漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「季」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は小学校四年生で学習する「季」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、「季」と「期」の違いは分かるかな?というお話しです^^

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「季」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

 

 

禾 + 子

 


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

」と「子」を組み合わせてできた漢字です。

「禾」は稲の形で、そこから稲の神様を意味するようになりました。

豊作を祈り、子供が稲をかぶって舞を踊った所を表現しています。

そこから、「末っ子」「幼い」「若い」という意味になりました。

更に、「末」と言う意味から分かれてできたのが、現在でも良く使われる「季節」としての季です。

四季の最後の月(三月・六月・九月・十二月)を末という意味に合わせて「季」と呼んだことから季は「とき(時)」という意味でも使われるようになりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

漢字「季」の意味

一定の時期

例:季節(きせつ)、四季(しき)、一季(いっき)、乾季(かんき)、雨季(うき)、春季(しゅんき)、夏季(かき)、秋季(しゅうき)、冬季(とうき)、好季(こうき)、今季(こんき)、昨季(さくき)、時季(じき)、二季(にき)、年季(ねんき)、半季(はんき)、来季(らいき)

おわりごろ・おわり月

例:季春(きしゅん)、季夏(きか)、季秋(きしゅう)、季冬(きとう)、澆季(ぎょうき)、節季(せっき)、季世(きせい)

末っ子

例:季子(きこ)、季女(きじょ)

 

成り立ちから、「稲」と関係があるのかと思いましたが、現在使われている意味は「稲」とはあまり関係がなく驚きですね!

 

では次は読み方です。

「季」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

読み方をチェックしてみましょう!

漢字「季」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「キ」
例:季刊(きかん)、季題(きだい)、季語(きご)、季寄(きよせ)、無季(むき)

訓読み

「すえ」(常用外)
例:季(すえ)

 

では次に書き順・書き方です。

「季」という漢字は 八画あり、注意すべき点が多くあります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「季」の書き順・書き方
(八画)(部首:子)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの右上から左へ横に、短くはらいます。

ニ画目

・マスの左上から、やや右斜め上へ進み、止めます。

三画目

・マスのたて中心を通るように、一画目から下へ、短く真っ直ぐ進み、止めます。

四画目

・ニ画目と三画目の交わる所から左斜め下へ、ゆっくり長くはらいます。

五画目

・ニ画目と三画目の交わる所から右斜め下へ進み、力強くはらいます。

・四画目の終点より高い位置で終わらせましょう。

六画目

・四画目と五画目でできた傘の中に「子」を書いていきます。

・やや右斜め上へ短く進み、一旦止めます。

・そのまま鉛筆を離さずに、左斜め下へ短くはらいます。

・マスのたて中心上で終わるようにしましょう。

七画目

・六画目の終点から下へ丸みを帯びながら進み、マスのたて中心上に来たら、一旦止めて、左斜め上へはねます。

八画目

・七画目のはねからつながるイメージで書き始めます。

・やや右斜め上へ進み、止めます。

・四画目と五画目の傘から始点と終点がはみ出ないようにしましょう。

 

止める所、払うところ、はらい方、丸みを帯びる所など、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「季」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「季」のうんちく

「季」と「期」の違い

オリンピックは夏と冬に開催されますが、「夏・冬オリンピック」だと思いますか?

それとも「夏・冬オリンピック」だと思いますか?

 

正解は・・・

 

「夏・冬オリンピック」です!

正解した人もその理由はちゃんと説明できますか?

「季」と「期」の違い、それは

「その季節に特化したイベントであるかどうか」なんです♪

夏季も冬季も、オリンピックは、その季節を活かして行われますよね。

春夏秋冬のそれぞれ三ヶ月を活かしたイベントを表す時は「季」を使います。

では、「期」は何を表すのでしょうか?

それは単に、期間を示すものなんです

入学式だと、「入学式の時期」となります。

入学式は別に春を活かして行われるわけではないからです。
(桜が咲いていて春じゃないとっていう人がいるかもしれませんが、最近では9月入学も検討されていましたね)

「夏期休暇」は単に休暇を取るのが夏のあいだ。(秋に取っても夏期休暇)

「夏季休暇」は夏だから取る休暇。(暑いから、お盆だから)

という意味になります。

しっかり使い分けができるとカッコ良いですよ!

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「季」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「季」 漢字の成り立ちは「禾」と「子」を合わせて作られた会意文字。
  • 意味は、一定の時期、おわりごろ・おわり月、末っ子。
  • 読み方は、「キ」「すえ」。
  • 漢字「季」のは八画で部首は子。
  • 「季」と「期」の違いのうんちく。

 

以上が漢字「季」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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