
成り立ち | 会意文字 |
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部首 画数 | (部首) 羊 (ひつじ)(画数)9画 |
読み方 | (音)ビ [外]ミ(訓)うつくしい [外]よい・ ほめる |
学年 | 小学校3年生 |
漢字検定 | 8級 |
「美(ビ)」は、「羊」と「大」が組み合わさって成り立った会意文字です。
漢字の意味は、
・うつくしい、きれい「美人」
・すぐれている「美点」
・ほめたたえる「賛美」
・おいしい「美味」
です。
「美」は、現在では容姿などを褒める言葉として使われることが多く、以前は名付けで使われることも多い漢字でした。
人間の見た目や心の美しさを表す漢字ではありますが、実は家畜が関わっていることはご存じでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
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漢字の成り立ち「美」
(会意文字)会意文字とは
↓
(古代文字)
古代文字とは
↓
美
「美」は、「羊」と「大」が組み合わさって成り立った会意文字です。
「美」の草書体はひらがなの「み」の原形です。
「羊」は動物の羊の形を表し、「大」は両手足を大きく広げてゆったりしている様子を表しています。
このことから「美」は、「ゆったりと大きい羊」となるのです。
ゆったりと大きい羊はなぜ現代の「うつくしい」という意味で使われるのかというと、古代中国では、多くの場面で羊が登場しました。
例えば食べ物として、または衣服として、更には神に捧げる生贄となりました。
そんな風に使われていた羊なので、痩せこけた羊よりも丸々と太っている方が価値が出ることは容易に想像できます。
このように立派に育った体を、古代中国の人々は「うつくしい」としました。
それは人間でも同じで、今でこそ「痩せている方が美しい」といわれますが、古代では太っている方美しく、出土されている女神像などはふくよかな体つきをしています。
ふくよかであることは、健康であり恵まれた生活環境と経済であることを示しているからです。
現代で好まれるスリムな体形も古代のふくよかな体形も、価値観は変われどもどちらも「見栄」であることは変わりなく、それが人間の本質なのでしょうか。
「美」の草書体(早く書くための書体)が平仮名の「み」となりました。
「美」の草書体
ところで、「美」の古代文字を見ていると、金文はエビに、甲骨や篆文はバルタン聖人に見えてきませんか・・・?
では次に書き順・書き方です。
「美」という漢字は九画あり、注意すべき点が多くあります。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
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漢字の美
(九画)(部首:羊)

ゆっくり練習していきましょう。
一画目

・マスの左上から、右斜め下へ点を書き止めます。
ニ画目

・一画目の始点より高い位置から書き始めます。
・左斜め下へ短くはらいます。
三画目

・一画目の終点に当たらないように、右斜め上へ進み、止めます。
四画目

・三画目の真ん中から下へ真っ直ぐ、短く進み、止めます。
五画目

・四画目の真ん中を通るように、右斜め上へ進み、止めます。
六画目

・六画目よりも外側から書き始めます。
・やや右斜め上へ進み、六画目の終点を過ぎてから、止めます。
七画目

・「美」という漢字で一番長い線を書きます。
・やや右斜め上へ進み、七画目の終点を過ぎてから止めます。
八画目

・四画目と六画目の交わっている所から書き始めます。
・真っ直ぐ下へ進み、七画目にぶつかったら、左斜め下へ進み、ゆっくりはらいます。
九画目

・七画目と八画目の交わっているところから書き始めます。
・右斜め下へ進み、最後は力強くはらいます。
・七、八画目は下のラインを揃えましょう。
止める所、払うところ、長さなど色々なポイントがありましたね。
注意して書きましょう。
次は「美」に関するうんちくです。
どんなうんちく話かぜひご覧ください。
どうぞ♪
漢字「美」のうんちく

世界の「美」って面白い!
日本では、美人だと言われる多くの女性が「やせ型」「色白」「顔が小さい」「目が大きく二重」です。
しかし、世界を見て見ると様々な「美」の基準があり面白いですよ。
例えば・・・
・わき毛を剃らないことがセクシー。
・ぽっちゃりがセクシー。
・毛量が多く、ボリュームのある髪がセクシー。
・鼻が低い方が美人。
・大きな胸とお尻が理想的。
海外の男性と日本人女性のカップルでは、日本人女性の「黒のストレートのロングヘア」率が高いですね。
そして切れ長の目を強調したメイクをしています。
日本ではあまり流行らないですが、海外の男性は「黒のストレートロングヘア」「切れ長の目」が「美」だと感じるということです。
あなたがもし、日本じゃ出会いがない!と感じたら、運命の人は別の国にいるのかもしれませんね^^
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「美」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「羊」と「大」が組み合わさって成り立った会意文字。
- 草書体はひらがなの「み」の原形。
- 意味は、うつくしい、すばらしい・優れている、褒め称える・立派、美味しい、漢
- 読み方は「ビ」「ミ」「うつく(しい)」「よ(い)」「ほ(める)」
- 漢字「美」は九画で、部首は羊。
- 世界を見て見ると様々な「美」の基準がある。
以上が漢字「美」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪