漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「気」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

小学校一年生で学習する漢字の中に「気」があります。

今回の記事では、この文字の成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくを紹介していきます。

特にうんちくは元気に生活していく上で必須の内容です。

それでは漢字「気」の旅に出発しましょう。

 

ではまず成り立ちからいきますね!

漢字の成り立ち「気」
(形声文字)


(篆文)

 

 

旧漢字で書くと「氣」となり、

音符の「气」と意味符の「米」でできています。

上の部分の「气」は雲の流れを表しており、命をつかさどるもの、「米」は命を養うとされています。

气と米を合わせて、活動の源、気力という意味の「気」が完成しました。

「氣」は米の象形と蒸気の象形が合わさって出来ましたが、「気」はその略字として使われています。

 

では意味を確認していきましょう。

漢字「気」の意味

それでは意味を見ていきましょう!

性格

一番の意味は人の生まれもった性格です。

具体例は「気の小さい人」や「気のいい人」でしょう。

前者だと小心者という意味になり、後者だと気前のいい人になります。

積極的な気持ち

気持ちが積極的になっている時にも使われます。

「気がはやる」という使われ方がこちらです。

引き付けられる気持ち

関心を寄せている気持ちを表す事があります。

例えば「彼女・彼に気がある」というと、彼女・彼に興味があることになります。

影響を受けて変わる感情

他人やニュースなどで感情が変わる時にも利用されます。

「気が変わる」や「気が滅入る」などが代表的な使い方です。

状況を的確に把握し配慮する

周辺を的確に把握し、立ち回る力としても利用されています。

「気が付く」や「気が回る」などがこちらの利用法です。

力が出る

「火事場の馬鹿力(カジバノバカヂカラ)」のように、危機が迫っている時、思いもよらない力が出る時に使われます。

自然界の現象として

自然に関する気もたくさんあります。

「気候」や「気象」などが当たります。

生命力として

生命力を示す言葉としてもよく使われます。

「元気」や「病気」がこの使い方です。

 

気には様々な意味があるんですね。

どの意味も日常で利用されるので、是非頭に入れておきましょうね。

 

れでは読み方の確認もしましょう。

どのような読み方があるんでしょうか?

漢字「気」の読み方

音読み

「キ」

例:気体(きたい)、気持ち(きもち)、短気(たんき)、根気(こんき)、堅気(かたぎ)、気圧(きあつ)、気韻生動(きいんせいどう)、気炎万丈(きえんばんじょう)

・天気がいいので散歩に行く
(てんきがいいのでさんぽにいく)

・彼は気風が良い。
(かれはきっぷがいい)

 

「ケ」

例:気配(けはい)、気圧される(けおされる)、気色(けしき)

・彼に気圧されて賛成した。
(かれにけおされてさんせいした)

・気配を消す。
(けはいをけす)

訓読み

「いき」

訓読みである「気(いき)」はほとんど使われません。

古い小説などでは、呼吸を示す「息」と同じ意味で使用される事もあります。

 

この漢字に関しては、音読みを覚えておけばまず大丈夫でしょう。

漢字「気」の書き順・書き方
(六画)(部首:气)

では書き方を解説していきますね。

一画目

・マスの左上から書き始めます。

・短く左斜めにはらいます。

二画目

・少し右上がりに右へ進み止めます。

三画目

・二画目よりも少し短めに書き、最後は止めます。

四画目

・一画目の書き終わりよりも左から書き始め一旦止めます。

・そのまま内向きから外へ丸くカーブし、上にはねます。

・二画目、三画目、四画目の横線の間隔が同じになるようにしてください。

五画目

マスの真ん中から書き始め、左斜め下にはらいます。

六画目

・斜め右下へ短く進み、マスの中心で止めます。

 

 では気に関するうんちくをお伝えしますね。

漢字「気」のうんちく

今回はことわざからのうんちくです!

「病は気から」は本当?

昔からよく「病は気から」と言われていますよね。

人によっては「病気はウイルスやがん細胞からだから気持ちは関係ない。」と考えているかもしれません。

しかしそれは違います。

実はストレスを過剰にかかえて、気持ちがダメになると、ガン細胞が活性化したり、風邪などの病気にもなりやすくなると言われています。

その事を昔の人は知っていたので、この漢字の意味の中に「生命力」が入ってのです。

昔の人は凄いですよね。

漢字の成り立ち「気」のまとめ

それではまとめていきましょう。

  • 米と水蒸気の象形文字からできた文字。
  • 性格や人の気持ちに関する意味が多い。生命力に関する意味もある。
  • 音読みだと「き」・「け」、訓読みだと「いき」と読まれるが、日常的には「き」と「け」と読めれば大丈夫。
  • ニ・三・四画目の横線を綺麗に書くのがポイント。
  • 昔から「病は気から」と言うけど、気持ちがネガティブになるとガン細胞やウイルスは活発に活動すると言われている。

参考になりましたか。

この文字を学ぶ際には、是非一緒に学んでおきましょうね。

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