成り立ち | 会意文字 |
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部首 画数 | (部首) 斤 (きん・おのづくり)(画数)13画 |
読み方 | (音) シン(訓)あたら-しい・ あら-た・にい(外)さら |
学年 | 小学2年生 |
漢字検定 | 9級 |
新入生、新生活など「新」という漢字はとてもよく使われる漢字のひとつですね。
2009年に今年の漢字に選ばれました。
早速成り立ちを見ていきましょう。
漢字の成り立ち「新」
(形声文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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新
「新(シン)」は、意味を表す「斤」と、音を表す「(シン)」が組み合わさって成り立った形声文字です。
「斤」は斧を表し、「」は「辛+木」から成り立ち、刃物を表しています。
神事の際にとても大切な存在となるのが「火」でした。
火を灯すためには焚き木が必要ですが、日常的に使う木ではなく、神事のための木・神聖なる木が必要でした。
神聖なる木・神が認めた木を選ぶために古代中国の人々は木を選びました。
その方法は、山に行き木を選び、木に辛(針)を刺して選ぶという方法です。
山で選んだ木に辛を刺し、後日もう一度同じ木に戻った時に、辛が落ちていないかを確かめ、落ちていない木は神が認めた木としました。
「辛(針)」で選ばれた「木」は「(シン)」と呼ばれ、「斤(斧)」伐採されて神事などに使用されました。
を斤で切り出すことは、新たに神聖なる木を切り出すこと(新しいものを生み出す)という意味で、「新しい」という意味になりました。
ところで、「辛(針)」によって切り出された木は神事に使うこと以外にも利用されました。
親の位牌などを作るときにも「辛(針)」によって選ばれ切り出された木を利用したといいます。
親を思う気持ちは神聖なる儀式を行うときと同じような気持ちであったのでしょう。
それ以上の気持ちだといえるかもしれません。
神事や神を心のよりどころとしていた古代の人々でしたが、それ以上に親という存在は大切であります。
古代の人々は亡くなった人に新しい居場所(位牌)を与え、新たな心のよりどころにしたのでしょう。
実体ががなくても親の位牌によって常に近くにその存在があると安心ができたはずです。
現在も神や親(祖先)をよりどころとして大切にする気持ちは変わらずありますが、現在私たちが持っている神や親(祖先)を思う気持ちとは違ったものを古代中国の人々は持っていたのでしょう。
次に「新」を綺麗に書く書き方を知っていますか?
1画ずつ丁寧に解説していきましょう。
漢字「新」の書き順・書き方
(十三画)(部首:斤きん・おのづくり)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの左上から、真っ直ぐ下へ、短く進み止めます。
ニ画目
・やや右斜め上へ短く進み、止めます。
三画目
・ニ画目の左寄りから、短く点を書き止めます。
四画目
・ニ画目の右寄りから、短くシュッとはらいます。
五画目
・左に長く出る所から書き始め、やや右斜め上へ進み、止めます。
六画目
・五画目の内側から書き始め、やや右斜め上へ進み、止めます。
七画目
・一画目と縦のラインで揃うように、五画目から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。
八画目
・六画目と七画目が交わっている所から、左斜めしたへ、ゆっくりはらいます。
九画目
・六画目と七画目が交わっている所から、右斜め下へ短く点を書き止めます。
十画目
・マスの右上から、左下へ短くはらいます。
十一画目
・十画目の終点から、浅く丸みを帯びながら、左斜め下へ進み、ゆっくりはらいます。
十二画目
・十一画目の始点から、やや右斜め上へ進み、止めます。
十三画目
・十二画目の真ん中に軽く触れ、真っ直ぐ下へ進み、そのまま真っ直ぐはらいます。
・七画目の終点よりも下の位置で終わるようにしましょう。
止める所、払う所など、色々なポイントがありましたね。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「新」は漢字検定9級レベル
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「新」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「新(シン)」は、意味を表す「斤」と、音を表す「(シン)」が組み合わさって成り立った形声文字。
- 読み方は、「シン」「あたら(しい)」「あら(た)」「にい」「さら」。
- 新は十三画で、部首は斤(きん・おのづくり)である。
- 漢字検定9級レベル。
以上が漢字「新」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪