漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「偉」

漢字の成り立ち

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は中学校で学習する「偉」という漢字です。

成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。

漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪


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目次から読みたい所へ飛べますよ♪

漢字の成り立ち「偉」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

意味を表す「人」と音を表す「韋」が組み合わさってできた形声文字です。

「人」は人間が横向きで経っている様子を表しており、「韋」は上が左に足が向いている様子を、下が右に足が向いている様子を表し、左から右へ「ぐるりと回る(囲む)、丸(〇)」イメージが出来上がりました。

また、丸には「大きく目立つ」としてのイメージがあり、ここから「韋」は「大きく目立つ」→「立派」という意味になりました。

『荘子』の大宗師篇の「偉なるかなの造物者」の注釈には「偉は美なり」とあり、偉が「美しさ」も兼ねていることも分かります。

このことから、「偉」は、「美しく立派な人」という意味で使われるようになりました。

 

さて次は読み方です。

「偉」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

チェックしてみましょう!


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漢字「偉」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「イ」
例:偉力(いりょく)、偉業(いぎょう)、偉材(いざい)、偉観(いかん)、偉効(いこう)、偉功(いこう)、偉勲(いくん)、偉才(いさい)、偉大(いだい)、偉人(いじん)、偉容(いよう)、雄偉(ゆうい)、奇偉(きい)、魁偉(かいい)、偉丈夫(いじょうふ)、卓偉(たくい)

訓読み

「えら(い)」
例:偉い(えらい)、偉物(えらぶつ)

「すぐ(れる)」(常用外)
例:偉れる(すぐれる)

 

では次に「偉」の書き順・書き方です。

漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。

<漢検>採点基準と合格基準

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「偉」の書き順・書き方
(十二画)(部首:亻 ひと・にんべん・ひとやね

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から、左斜め下(45度)に進み、はらいます。

ニ画目

・一画目から、真っ直ぐ下へ進み、止めます。

三画目

・一画目よりも高い位置から、左斜め下へ短く進み、はらいます。

四画目

・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま内向きに短く進み、止めます。

五画目

・四画目よりも外側から、やや右斜め上へ進み、止めます。

六画目

・五画目の内側から、やや内向きに短く進み、止めます。

七画目

・六画目の始点から、やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま内向きに短く進み、止めます。

八画目

・六画目の終点から、やや右斜め上へ進み、七画目の終点を少し超えて止めます。

★六画目の終点は、少し突き出すように書きます。

九画目

・五画目の始点よりも内側に、六画目より外側から、やや右斜め上へ進み、八画目を過ぎた所で止めます。

十画目

・九画目の始点近くから、左斜め下へシュッと短くはらいます。

十一画目

・やや右斜め上へ進み、止めます。

・五画目の始点と終点の縦のラインが揃うように長い線を書きましょう。

十二画目

・八画目の真ん中から、下へ真っすぐ進み、そのまま真っ直ぐはらいます。

・ニ画目よりも長くして書き終えましょう。

 

止める所、払う所など色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪

ぜひ挑戦してくださいね^^

「偉」は漢字検定4級レベル

漢字検定のレベル別詳細についてはこちら

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^


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漢字の成り立ち「偉」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「偉」の漢字の成り立ちは、意味を表す「人」と音を表す「韋」が組み合わさってできた形声文字。
  • 読み方は「イ」「えら(い)」「すぐ(れる)」。
  • 十二画で、部首は「亻 ひと・にんべん・ひとやね」。
  • 漢字検定4級レベル。

以上が漢字「偉」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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