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漢字の成り立ち「花」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

買い物かいものをしていると「花」という漢字を見ませんか?

この文字は日常生活に深く浸透にちじょうせいかつにふかくしんとうしている漢字ですよね。

今回こんかいはこの「花」をクローズアップしたいと思います。

ためになる四字熟語も紹介していきますね。

それでは最後まで見てください。

まずは成り立ちから見ていきましょう!

漢字の成り立ち「花」
(形声文字)

 

 

形声文字けいせいです。

もともとは木の葉っぱや弓を示す象形文字きのはっぱやゆみをしめすしょうけいもじでした。

しかし西暦せいれき500年くらいになり、人が立ったり座ひとがたったりすわったりと変化を表すへんかをあらわす象形文字である「化」が使つかわれるようになりました。

化は変化を意味しますが、花はつぼみから花がくまで変化していきますよね。

化という字を使用する事で、変化する花という漢字が成立せいりつしたと言われています。

 

では次に花の意味を確認していきましょう!

目次

漢字「花」の意味

では意味を確認していきましょう。

種子植物しゅししょくぶつ

こちらが一番いちばんメジャーな意味でしょう。

花屋さんなどで販売はんばいされていたり、野山で生息している全のやまでせいそくしているすべてての花がてはまります。

さくら

花見はなみをする」と言うと、桜を見るという意味になります。

神仏に供しんぶつにそなえる

仏事ぶつじなどのさいにも花は使われるんです。

その際には「手向けの花てむけのはな」となります。

華道や活け花かどうやいけばな

華道や活け花の材料ざいりょうとしての花を指す場合もあります。

祭りや芸人まつりやげいにんなどに渡すお金わたすおかねとして

芸人のコントやお祭りの際に上手うまく言った時に、通常の入場料以外つうじょうのにゅうじょうりょういがいに渡すお金を花と表現ひょうげんすることがあります。

花のようなかたちをしたもの

例:花火(はなび)

打ち上げられた時に開く様子が花に似ていますね。

目が良く見えない様子めがよくみえないようす

目がチカチカしてかすむことを「眼花(がんか)」と言います。

 

次に読み方をお伝えします。

どのような読み方があるんでしょうか?

漢字「花」の読み方

音読み・訓読み、その他の読み方を見ていきましょう。

音読み

「カ」

例:花月(かげつ)、造花(ぞうか)、花壇(かだん)、花粉(かふん)、花梨等(かりんとう)、花紅柳緑(かこうりゅうりょく)、花瓶(かびん)、花梨(かりん)

・花壇に花を植える。
(かだんにはなをうえる)

訓読み

「はな」

例:花祭り(はなまつり)、花曇り(はなぐもり)、花より団子(はなよりだんご)、花札(はなふだ)、花言葉(はなことば)、花道(はなみち)、花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)、花弁(はなびら)

・薔薇の花言葉は情熱です。
(ばらのはなことばはじょうねつです)

その他

例:石楠花(しゃくなげ)、花瑠瑠(ホノルル)、花魁(おいらん)

この文字は訓読みが一般的な読み方です。

次は書き方や書き順を見ていきましょう!

漢字「花」の書き順・書き方
(七画)(部首:艹)

書き方を説明していきますね。

一画目

・マスの左上から右へまっすぐ進み、止めます。

ニ画目

・一画目を三等分さんとうぶんになるように二画目を書きます。

・短く内向きに右斜め下へ進み、止めます。

三画目

・マスの右上から、今度は左斜め下へ短くはらいます。

四画目

・カタカナの「イ」を書くように、左にはらいます。

五画目

・四画目の真ん中から下へ短く進み、止めます。

六画目

・左斜め下へ短くはらいます。

七画目

・マスの中心から、四画目の書き始めと高さを揃えて下へまっすぐ進みます。

・五画目の書き終わりよりも少し上で右へ曲がり、最後は上にはねます。

以上が書き方です。

では、花に関する うんちくを見ていきましょう。

漢字「花」のうんちく

光合成こうごうせいをしない花が存在そんざいしている?

一般的いっぱんてきに花と言えば、光合成をして酸素を排出さんそをはいしゅつしていますよね。

これは小学校の理科りかで学びます。

しかし中には例外れいがいもあるのです。

最近発見さいきんはっけんされた花の中には光合成をしない花もあるんです。

それは「タケヤマヤツシロラン」という花です。

こちらは光合成の器官が退化きかんがたいかしており、その代わりに他の植物や土の中に生息している菌類きんるいから養分を吸収する事に長ようぶんをきゅうしゅうすることにたけるようになりました。

光合成をしないので、花が咲く4~5月以外は土の中で繁殖しているんです。

こんなめずらしい花もあるんですね。

 

最後に花に関係する四字熟語を紹介したいと思います。

花に関する四字熟語

数ある花に関する四字熟語の中でも花朝月夕(かちょうげっせき)は有名な四字熟語です

春の事を「花朝」、秋の事を「月夕」と呼び、春は花が咲き、秋の日暮ひぐれにはすばらしい月を見て楽つきをみてたのしむことができる良い季節きせつだという意味です。

日本の四季を感にほんのしきをかんじられる四字熟語ですね。

漢字の成り立ち「花」のまとめ

最後にこの記事をまとめていきましょう!

  • 形声文字です。もともとは葉っぱと弓を表す象形文字でしたが、変化を示す化という象形文字に変わり、今の花が成立した。
  • 種子植物の花以外にも、様々な意味がある。お祭りや芸人のコントで臨時に支払うお金もお花と言う。
  • 音読みだと「か」・「げ」と読み、訓読みだと「はな」と読まれる。花月・造花・石楠花・花まつりなどが具体例。
  • 下の部分を少しだけ大きく書くのが綺麗に書くためのポイント。
  • 花が咲く植物の中には実は光合成をしない花が存在している。
  • 四字熟語の花朝夕月は春は花が咲き、秋の日暮れにはすばらしい月を見て楽しむことができる良い季節だという意味

以上がまとめです。

このような事を頭に入れておくと良いでしょう。

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コメント

コメント一覧 (1件)

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