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漢字の成り立ち「千」はどうして多いという意味なのか?

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

[box03 title=”漢字の成り立ち”]

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[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

今日は小学校一年生で学習する「千」という漢字です。

成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。

漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪


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目次から読みたい所へ飛べますよ♪

漢字の成り立ち「千」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

意味を表す「十」と音を表す「人」が組み合わさってできた形声文字です。

意味は、

①せん
②数の多い様子

です。

「孟子」に【仁(他人に対する愛敬の意)は人なり】と書かれており、「人」という漢字は、他人に対する優しさを表すとしています。

このことから人とは、一人でははなく、二人以上の仲間(集団)のイメージが持つことができます。

参考▶▶漢字の成り立ち「人」

 

殷の時代には既に十進法が使われており、十倍の単位を作る必要がありました。

千は「しん」という「多い」を意味する漢字と同じ起源からできたとされています。

そのことから、千も「多い」というイメージを持つ漢字と言われ、竏(キロリットル)、粁(キロメートル)、瓩(キログラム)でも見られるように、他に千が付く漢字も同じような意味で使われています。

複数の人というイメージのある「人」という漢字に10に関連することを表す「十」を付けて、10のかたまりが複数あって「千」と使われるようになりました。

 

さて次は読み方です。

「千」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

チェックしてみましょう!


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目次

漢字「千」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「セン」
例:千金(せんきん)、千鈞(せんきん)、千進(せんしん)、千円(せんえん)、千振(せんぶり)、千古(せんこ)、千万(せんまん)、千言(せんげん)、千里(せんり)、千秋(せんしゅう)、千両(せんりょう)、千載(せんざい)、千筋(せんすじ)、千万(せんまん)、千慮(せんりょ)、千慮の一得(センリョのイットク)、千慮の一失(センリョのイッシツ)、一千(いっせん)、千社札(せんじゃふだ)、千石船(せんごくぶね)、千日手(せんにちて)、千日紅(せんにちこう)、千人力(せんにんりき)、千歳飴(ちとせあめ)、千秋楽(せんしゅうらく)、千羽鶴(せんばづる)、千日草(せんにちそう)、千人針(せんにんばり)、千人力(せんにんりき)、千里眼(せんりがん)、千六本(せんろっぽん)、千年紀(せんねんき)、千枚漬け(せんまいづけ)、千両箱(せんりょうばこ)、裏千家(うらせんけ)、千緒万端(せんしょばんたん)、千三つ屋(せんみつや)、千客万来(せんきゃくばんらい)、千言万語(せんげんばんご)、千軍万馬(せんぐんばんば)、千秋万歳(せんしゅうばんぜい・せんずまんざい))、千思万考(せんしばんこう)、千歯扱き(せんばこき)、千把扱き(せんばこき)、千紫万紅(せんしばんこう)、千村万落(せんそんばんらく)、千差万別(せんさばんべつ)、千載一遇(せんざいいちぐう)、千辛万苦(せんしんばんく)、千手観音(せんじゅかんのん)、千波万波(せんぱばんぱ)、千変万化(せんぺんばんか)、千篇一律(せんぺんいちりつ)、千万無量(せんまんむりょう)、千呼万喚(せんこばんかん)、海千山千(うみせんやません)、千里同風(せんりどうふう)、千両役者(せんりょうやくしゃ)、千里結言(せんりけつげん)、千古不易(せんこふえき)、一字千金(いちじせんきん)、三千世界(さんぜんせかい)、一日千秋(いちじつせんしゅう)、一獲千金(いっかくせんきん)、一攫千金(いっかくせんきん)、一刻千金(いっこくせんきん)、一望千里(いちぼうせんり)、一瀉千里(いっしゃせんり)、一騎当千(いっきとうせん)、笑止千万(しょうしせんばん)、千金の裘かわごろもは一狐の腋に非ず(せんきんのかわごろもはいっこのえきにあらず)、千金の子は坐するに堂に垂せず(せんきんのこはざするにどうにすいせず)、千の倉より子は宝(せんのくらよりこはたから)、千石取れば万石羨む(せんごくとればまんごくうらやむ)、千畳敷に寝ても畳一枚(せんじょうじきにねてもたたみいちまい)、千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ(せんじょうのつつみもろうぎのあなをもってついゆ)、千日の旱魃に一日の洪水(せんにちのかんばつにいちにちのこうずい)、千日の萱を一日(せんにちのかやをいちにち)、千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず(せんりのうまはつねにあれどもはくらくはつねにはあらず)、千里の馬も蹴躓く(せんりのうまもけつまずく)、千人の諾諾は一士の諤諤に如かず(せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず)、千万人と雖も吾往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)、千羊の皮は一狐の腋に如かず(せんようのかわはいっこのえきにしかず)、千里の行も足下より始まる(せんりのこうもそっかよりはじまる)、千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)

訓読み

「ち」
例:千草(ちぐさ)、千代(ちよ)、八千代(やちよ)、千種(ちくさ)、千鳥(ちどり)、千木(ちぎ)、千年(ちとせ)、千歳(ちとせ)、千尋(ちひろ)、千鳥足(ちどりあし)、千鳥掛け(ちどりがけ)、川千鳥(かわちどり)、群千鳥(むらちどり)、浜千鳥(はまちどり)、友千鳥(ともちどり)、千代田(ちよだ)、千代紙(ちよがみ)、千万(ちよろず)、千千(ちぢ)、千入(ちしお)、

その他

千屈菜(みそはぎ)

 

では次に「千」の書き順・書き方です。

漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。

<漢検>採点基準と合格基準

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「千」の書き順・書き方
(三画)(部首:十 じゅう)

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・左へ短くシュッとはらいます。

★角度をつけないで、横に寝かせて書きましょう。

ニ画目

・マスの横中心から、やや右斜め上へ長く進み、止めます。

三画目

・一画目の真ん中から、下へ真っ直ぐ進み、そのままゆっくりはらいます。

 

色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、

・①画目は角度を付けず寝かせてはらうこと。

です。

綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪

ぜひ挑戦してくださいね^^

「千」は漢字検定10級レベル
(小学校1年生修了程度)

漢字検定のレベル別詳細についてはこちら

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^


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漢字の成り立ち「千」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「千」 の漢字の成り立ちは、意味を表す「十」と音を表す「人」が組み合わさってできた形声文字。
  • 読み方は、「セン」「ち」。
  • 三画で、部首は「十(じゅう)」。
  • 綺麗に書くポイントは、「①画目を角度を付けず寝かせてはらうこと」。
  • 漢字検定10級レベル。

 

以上が漢字「千」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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