漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「立」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は小学校一年生で学習する「立」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、立ちくらみに関するお話しです^^

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「立」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

 

 

大 +

 



漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

「大」と「一」が組み合わさってできた漢字です。

「大」は人が大きく手と足を広げて立っている様子を、「一」はその場所を示しています。

その固定された場所に立っている人をかたどり、「たつ」という意味となりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

漢字「立」の意味

垂直になる・たつ

例:直立(ちょくりつ)、起立(きりつ)、立ち枯れ(たちがれ)、立木(たちき)、立ち姿(たちすがた)、立場(たちば)、立ち話(たちばなし)、立ち番(たちばん)、立ち見(たちみ)、立ち読み(たちよみ)、立板(たていた)、立坑(たてこう)、立膝(たてひざ)、立て札(たてふだ)、立射(りっしゃ)、立食(りっしょく)、立像(りつぞう)、立礼(りつれい)、株立ち(かぶだち)、屹立(きつりつ)、共立(きょうりつ)、凝立(ぎょうりつ)、木立(こだち)、逆立ち(さかだち)、倒立(とうりつ)、総立ち(そうだち)、佇立(ちょりつ)、並立(へいりつ)、乱立(らんりつ)、林立(りんりつ)、列立(れつりつ)

定める・たてる・つくる

例:立案(りつあん)、成立(せいりつ)、確立(かくりつ)、設立(せつりつ)、立願(りつがん)、立件(りっけん)、立志(りっし)、立証(りっしょう)、立党(りっとう)、立論(りつろん)、王立(おうりつ)、官立(かんりつ)、国立(こくりつ)、州立(しゅうりつ)、公立(こうりつ)、私立(しりつ)、市立(しりつ)、村立(そんりつ)、町立(ちょうりつ)、都立(とりつ)、県立(けんりつ)、区立(くりつ)、献立(こんだて)、仕立て(したて)、樹立(じゅりつ)、筋立て(すじだて)、創立(そうりつ)、定立(ていりつ)

立場

例:立つ瀬(たつせ)、立脚(りっきゃく)、立身(りっしん)、孤立(こりつ)、柵立(さくりつ)、擁立(ようりつ)

季節のはじまり

例:立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)、出立(しゅったつ)

体積・容積の単位

例:立方(りっぽう)、立米(りゅうべい)、立突(りっとる)

 

立という漢字には物理的に、垂直に立っている、立ち上がる、立場を上げる、案が上がってくるなど、存在を示すような意味を持つことが多いですね。

 

では次は読み方です。

「立」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

チェックしてみましょう!

漢字「立」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「リツ」「リッ」
例:立国(りっこく)立言(りつげん)、立后(りっこう)、立錐(りっすい)、立体(りったい)、立地(りっち)、立腹(りっぷく)、立派(りっぱ)、而立(じりつ)、自立(じりつ)、侍立(じりつ)、鼎立(ていりつ)、特立(とくりつ)、独立(どくりつ)、廃立(はいりつ・はいりゅう)、分立(ぶんりつ)、両立(りょうりつ)、連立(れんりつ)

・今日は独立記念日だ。
(きょうはどくりつきねんびだ)

 

「リュウ」
例:開立(かいりゅう)、建立(こんりゅう)、造立(ぞうりゅう)

・法隆寺は推古15年に建立した。
(ほうりゅうじはすいこ15ねんにこんりゅうした)

訓読み

「た」「だ」
例:立ち居(たちい)、塗り立て(ぬりたて)、立ち合い(たちあい)、立葵(たちあおい)、立ち売り(たちうり)、立ち入り(たちいり)、立毛(たちげ)、立役(たちやく)、立ち技(たちわざ)、立網(たてあみ)、立て替え(たてかえ)、立付(たてつけ)、立坪(たてつぼ・りゅうつぼ)、立て引き(たてひき)、朝立ち(あさだち)、埋め立て(うめたて)、売り立て(うりたて)、顔立ち(かおだち)、面立ち(おもだち)、申し立て(もうしたて)、組み立て(くみたて)、陣立て(じんだて)、積立て(つみたて)、蔓立(つるだち)、陣立て(じんだて)、衝立(ついたて)、継立(つぎたて)、見立て(みたて)、留め立て(とめだて)、取り立て(とりたて)、仲立ち(なかだち)、野立て(のだて)、本立て(ほんたて)、夕立ち(ゆうだち)、股立(ももだち)、矢立(やたて)、山立(やまだて)、夜立(よだち)、立ち往生(たちおうじょう)、立ち居振る舞い(たちいふるまい)、立ち入り禁止(たちいりきんし)

・彼女の立ち居振る舞いは素晴らしい。
(かのじょのたちいふるまいはすばらしい)

その他

脚立(きゃたつ)、立突(リットル)

 

では次に書き順・書き方です。

「立」という漢字は五画あり、いくつか注意すべき点があります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「立」の書き順・書き方
(五画)(部首:立)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスのたて中心から下へ真っ直ぐ、短く進み、止めます。

ニ画目

・一画目の終点が真ん中を通るように、やや右斜め上へ進み、止めます。

三画目

・ニ画目の左端から、やや内向きに下へ進み、止めます。

四画目

・ニ画目の右端から、やや内向きに下へ進み、最後はそのままはらいます。

五画目

・ニ画目よりも長く、やや右斜め上へ進み、最後は止めます。

 

止める所、払うところ、角度などのポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「立」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「立」のうんちく

タオルを頭に乗せるのは立ちくらみ予防になる

温泉といえば、頭にタオルを乗せて入るあの光景が思い浮かびますよね。

実はあれ、立ちくらみ予防に効果的なんだそうですよ。

まずは心臓から遠い足や手からからかけ湯をしていき、肩が終わったら最後は頭からかけてください。

それでも立ちくらみには効果的なのですが、その後温かいタオルを頭に乗せるとより効果的なんですよ。

ただし、のぼせてしまった場合には、頭に冷たいタオルを乗せてくださいね。

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「立」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「立」という漢字の成り立ちは「大」と「一」を組み合わせて作られた会意文字。
  • 意味は、垂直になる・たつ、定める・たてる・つくる、立場、季節のはじまり、体積・容積の単位。
  • 読み方は「リツ」「リュウ」「た」「リットル」。
  • 漢字「立」は五画で部首は立。
  • タオルを頭に乗せるのは立ちくらみ予防になるうんちく。

 

以上が漢字「立」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

こちらの記事も読まれています