土という漢字は日本人に親しまれている漢字ですよね。
小学校一年生で学ぶ漢字です。
「土地」・「土曜日」など、様々な使われ方をします。
こちらではそのように使われる「土」という字にスポットを当てたいと思います。
綺麗に書く書き方や、成り立ちなどはもちろん意外なうんちくまで披露しますので、是非最後までご覧になって下さいね。
では最初はこの漢字がどのようにして誕生したのか、そこから見ていきましょう!
漢字の成り立ち「土」
(象形文字)
↓
(甲骨)
↓
土
象形文字です。
土を丸くして台の上に置いた様子を表現し、土地の神様としました。
ここから派生して、社(やしろ)の文字ができました。
土にはどのような意味があるんでしょうか。
その点にも触れていきましょう。
漢字「土」の意味
岩が削られてできた自然のもの
どこででもみられる土です。
土は生き物や自然の力で削られてできた細かい岩です。
人が住む場所
地球の水のない陸のこと。
「天(てん)」の反対語。
例:土地(とち)、大地(だいち)、地面(じめん)
人間や場所に影響を表す
その場の環境によって、その人や場所柄が変わる意味。
例:風土(ふうど)
田舎っぽい例え
あか抜けていない人や物を表す。
例:田舎臭い(いなかくさい)
曜日
例:土曜日(どようび)
次は具体的な読み方を見ていきましょう。
「土」の読み方
この文字は三種類の読み方があり「ド」「ト」「ツチ」という読み方を習います。
音読み
「ド」
例:土用(どよう)・郷土(きょうど)・土台(どだい)
「ト」
例:土耳古(トルコ)
訓読み
「つち」
例:土塊(つちくれ)、土踏まず(つちふまず)、土気色(つちけいろ)
その他
例:土産(みやげ)、土師器(はじき)、土竜(モグラ)
音読みだと「ド」・「ト」、訓読みだと「ツチ」と読みます。
では美しく書くための書き方を見ていきましょうね。
漢字の「土」の書き順・書き方
(三画)(部首:土)
一画目
・少し短めに右へ進み、止める。
二画目
・マスの中心から真っ直ぐ下へ進み、止める。
三画目
・一画目よりも長く線を引く。
・一画目と三画目の間の空間は同じ大きさに。
出来上がりがピラミッド型になるようにすると綺麗に見えますよ。
では土に関するうんちくを披露しますね。
どのようなうんちくでしょうか。
漢字「土」のうんちく
甲子園球場の土は毎年微妙に違う
毎年春と夏に高校野球が開催されますよね。
負けたチームの高校球児が甲子園球場の土を持って帰るのを見たことがありませんか?
結構多くの土を袋に入れていますが、それでも土はなくなってないですよね。
その理由は甲子園球場を管轄している園芸会社が土を定期的に補充しているんですよ。
ではあの土はどこから持ってきているのか知っていますか?
実は鹿児島県、三重県、大分県、鳥取県から運び込まれているんです。
気候などと相談してその都度変えているんですよ。
このよう考えると、高校球児が毎年持って帰る土はまさに唯一無二、「甲子園の土」なんですね。
次のうんちくは畑には欠かせない、良質な土作りの以外なうんちくです。
畑の土を豊かにするのは意外な物とは?
野菜やお米には豊かな土が必要なのは分かりますよね。
普通の土だけでは豊かにはならないです。
では豊かな土になるにはどのような物が必要なのか知っていますか。
それは「牛ふん」や「けいふん」といわれるものです。
ふん・・・フン・・・糞・・・?
そうなんです。
牛のふんや鳥のふんが豊かな土を作るために必須なのです。
今は使われていませんが、昔は人間のふんも肥料として利用されていました。
一般的にふんと言えば「汚い」・「臭い」と言うイメージだと思います。
しかしこれらには実は発酵すると土に栄養分を与えるのです。
漢字の成り立ち「土」まとめ
では土に関する記事をまとめたいと思います。
- 土の神を祭るために作られた祭壇の姿からできた文字である。
- 三種類の読み方があり、音読みだと「ド」・「ト」、訓読みだと「ツチ」と読みます。全て小学校で学習します。
- 二画目の縦線がポイントです一画目・三画目の横線を二等分するように縦線を書くのが綺麗に書くためのポイントです。
- 基本的には「大地の土」という使われ方をします。場合によっては「ふるさと」という意味で使われる時もあります。
- 高校野球で有名な甲子園球場の土は毎年微妙に成分が違う。
- 豊かな作物を収穫するには豊かな土が必要。そして豊かな土にするためには牛ふんやけいふんが必要。
いかがでしたか。
「土」という漢字を学ぶ時には、このような事を一緒に学べば良いでしょう。