緊
今日は中学生で学習する「緊」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
*
*
目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「緊」
(形声文字)
↓
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
緊
意味を表す「糸」と、音を表す「臤」が組み合わさってできた形声文字です。
臤は、「臣(眼球)+又(手の動作)」で、君主に仕える家来が、緊張で目を張り体を堅くしひれ伏す様子を表しています。
その臤に糸が付いた「緊」は、心や動作が緩まないように糸でピンと引締める状況をイメージして表した漢字です。
このことから、「緊」は「かたい・きつくしめる・さしせまる」という意味で使われるようになりました。
さて次は読み方です。
「緊」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
*
漢字「緊」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「キン」
例:緊急(きんきゅう)、緊張(きんちょう)、緊迫(きんぱく)、喫緊(きっきん)、緊切(きんせつ)、緊縮(きんしゅく)、緊縛(きんばく)、緊要(きんよう)、緊密(きんみつ)、緊褌(きんこん)、緊褌一番(きんこんいちばん)
訓読み
「かた(い)・し(める)・ちぢ(む)・きび(しい)」(常用外)
例:緊い(かたい)、緊める(しめる)、緊む(ちぢむ)、緊しい(きびしい)
その他
緊緊(ぴしぴし)、緊唇(あくち)
では次に「緊」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「緊」の書き順・書き方
(十五画)(部首:糸 いと・いとへん)
上の「臤」と下の「糸」のバランスに注意しましょう。
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・下へ真っ直ぐ進み、止めます。
ニ画目
・①画目の始点付近から、やや右斜め上へ進み、止めます。
★①画目の始点が少し突き出るように書きましょう。
三画目
・②画目の真ん中から、下へ短く進み止めます。
四画目
・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま少し内向きに短く進み止めます。
★②画目と横線が同じ位の長さで書きましょう。
五画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
六画目
・⑤画目の真ん中から、下へ短く進み止めます。
七画目
・①画目の終点付近から、やや右斜め上へ進み、止めます。
★①画目の終点が少し付き出るように書きましょう。
八画目
・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま左斜め下へ進み、はらいます。
★①画目の終点より少し下の高さから書き始めましょう。
九画目
・右斜め下へ真っ直ぐ進み、最後は力強くはらいます。
十画目
・⑦画目の終点下から右斜め下へ進み一旦止め、そのまま右斜め下へ進み、止めます。
★始点と終点はマスの縦の中心で揃えましょう。
十一画目
・右斜め下へ進み一旦止め、そのまま右斜め上へ進み、はらいます。
★⑩画目と平行になるように書きましょう。
★⑩~⑮画でできる「糸」は、マスの縦の中心を意識しましょう。
十二画目
・右斜め下へ短く進み、止めます。
十三画目
・⑫画目の横画の真ん中から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。
十四画目
・左斜め下へ短く進み、はらいます。
十五画目
・右斜め下へ短く進み、止めます。
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・①画目の始点と終点が突き出るように書くこと。
・⑩⑪画が平行になるように書くこと。
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「緊」は漢字検定3級レベル
(中学校卒業程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
*
漢字の成り立ち「緊」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「緊」の漢字の成り立ちは、意味を表す「糸」と、音を表す「臤」が組み合わさってできた形声文字。
- 読み方は、「キン」「かた(い)」「し(める)」「ちぢ(む)」「きび(しい)」
- 十五画で、部首は「糸(いと・いとへん)」。
- 綺麗に書くポイントは、「①画目の始点と終点が突き出るように書くこと」「⑩⑪画が平行になるように書くこと」。
- 漢字検定3級レベル (中学校卒業程度)。
以上が漢字「緊」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪