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漢字の成り立ち「山」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

成り立ちの種類 象形文字
漢字の部首・画数 (部首)山 (やま・やまへん)画数)3画
漢字の読み方 (音)サン [外]セン訓)やま
漢字の意味 ・やま、高く盛り上がった地形
・やまのように盛り上がること
・鉱物を産出するやま
・寺院の称号につける語、寺院
漢字の学年・漢字検定 学年)小学校1年生(漢字検定)10級

山という漢字は小学一年生で学ぶ漢字です。

普通この字は富士山などのいわゆる山という意味で使われますよね。

実はそのような意味だけではありません。

こちらは意味・読み方だけでなく、おもしろうんちくなどを紹介したいと思います。

ではまず最初にこの漢字の成り立ちから説明していきますね。



漢字の成り立ち「山」
(象形文字)

山という字は山が三つ連なってできた様子からできています。

漢字ができた中国大陸の奥地には、真ん中の一番高い部分と左右に連なるヒマラヤ山脈のようなかなり高い山々がありますよね。

それがモデルになっています。

では次に、山という漢字の意味があるのでしょうか。

見ていきましょう!



目次

漢字「山」の意味

高い場所の頂点

基本的な意味は高く盛り上がった場所を表しています。

富士山や阿蘇山などがこのような使われ方です。

物事の頂点や修行の場

「今夜が病気の山だ。」や「大本山~寺」などがこのような使われ方になります。

高い状態

物が高く積まれている状態を指します。

例:本の山

重なったり集まっている状態

しなければならない事が重なったり、人で混雑していること

例:仕事の山(しごとのやま)、人の山(ひとのやま)

単位

盛ってあるものをひとまとめにしてカウントすること。

例:オレンジ一山(ひとやま)100円

ピーク

物事の峠のこと。

状況をやり過ごしたり、脱する時に使われます。

例:山を越える(やまをえる)

賭けること

大きい勝負に出ること。

例:山を張る

事件、問題

例:大きな山

限度、限界

例:頑張っても90点が関の山
→頑張っても90点が限界という意味。

たくさんの意味がありますね。

どれも良く使われています。

次はどのような読み方をするのか紹介しましょう。

「山」の読み方

音読み

「サン」

例:山陰(さんいん)、山菜(さんさい)、火山(かざん)、山麓(さんろく)

「セン」

例:須弥山(しゅみせん)

訓読み

「やま」

例:山吹(やまぶき)、山川(やまかわ)、秋山(あきやま)

その他

山羊(やぎ)、山葵(わさび)

 

やはり山に関することに使われています。

苗字でも使われていることがありますね。(山田さんなど)

次に山を綺麗に書くためのポイントをお伝えします。

漢字「山」の書き順・書き方
(三画)(部首:山)

この字を綺麗に書く方法を伝えていきますね。

一画目

・マスの中心を通って、最後しっかり止める。

二画目

・たてから横へ書きます。

・短くたてに書き止めて、そのまま右へ行き、止めます。

三画目

・一画目のスタートと同じ高さから下へ書き、しっかり止めます。

・空間の大きさを同じにしてください。

 

一画目と二画目の高さを出して、二画目と三画目の高さを合わせると綺麗に書けますよ。

以上が綺麗に書くためのポイントです。

 

次に山に関するうんちくをお伝えしますね。



漢字「山」のうんちく

世界で一番高い山はエベレスト?

ここで問題です!

世界一高い山は何でしょうか?

 

 

エベレスト・・・?

実は違うんです。

「世界で一番高い山は?」と質問されたら、ほとんどの人が「エベレスト」と答えるでしょう。

エベレストの高さは8,848メートルあります。

確かに、地上で見える部分だけを測るならエベレストは世界一。

ですが、海で見えない海底部分から測った場合、実は一番高い山はエベレストではないんです。

海の底から測った時の世界一は、ハワイにある「マウナ・ケア火山」。

海底部分を含めると、10,205メートルあるんですよ!

エベレストよりも高いでしょ。

ちなみにこのマウナ・ケア火山には日本が設置した「すばる望遠鏡」があります。

超大型望遠鏡が10台以上設置されていて、天文観測の最前線基地でもあるんです。

山に関するうんちくは高さだけではありません。

次は名前に関するうんちくです。

そちらも紹介していきますね。

日本国っていう山がある!?

山形県とと新潟県に「日本国(にほんこく)」があるのをご存知ですか。

「日本国は日本という国の名前じゃない?」と言ってしまうと思います。

私も日本国という山を知るまではそのように考えていました。 

しかし実際に「日本国」という山があるんです!

こちらは別名「石鉢山(いまくさやま)」とも言われており、名前の珍しさから山に詳しい人の間では知られています。

そのため新潟県や山形県の観光地となっているんですよ。

名前の由来は「ヤマト朝廷軍が日本を統一した時に名付けた。」や「徳川家光が名付けた。」などの説が有名です。

いかがでしょうか?

歴史ロマンを感じますよね。

是非山形県や新潟県を訪れたら、日本国登山をしてみて下さい。

漢字の成り立ち「山」まとめ

それでは「山」についてまとめたいと思います。

  • ヒマラヤのような高い山々が三つ連なっている姿から作られた。
  • 一画目の縦線をしっかりと長く書くのが綺麗に書くためのポイント。
  • 富士山などのように高い場所を表す場合や、物事の頂点や修行の場所としての寺院にも使われる。
  • 世界で一番高い山は実はエベレストではない。ハワイのマウナ・ケア火山は海底部分も含めると10000メートル以上になる。
  • また超大型の望遠鏡もあり、天体研究の最前線基地としても知られている。
  • 新潟県と山形県の県境には日本国という名前の山がある。名前の由来はヤマト朝廷や徳川家光から来ているという説が有力。

山を学習する時に一緒に覚えておくと良いでしょう。


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コメント

コメント一覧 (1件)

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