漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「細」

漢字の成り立ち

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は小学校二年生で学習する「細」という漢字です。

成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。

漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪


*
*
目次から読みたい所へ飛べますよ♪

漢字の成り立ち「細」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

「細」の元々の漢字は「(さい)」で、音を表す「」と意味を表す「糸」が組み合わさってできた形声文字です。

「囟」は、「頭の合わす、脳の蓋なり」と説文解字(最も古い部首別辞典)にあるように、まだくっついておらず脈と共に波打つ子供の頭蓋骨の泉門を表しており、「隙間が空き」「柔らかい」イメージから作られました。

囟から誤り変化したのが「田」です。

「糸」は絹糸で、糸や糸で作るものを示す意味があります。

織物の細かい織り目から「こまかい」「ほそい」という意味として使われるようになりました。

 

さて次は読み方です。

「細」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

チェックしてみましょう!


*

漢字「細」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「サイ」
例:細菌(さいきん)、細瑾(さいきん)、細小(さいしょう)、細別(さいべつ)、細管(さいかん)、細則(さいそく)、細見(さいけん)、細説(さいせつ)、細工(さいく)、細君(さいくん)、細作(さいさく)、細字(さいじ)、細部(さいぶ)、細密(さいみつ)、細事(さいじ)、細緻(さいち)、細心(さいしん)、細線(さいせん)、細論(さいろん)、細大(さいだい)、細分(さいぶん)、細胞(さいぼう)、細流(さいりゅう)、巨細(こさい)、些細(ささい)、委細(いさい)、詳細(しょうさい)、仔細(しさい)、子細(しさい)、繊細(せんさい)、精細(せいさい)、零細(れいさい)、微細(びさい)、明細(めいさい)、単細胞(たんさいぼう)、細胞腫(さいぼうしゅ)、不細工(ぶさいく)、小細工(こざいく)、紙細工(かみざいく)、蝋細工(ろうざいく)、手細工(てざいく)、角細工(つのざいく)、毛細管(もうさいかん)、細工は流流仕上げを御覧じろ(さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ)

訓読み

「ほそ(い)(る)」「こま(か)(かい)」
例:細い(ほそい)、細る(ほそる)、細か(こまか)、細かい(こまかい)、心細い(こころぼそい)、細々(ほそぼそ)、細道(ほそみち)、細面(ほそおもて)、細引き(ほそびき)、細腕(ほそうで)、細身(ほそみ)、細目(ほそめ)、極細(ごくぼそ)、肉細(にくぼそ)、細くても針は吞めぬ(ほそくてもはりはのめぬ)

「ささ(やか)」「くわ(しい)」(常用外)
例:細やか(ささやか)、細しい(くわしい)、細雪(ささめゆき)、細波(さざなみ)、細石(さざれいし)、細蟹(ささがに)、細瓮(ささべ)

その他

細魚(さより)、細切れ(こまぎれ)、細々(こまごま)、細枝(しもと)、細流(せせらぎ)

 

では次に「細」の書き順・書き方です。

漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。

<漢検>採点基準と合格基準

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「細」の書き順・書き方
(十一画)(部首:糸 いと・いとへん

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

★細長い「糸」を書いていきます。

・マスの左上から、左斜め下へ進み(約45度)一旦止め、そのまま右斜め下へ短く進み、止めます。

ニ画目

・一画目と平行になるように、左斜め下へ進み(約45度)一旦止め、そのまま右斜め上へ短くはらいます。

三画目

・ニ画目の終点を通るように、短く点を書き止めます。

四画目

・ニ画目の真ん中から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。

五画目

・左斜め下へ短くはらいます。

・ニ画目や四画目に触れないようにしましょう。

六画目

・右斜め下へ短く点を書き止めます。

・ニ画目や四画目に触れないようにしましょう。

七画目

★「田」は少し細長く書きましょう。

★「田」の空間の大きさを揃えるようにしましょう。

・やや内向きに下へ進み、止めます。

八画目

・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま内向きに下へ進み、止めます。

九画目

・八画目の横線の真ん中から、真っ直ぐ下へ進み、止めます。

十画目

・七画目の真ん中から、やや右斜め上へ進み、八画目にぶつかる所で止めます。

十一画目

・やや右斜め上へ進み、八画目にぶつかる所で止めます。

★七画目と八画目の終点を少し突き出すようにしましょう。

 

角度を付ける所、空間の大きさ、「糸」や「田」を少し細長く書くなど、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪

ぜひ挑戦してくださいね^^

「細」は漢字検定9級レベル

漢字検定のレベル別詳細についてはこちら

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^


*

漢字の成り立ち「細」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「細」の漢字の成り立ちは意味を表す「糸」と音を表す「囟」が組み合わさってできた形声文字。
  • 読み方は、「ほそ(い)(る)」「こま(か)(かい)」「ほそ(い)(る)」「こま(か)(かい)」「ささ(やか)」「くわ(しい)」。
  • 「細」は十一画で、部首は糸 いと・いとへん。
  • 漢字検定9級レベル。

 

以上が漢字「細」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

こちらの記事も読まれています