陽
今日は小学校三年生で学習する「陽」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
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目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「陽」
(形声文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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陽
意味を表す「阝」と音を表す「昜」が組み合わさってできた形声文字です。
意味は、
①日光
②ひなた
③あたたかい
④電気の正極
⑤いつわる
です。
「阝」は土が積まれた丘を意味しており、「昜」は「日+丂+彡」で、日が高く上り(丂)光を照らしている(彡)様子を表しています。
このことから、陽は日当たりが良い場所を表す意味として使われるようになりました。
また、日本の漢文学者である白川静氏は、「阝」を神様が使う梯子とし、そのその神聖なる梯子の前に玉が台の上に置かれ、玉の輝く光が下にさしている様子(昜)を表しているという解釈をしています。
この玉の光で清められ、威厳を高めることを表すとしています。
さて次は読み方です。
「陽」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
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漢字「陽」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「ヨウ」
例:陽暦(ようれき)、陽解(ようかい)、陽画(ようが)、陽刻(ようこく)、陰陽(いんよう)、陰陽暦(いんようれき)、重陽(ちょうよう)、斜陽(しゃよう)、斜陽化(しゃようか)、洛陽(らくよう)、陽明学(ようめいがく)、太陽暦(たいようれき)、太陽系(たいようけい)、太陽熱(たいようねつ)、太陽年(たいようねん)、一陽来復(いちようらいふく)、陽電気(ようでんき)
訓読み
「ひ(び)」「ひなた」「いつわる」(常用外)
例:西陽(にしび)、夕陽(ゆうひ)、夕陽影(ゆうひかげ)、陽(ひなた)、陽る(いつわる)
その他
陽炎(かげろう)、紫陽花(あじさい)
では次に「陽」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「陽」の書き順・書き方
(十二画)(部首:阝 おか・こざとへん)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
※書き順注意
・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま左斜め下へシュッとはらいます。
ニ画目
・①画目の終点から、右斜め下へ進み、一旦止め、そのまま左上へ跳ねます。
★①②画の右側を垂直で揃えましょう。
★丸みを帯びるように書きましょう。
三画目
・①画目の始点から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。
四画目
・少し内向きに下へ進み、止めます。
五画目
・④画目の始点から、やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま少し内向きに下へ進み、止めます。
六画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★「日」の空間は同じ大きさにしましょう。
七画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★④⑤画の終点が突き出るように書きましょう。
八画目
・やや右斜め上へ長く進み、止めます。
九画目
・左斜め下へ進み、はらいます。
★⑨⑪⑫画の「勿」のは少しずつ立てて行くようなイメージで書いていきましょう。
十画目
・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま少し丸みを帯びながら左斜め下へ進み再び止めます。
・そのまま左斜め上へ跳ねます。
★縦画は、真っ直ぐにならないように書きましょう。
十一画目
・左斜め下へ進み、はらいます。
十二画目
・左斜め下へ進み、はらいます。
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・②画と⑩画の縦画は少し丸く書くこと。
・⑨⑪⑫画の「勿」のは少しずつ立てて行くようなイメージで書くこと。
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「陽」は漢字検定8級レベル
(小学校3年生修了程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「陽」まとめ
今回は漢字の「陽」の成り立ちや書き方を中心に紹介しました。
まとめると、
- 「陽」の漢字の成り立ちは、意味を表す「阝」と音を表す「昜」が組み合わさってできた形声文字。
- 読み方は、「ヨウ」「ひ」「ひなた」「いつわ(る)」。
- 十二画で、部首は「阝(おか・こざとへん)」。
- 綺麗に書くポイントは、 「②画と⑩画の縦画は少し丸く書くこと」「⑨⑪⑫画の「勿」のは少しずつ立てて行くようなイメージで書くこと」。
- 漢字検定8級レベル (小学校3年生修了程度)。
以上が漢字「陽」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪