小学校一年生で学習する「雨」という漢字は日常的に使われます。
成り立ち・読み方から、意外なうんちく・四字熟語を紹介していきます。
きっと役に立ちますので、最後までご覧になって下さいね。
では最初は成り立ちから始めましょう。
漢字の成り立ち「雨」
(象形文字)
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↓
(金文)
↓
雨
雲から水分が降り注いでいる様子を表してできた漢字です。
次に意味を確認していきましょう!
漢字「雨」の意味
ではこの文字の意味を確認していきましょうね。
空から降ってくる水分
こちらが基本的な意味になります。
「雨天(うてん)」や「恵みの雨(めぐみのあめ)」などが具体的な使用法です。
絶え間なく降り注ぐ水分
ずっと雨のような水分が降り注ぐ様子を表す表現力としても使われます。
具体例は「涙の雨(なみだのあめ)」などがあります。
どちらの使用法も日常的によく利用される方法です。
きちんと覚えておきましょうね。
次に読み方を解説していきますね。
漢字「雨」の読み方
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音読みと訓読みを合わせて三種類の読み方があります。
音読み
「ウ」
例:雷雨(らいう)、梅雨前線(ばいうぜんせん)、豪雨(ごうう)、雨域(ういき)、雨奇晴好(うきせいこう)
・このイベントは雨天決行だ。
(うてんけっこう)
訓読み
「あめ」
例:雨の臭い(あめのにおい)、雨が降る(あめがふる)、雨の日(雨の日)、雨を冒し韮を剪る(あめをおかしにらをきる)、雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
・雨が降りそうだから傘を持って出かける。
(あめがふりそうだからかさをもってでかける)
「あま」
例:雨雲レーダー(あまぐもれーだー)、雨合羽(あまがっぱ)、雨足が強い(あまあしがつよい)、雨除け(あまよけ)
・子供に雨合羽を着せる。
(こどもにあまがっぱをきせる)
その他
雨久花(みずあおい)、雨打(ゆた)
綺麗に書くためのポイントを確認していきましょう。
漢字「雨」の書き順・書き方
(八画)(部首:雨)
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それでは書き方を見ていきましょう!
一画目
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・マスの左上から右上に向けて進み、止めます。
ニ画目
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・少し内向きながら下へ進み、止めます。
三画目
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ニ画目のスタート地点からやや右上がりに進み、一旦止めます。
・そのまま少し内向きに下へ進み、止めてから左斜めへ短くはねます。
四画目
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・マスと一画目の中心から下へ進み、止めます。
・ニ画面の書き終わりと揃えます。
五画目・六画目
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・空間の左側に短い点を二つ上下に書き止めます。
・点の角度が揃うようにしてください。
七画目・八画目
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・次は空間の右側に短い点を二つ上下に書き止めます。
・こちらも点の角度が揃うようにしてください。
以上が書き方です。
最後の4つの点を均等に書くと、綺麗に見えますよ。
雨に関係するうんちくを紹介しましょう。
雨に関するうんちく
夏によくある大雨、夕立についてのうんちくです。
夕立は昼間や夜にもある?
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夏に短時間で降る大雨でびしょ濡れになる事がありますよね。
このような雨の事を夕立と言います。
ところで不思議に思いませんか。
昼間や夜でも「夕立」なんでしょうか。
よくよくテレビの天気予報を見ていると、昼や夜でも夕立と言っています。
実は気象学的には明確な夕立の定義は無いんです。
昼間から降る激しい雨の事を慣習的に夕立と言われているんですよ。
最後に雨に関する四字熟語を一つ紹介したいと思います。
漢字「雨」の四字熟語
雨という字を使った四字熟語の中に「雨過天晴(うかてんせい)」というものがあります。
この熟語は文字通り読むと、「雨が止み、天気が晴天になる。」という意味になります。
人間生きていたら、良いことも悪い事もありますよね。
でも一生続くわけではないではありません。
この四字熟語はそういう例えを示しています。
おそらくこの熟語を作った人は、「自分も悪い事が続いたが、今日は良いことがあった。まるで天気のようだ。」と感じたのでしょうね。
元気が出る四字熟語ですね!
漢字の成り立ち「雨」まとめ
それではこの記事をまとめていきたいと思います。
- 雲からたくさんの水分が降り注ぐ象形文字から生まれた文字。
- 意味は「空から降ってくる水分」と「天候の雨のように、絶え間なく降り注ぐ水分」の2つの意味がある。どちらも小学校できちんと学ぶ意味。
- 音読みだと「う」訓読みだと「あま」・「あめ」と読まれる。「豪雨・小雨」、「雨足・雨女」などが具体例。どの読み方も日常的によく利用される。
- 中に書かれている4つ点を均等に書くのがポイント。
- 夕立は夕方のみに降る豪雨ではない。実は気象学的にはきちんとした定義があるわけではなく、慣習的に使われている。
- 雨を使った四字熟語の中に雨過天晴という四字熟語がある。こちらの四字熟語は永久に雨が降る事がないように、悪いことは永久に続く事はないという例えを示している。
以上がこの文字に関するまとめです。
いかがでしょうか。
特に四字熟語は覚えておいて損はないですよ。