本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字の成り立ち「密」
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密[/box03]
[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]
今日は小学校六年生で学習する「密」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
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目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「密」
(形声文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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密
「密」という漢字は、意味を表す「山」と音を表す「宓」が組み合わさってできた形声文字です。
「宓」は「必」と「宀」に分けることができます。
「必」は締めつけて動かない状況を表しており、「宀」は建物の中をイメージする時に使われます。
ここから考えられるイメージは、「すき間なくぴったりと塞がれた建物」です。
そこからイメージされるのは、中が見えず閉ざされた状況で「ひそかに」というイメージ。
さらに、すき間なく立つ木々が生い茂った「山」が付けられることにより、「込み入っている」という意味で使われるようになりました。
さて次は読み方です。
「密」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
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漢字「密」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「ミツ」
例:密会(みっかい)、密殺(みっさつ)、密室(みっしつ)、密談(みつだん)、密告(みっこく)、密使(みっし)、密生(みっせい)、密計(みっけい)、密集(みっしゅう)、密接(みっせつ)、密命(みつめい)、密猟(みつりょう)、密漁(みつりょう)、密宗(みっしゅう)、密度(みつど)、密偵(みってい)、密教(みっきょう)、密植(みっしょく)、密儀(みつぎ)、密通(みっつう)、密陀(みつだ)、密行(みっこう)、密航(みっこう)、密閉(みっぺい)、密封(みっぷう)、密約(みつやく)、密蜜8みつみつ)密計(みっけい)、密葬(みっそう)、密書(みっしょ)、密事(みつじ)、密売(みつばい)、密栓(みっせん)、密勅(みっちょく)、密画(みつが)、密着(みっちゃく)、密雲(みつうん)、密造(みつぞう)、密謀(みつぼう)、密輸(みつゆ)、密林(みつりん)、秘密(ひみつ)、緊密(きんみつ)、内密(ないみつ)、稠密(ちょうみつ)、隠密(おんみつ)、機密(きみつ)、綿密(めんみつ)、周密(しゅみつ)、高密(こうみつ)、緻密(ちみつ)、枢密(すうみつ)、過密(かみつ)、詳密(しょうみつ)、厳密(げんみつ)、親密(しんみつ)、粗密(そみつ)、細密(さいみつ)、水密(すいみつ)、精密(せいみつ)、濃密(のうみつ)、密陀絵(みつだえ)、密輸入(みつゆにゅう)、密入国(みつにゅうこく)、高密度(こうみつど)、枢密院(すうみついん)、真言秘密(しんごんひみつ)、密雲不雨(みつうんふう)、密かに諫めて公にほめよ(ひそかにいさめておおやけにほめよ)
「ビツ」(常用外)
例:密(びつ)
訓読み
「ひそ(かに)」「こま(かい)」(常用外)
例:密かに(ひそかに)、密かい(こまかい)
その他
密夫(まおとこ)、密男(まおとこ)、密事(みそかごと)
では次に「密」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「密」の書き順・書き方
(十一画)(部首:宀 うかんむり)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの縦の中心から、下へ短く進み、止めます。
ニ画目
・左斜め下へ短く点を書き止めます。
三画目
・②画目の始点から、やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま左斜め下へシュッとはらいます。
四画目
・点を書き右斜め上へ跳ねます。
★マスの縦の中心より少し左寄りに書きましょう(ーーー)。
★④~⑧画でできる「必」は平たく書きましょう(□)。
★④・⑦・⑧画の点でできる空間を同じ大きさにしましょう(●)。
五画目
・左斜め下へ進み、はらいます。
六画目
・右斜め下へ、少し丸みを帯びながら進み一旦止め、そのまま左斜め上へ跳ねます。
七画目
・左斜め下へ短く点を書き止めます。
八画目
・右斜め下へ短く点を書き止めます。
九画目
・真っ直ぐ下へ進み、止めます。
★マスの縦の中心を意識しましょう(ーーー)。
★⑨~⑪画でできる「山」は平たく書きましょう(□)。
★空間を均等に書きましょう(●)
十画目
・やや内向きに下へ短く進み一旦止め、そのまま右へ方向を変えて進み、止めます。
★横画は少し反り気味に書きましょう。
十一画目
・やや内向きに短く進み、止めます。
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・上部の「必」と下部の「山」を平たく書くこと。
・「密」と「山」の空間の大きさを揃えること。
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「密」は漢字検定5級レベル
(小学校6年生修了程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「密」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「密」の漢字の成り立ちは、 意味を表す「山」と音を表す「宓」が組み合わさってできた形声文字。
- 読み方は、「ミツ」「ビツ」「ひそ(かに)」「こま(かい)」。
- 十一画で、部首は「宀(うかんむり)」。
- 綺麗に書くポイントは、「上部の必と下部の山を平たく書くこと」「密と山の空間の大きさを揃えること」。
- 漢字検定5級レベル (小学校6年生修了程度)。
以上が漢字「密」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪