漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「竹」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

小学校一年生で学習しょうがっこういちねんせい がくしゅうする漢字の中かんじ なかには「竹」という文字もじがあります。

この記事きじではこの漢字かんじについて学習がくしゅうしていきましょう。

この漢字の成り立かんじ な たち・意味・読み方いみ よ かたはもちろん、竹にかんするうんちくも紹介しょうかいしたいとおもいます。

どのようなうんちくか、最後さいごまで楽しく読んで下たの  よ  くださいね。

漢字の成り立ち「竹」
(象形文字)


(金文)

 

 

この文字は竹の枝を2つ並べたものを表しています。

中国では竹文化が盛んで、中国からやってきました。

 

次は意味をおえしていきます。

漢字「竹」の意味

では竹の意味を確認たけ いみ かくにんしていきましょう。

植物しょくぶつの竹

一番有名な意味は植物いちばんゆうめいな いみ しょくぶつとしての竹でしょう。

正式に言せいしき いえばイネ科タケ亜属  か  あかの植物の中でも大型の物を指おおがた もの さします。

ちなみに小型こがたの物は笹と言ささ いわれます。

楽器がっき

日本古来の楽器の中にほんこらい がっき なかには竹が原材料げんざいりょうである物もたくさんあります。

弦楽器げんがっき管楽器かんがっきを意味する楽器を糸竹(しちく)といいます。

紙のかわり

昔は紙がなかったので、竹に文字を書いていました。

 

次に読み方を確認つぎ よ かた かくにんしていきましょうね。

どのような読み方があるんでしょうか。

漢字「竹」の読み方

音読み・訓読み別にみていきましょう。

音読み

「チク」

例:竹輪(ちくわ)、竹林(ちくりん)、爆竹(ばくちく)、竹善(ちくぜん)、竹簡(ちくかん)、竹馬の友(ちくばのとも)

・家の裏には竹林がある。
(いえのうらにはちくりんがある)

・あの子は竹馬の友だ。
(おのこはちくばのともだ)

訓読み

「たけ」「だけ」

例:竹馬(たけうま)、竿竹(さおだけ)、竹光(たけみつ)、真竹(まだけ)、破竹(はちく)

・彼は破竹の勢いでみんなを追い抜いた。
(かれははちくのいきおいでみんなをおいぬいた)

その他

竹刀(しない)、竹箆返し(しっぺがえし)、竹麦魚(ほうぼう)、竹根蛇(ひばかり)、竹柏(なぎ)、竹節虫(ななふし)

 

次の項目こうもくでは、綺麗に書きれい かくのがポイントを伝授でんじゅします。

漢字「竹」の書き順・書き方
(6画)(部首:竹)

綺麗に書くためのポイントを確認 していきましょう。

一画目

・マスの左上ひだりうえから書き始か はじめ、左斜め下ひだりなな したへややみじかくはらいます。

ニ画面

少し右すこ みぎななめ上へ進うえ すすみ、マスの中心で止ちゅうしん とめます。

三画目

二画目の真ん中にかくめ ま なかから下へ進した すすみ、めます。

四画目

一画目の書き始いっかくめ か はじめよりも少し上すこ うえから、マスの右上から左斜みぎうえ  ひだりななめしたへややみじくはらいます。

五画目

少し右斜め上へ進み止すこ みぎなな うえ すす とめます。

六画目

したへまっすぐすすみ、三画目さんかくめよりも少し長すこ ながくなったところで一旦止いったんとめて、左斜め上に短ひだりなな うえ みじかくはねます。

 

最後さいごに竹にかんするうんちくを紹介しょうかいしたいとおもいます。

正月でお馴染しょうがつ  なじみである門松に関かどまつ かんするうんちくです。

最後まで見さいご  みてくださいね。

漢字「竹」のうんちく

正月で使しょうがつ つかわれている門松かどまつには竹が使つかわれていますよね。

あの竹はななめにられています。

何故なぜそうなったんでしょうか。

門松に竹が使われるようになったのは江戸時代えどじだいからと言われており、最初は徳川家さいしょ とくがわけ諸大名の祝しょだいみょう いわいでした。

その後次第に庶民ごしだいに しょみんまでひろがっていきました。

庶民しょみんは竹ではなく、笹を使ささ つかっていましたが、身分の高い医師みぶん たか いしだけは武士と同ぶし おなじ竹を利用りようしていました。

徳川家の門松とくがわけ かどまつは竹を水平に切すいへい きっていましたが、身分の高い医師みぶん たか いしでもさすがに徳川家と同とくがわけ おなじにしてはいけないとかんがえるようになり、斜めに切なな  きるようになりました。

そうしたら斜めに切った方が見た目み めがよいといううわさが広がり、今の形いま かたちになったそうです。

 

では最後に竹の記事をまとめていきましょう。

漢字の成り立ち「竹」のまとめ

それではまとめていきましょう。

  • 竹の枝を示す象形文字を2つ並べて作られた漢字。
  • 植物としての竹と、楽器としての竹の2つの意味がある。
  • 左側を右側よりも少しだけ大きく書くのが綺麗に書くための一番のポイント。
  • 音読みだと「ちく」、訓読みだと「たけ」と読まれる。人名漢字さて使われている時があり、その場合だと「たけ」と読まれる。
  • お正月で使われている門松で竹が使われるようになったのは江戸時代から。また竹の先を斜めに切るようになったのは、武士に気を使った医師が始めた事である。

 

いかがでしたか?

この漢字は読み方にしても、意味にしても比較的簡単な漢字です。

そのためすぐに覚える事ができるでしょう。

 

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