小学校一年生で「川」という漢字を学びます。
ナイル川や信濃川などのように、水の流れを表す場合に使われる事が多い漢字です。
実はこの文字は水の流れ以外にも使われるのですよ。
意味・読み方・うんちくを紹介していきますね。
ではまずはどうやって生まれたのか見ていきましょう。
漢字の成り立ち「川」
(象形文字)
↓
(甲骨)
↓
川
水が蛇行してすじを作っている様子からこの文字が誕生しました。
漢字のふるさとである中国には黄河や長江などの世界的な大河が流れていますよね。
昔の中国人はスケールの大きな大河を見て川という文字を考え出したのでしょう。
歴史を感じる文字ですね。
所説ありますが、この川の草書体(早く書くための書体)からひらがなの「つ」やカタカナの「ツ」が誕生したと言われています。
↑草書体の川
↑ひらがなの「つ」
↑カタカナの「ツ」
次に川の意味をお伝えしたいと思います。
実は水の流れとしての意味以外もあるのを知っていますか。
その点についても説明していきましょう。
漢字「川」の意味
川には大きく分けて2つの意味があります。
水の流れとしての川とお祝いの川です。
詳しく見ていきましょう。
水の流れ
利根川や信濃川のように河川としての意味が有名です。
また水流などの意味として使われる時もあります。
お祝いとしての川
111歳のお祝いで利用されます。
川寿(せんじゅ)と言われています。
111が川の漢字と似ているのがその理由です。
次に読み方を見ていきましょう。
「カワ」以外にも読み方があるんですよ。
漢字「川」の読み方
音読み
「セン」
例:河川(かせん)、川柳(せんりゅう)、山川(さんせん・やまかわ)
訓読み
「かわ」
例:川原(かわら)、川獺(かわうそ)、小川(おがわ)、
その他
人名漢字「とおる」
では書き方も伝授したいと思います。
このポイントを押さえておけば綺麗に書く事ができますよ。
漢字「川」の書き順・書き方
(三画)(部首:川)
次にこの字を綺麗に書くためのコツをお伝えします。
一画目
・マスの左寄りからまっすぐ下へ進み、最後は左へはらう。
二画目
・マスの中心から短めにまっすぐ進み、最後は止める。
三画目
・一画目と二画目のスタートよりも高い位置からまっすぐ下へ進む。
・一画目と二画目よりも長めに書き、最後はゆっくり、まっすぐ下へはらう。
三本線の間の空間を均等にすると綺麗に見えますよ。
川のうんちくを紹介したいと思います。
暴れ川と言われている川もあるんですよ。
どんな川なのでしょうか?
漢字「川」のうんちく
日本と世界の川にまつわるうんちくを紹介しましょう!
四国の吉野川は非常に楽しい暴れ川
吉野川という一級河川が四国の愛媛県瓶ヶ森(かめがもり)という山から徳島県徳島市まで流れています。
この川は日本の三大暴れ川としても有名で、昔から大雨が降ると発生する洪水に周辺住民を悩ませていました。
それと同時に豊かな水を提供してきた事から地元民から「四国三郎(しこくさぶろう)」と言われる名前で親しまれている名川です。
吉野川の上流には早明浦ダムがあり、早明浦ダム通じて徳島県民に水を提供しています。
その激しい水の流れが「大歩危(おおぼけ)」・「小歩危(こぼけ)」という、徳島県有数の素晴らしい景色を作り出しました。
澄んだ水と綺麗な岩肌が織り成すハーモニーは観光に訪れた人の心を捉えています。
では次に世界の川に関するうんちくを紹介したいと思います。
アマゾン川には九州や四国がすっぽり入る⁉︎
※イメージ
世界で一番長い川と言えばアフリカのナイル川ですよね。
では川幅が長い川はどこだと思いますか。
その答えは南米ブラジルのアマゾン川です。
何とこのアマゾン川の川幅は一番広い部分で500キロです。
その距離は広島から神奈川にも匹敵します。
そしてその中にある島は四国や九州よりも大きいです。
川の中にある島が四国や九州よりも大きいとはスケールが桁違いですね。
漢字の成り立ち「川」まとめ
では水についてまとめていきましょう。
- 黄河や長江などを見た中国人が川の流れを見て考えた文字。
- 音読みで「セン」訓読みで「カワ」と読まれます。人名漢字として「トオル」と読まれる場合もあります。小学校では「カワ」としか習わないです。
- 全体的に少しだけ右上がりに書くのが綺麗に書くためのコツ。
- 河川などの水の流れとしての川と長寿を表す川の二種類の意味がある。しかし基本的には河川や水流れの意味を押さえておけば大丈夫。
- 四国を代表する暴れ川である吉野川は暴れ川故に綺麗な岩肌をしている絶景ポイントである。またその激流を利用した激流下りも観光の目玉となっている。
- 南米のアマゾン川は四国や九州がすっぽり入ってしまうほど、川幅が大きい。日本の川とはスケールが桁違い。
以上が川に関するまとめです。
一緒に頭にいれておくと非常に楽しいですよ。