漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「緑」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は小学校三年生で学習する「緑」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、緑色のイメージは世界で違うというお話しです^^

 

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「緑」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

 

 


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 


 

 

 

旧字は「綠」で、「糸」と「彔」が合わさってできた漢字です。

「糸」は絹糸を表し、「彔」は青竹の皮を剥ぐ様子が表現されています。

その二つを合わせることにより、「緑色の絹糸」という意味となり、転じて単なる「みどり」という意味で使われるようになりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

漢字「緑」の意味

色の名前・青と黄の中間・みどり

例:緑色(みどりいろ・りょくしょく)、緑玉(りょくぎょく)、緑酒(りょくしゅ)、緑茶(りょくちゃ)、緑便(りょくべん)、浅緑(あさみどり)、濃緑(こみどり)、常緑(じょうりょく)、翠緑(すいりょく)、深緑(ふかみどり)

草や木が青々と茂る

例:緑地(りょくち)、緑樹(りょくじゅ)、緑土(りょくど)、緑野(りょくや)、緑林(りょくりん)、万緑(ばんりょく)

新しい芽、若い

例:緑児(りょくじ)、緑化(りょくか)、新緑(しんりょく)、若緑(わかみどり)

 

 

「緑」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

読み方をチェックしてみましょう!

漢字「緑」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「リョク」
例:緑眼(りょくがん)、緑藻(りょくそう)、緑泥(りょくでい)、緑豆(りょくとう)、緑肥(りょくひ)、緑風(りょくふう)、緑門(りょくもん)、緑内障(りょくないしょう)、葉緑素(ようりょくそ)、緑林白波(りょくりんはくは)

「ロク」
例:緑青(ろくしょう)、四緑(しろく)

訓読み

「みどり」
例:緑(みどり)

その他

緑啄木鳥(あおげら)、緑鳩(あおばと)

 

では次に書き順・書き方です。

「緑」という漢字は 十四画あり、注意すべき点が多くあります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「緑」の書き順・書き方
(十四画)(部首:糸)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から書き始め、角度をつけて、左斜め下へ進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、右斜め下へ角度を付けて短く進み、止めます。

ニ画目

・一画目と平行になるように、同じ角度で左斜め下へ進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、そのままやや右斜め上を短く進み、止めます。

三画目

・ニ画目の終点が真ん中を通るように、右斜め下へ短く点を書き止めます。

四画目

・ニ画目の真ん中から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。

五画目

・左斜め下へ、短くはらいます。

六画目

・五画目よりも高い位置から短く点を書き止めます。

七画目

・マスののたて中心から、やや右斜め上へ短く進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、そのままやや内向きに短く進み、止めます。

八画目

・マスのたて中心から、やや右斜め上へ短く進み、七画目に当たったところで、止めます。

九画目

・七画目の終点を通るように、やや右斜め上へ長く進み、止めます。

・五、六、七画目でできる空間は同じにしましょう。

十画目

・九画目の真ん中から下へ真っ直ぐ進み、一旦止め、左斜め上へ短く跳ねます。

・四画目よりも、少し高さを下げてから跳ねましょう。

十一画目

・マスの中央付近から、右斜め下へ、短く点を書き止めます。

・十画目にくっ付かないようにしましょう。

十二画目

・三画目の終点と同じたてのライン上になる所から、右斜め上へ、短く跳ねます。

・十画目に当たらないようにしましょう。

十三画目

・九画目の終点から出ないように、左斜めしたへ短くはらいます。

・十画目に当たらないようにしましょう。

十四画目

・十画目の真ん中から右斜め下へ進み、最後は力強く払います。

・九画目の終点から外側へはみ出すようにしましょう。

 

くっ付けない所、はみ出す所、止める所、払うところ、角度など、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「緑」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「緑」のうんちく

緑色のイメージは世界で違う

緑色に対するイメージはどんなものがありますか?

「気持ちが良い新緑」

「目に優しい」

「若々しい」

など清々しいポジティブなイメージが多いのではないでしょうか?

しかし、世界を見てみるとちょっと違うんですよ。

欧米では、「化け物」や「不気味」な色として扱われることがあります。

欧米のホラー映画にゾンビ映画がありますね。

そのゾンビが倒された時なんかは、緑の何かが出てきたりしますよね・・・^^;

欧米の人たちはそういったことから、緑色には不気味なイメージを持っていると言われています。

また、中国で緑色の帽子をプレゼントする事は侮辱行為だとされています。

所説ありますが、昔、不倫をしていた奥さんが、不倫相手に旦那さんが長期に家を空けることを知らせるために、旦那さんに緑色の帽子をプレゼントしたそうです。

緑色の帽子をかぶった旦那さんを、不倫相手が確認し、その日は安心して関係を持っていたんですね。

そこから、緑の帽子をかぶっている人は「浮気をされている人」という意味を持つようになったと言われています。

日本では、カーキ色の帽子をかぶった若者も多いですね。

あれは、中国人から見たら、マヌケなんでしょうか・・・^^;

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「緑」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「緑」の漢字の成り立ちは「糸」と「彔」が合わさってできた形声文字。
  • 意味は、色の名前・青と黄の中間・みどり、草や木が青々と茂る、新しい芽、若い。
  • 読み方は、「リョク」「ロク」「みどり」
  • 漢字「緑」は十四画で部首は糸。
  • 緑色のイメージは世界で違うといううんちく。

 

以上が漢字「緑」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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