

それでは次に、漢字の意味を確認していきましょう。

どのような使われ方をするのでしょうか?

漢字「耳」の意味

音を聞くための器官

顔の左右端っこにある、音を聞く体の一部。

例:耳元(みみもと)、耳たぶ(みみたぶ)、福耳(ふくみみ)、中耳(ちゅうじ)、耳殻(じかく)、耳朶(じだ)、片耳(かたみみ)

端っこ

例:パンの耳(ぱんのみみ)

聞こえる

例:聞く(きく)、小耳にはさむ(こみみにはさむ)、空耳(そらみみ)、寝耳(ねみみ)、地獄耳(じごくみみ)、早耳(はやみみ)、初耳(はつみみ)、聞き耳(ききみみ)

 

次は、耳の読み方を紹介します。

漢字「耳」の読み方

音読み、訓読み別で見ていきましょう。

音読み

「ジ」
例:耳鼻科(じびか)、中耳炎(ちゅうじえん)、耳目(じもく)、耳語(じご)、耳輪(みみわ)、耳漏(じろう)、俗耳(ぞくじ)、笊耳(ざるみみ)、心耳(しんじ)、牛耳(ぎゅうじ)、俚耳(りじ)、馬耳東風(ばじとうふう)、飛耳長目(ひじちょうもく)

・耳鼻科で中耳炎の治療をしてもらう。
(じびかでちゅうじえんのちりょうをしてもらう)

訓読み

「みみ」
例:空耳(そらみみ)、耳寄り(みみより)、耳障り(みみざわり)、耳元(みみもと)、福耳(ふくみみ)、耳金(みみがね)、耳年増(みみどしま)、耳学問(みみがくもん)

・耳掃除をしてもらう。
(みみそうじをしてもらう)

「のみ」(常用外)
例:耳(のみ)

その他

木耳(きくらげ)

 

次は、耳を綺麗に書けるようにポイントをお伝えしますね。

漢字「耳」の書き順・書き方
(六画)(部首:耳)

一画目

・マスの左上から書き始めます。

・やや右斜め上へ進み、止めます。

二画目

・一画目の左寄りから下へ真っ直ぐ書きます。

・一画目から突き出さないようにしましょう。

三画目・四画目

(三画目)

(四画目)

・二画目からやや右斜め上に書きますが、空間が同じ大きさになるようにバランスを取りましょう。

五画目

・一画目の書き始めと同じラインから右斜め上へ進み、最後は抜けるようにはらいます。

六画目

・一画面からはみ出さないように、下へ真っ直ぐ進み、最後はそのまま真っ直ぐはらいます。

 

さて、次はお楽しみのうんちくですよ。

今回は「耳」を使った日本のことわざと、中国の詩から生まれた教訓を紹介します。

このふたつは似た意味を持っていますが、時と場合によっては使い分けが必要になります。

さっそく見ていきましょう。

漢字「耳」のうんちく

馬に関することわざからうんちくを紹介します!

「馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ」

馬の耳に念仏とは、どれだけいい聞かせても話を聞いてくれないから、何の効果もないことを意味しています。

馬に念仏を聞かせてもありがたみが伝わらない様子から、このたとえが生まれました。

「馬耳東風(ばじとうふう)」

こちらは、何を言われても聞かなくて、気にも留めない様子をあらわしています。

8世紀ごろの中国に李白(りはく)という詩人がいました。

その李白の詩に、よい香りのする春風が馬の耳を吹きぬけても、馬にはなんの感動もないという意味の詩があります。

これには実は詩人李白の怒りが込められているんです。

「人々は良い詩に耳を傾けることがない!」という風に。

馬耳東風は、この詩から生まれた故事成語(こじせいご)なのです。

故事成語とは中国で昔から伝わる教訓のことで、現在も使われている言葉がたくさんあります。

馬の耳に念仏と馬耳東風は、両方とも「他人からのアドバイスを聞かないこと」を指していますが、細かい違いもあります。

馬の耳に念仏は「言われたことを理解できない、おろかな人」という意味で、理解する能力が無いことを示しています。

馬耳東風は「言われたことを聞く気がない人」をあらわしています。

ふたつの違いがわかりますか?

「馬の耳に念仏」を目上の人に対して使うのは、あまりおすすめできません。

「理解する能力がない、おろかな人」と見下しているようで、無礼になるからです。

「馬耳東風」のほうが、能力そのものには触れていないので、少しましな印象を与えます。使い分けには、くれぐれも気をつけてくださいね。

 

それでは最後に、この記事をまとめますね。

漢字の成り立ち「耳」のまとめ

  • 耳は象形文字で、耳の形をかたどって生まれました。
  • 意味は、音を聞くための器官、端っこ、聞こえる。
  • 読み方は「ジ」「みみ」「のみ」。
  • 耳は六画で、部首は耳である。
  • 馬の耳に念仏と馬耳東風(ばじとうふう)のうんちく紹介

以上が漢字「耳」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

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