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漢字「漢」の成り立ちには巫女の命を懸けた願いが込められている

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

成り立ち 形声文字
部首 画数 (みず・さんずい・したみず) 13画
読み方 (音)カン (外)おとこ、から
学年 小学3年
漢字検定 8級


水の流れを意味する「氵」と乾いている様子を表す「」が組み合わさってできたのが「漢」です。

干上がった水=川となり、中国の川、漢江(かんこう)も雨が降らないことからそう名付けられました。

漢江のほとりに生まれた劉邦が漢王朝を建て中国文明の基礎を築き、その民族を漢民族と言い、漢民族が使っていた文字が漢字です。

しかしそんな「漢」は巫女と深い関わりがありました。

それは「漢」が乾いた川であることに由来しています。

理由を漢字の成り立ちから見ていきましょう。

漢字の成り立ち「漢」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

 

旧字体は「漢」で、音符である「氵(さんずい)」と意味を表す「水・(かん)」を組み合わせた形声文字です。

水という意味と乾くという意味から、干上がった川を意味する「漢」ではありますが、その周辺では度々干ばつが発生し多くの人が飢餓に苦しみました。

現在も雨乞い行事はありますが、古代の雨乞いは神様に通ずるとされていた巫女が自らの命を張って祈りを唱えたのです。

巫女は祈りを唱えながら自らに火をつけ、燃やすことによって生贄となりました。

その炙られる巫女の姿が「」とも言われています。

水が枯れ干上がった大地から漢王朝が生まれることにより、乗り越えることが難しいような苦難に陥ることがあっても、その苦難に負けず荒々しく前進する様子から「漢」が「おとこ」という意味で使われるようになったのではないでしょうか。

目次

漢字「漢」の書き順

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

1~3画

終わりを揃えるイメージ

4~6画

5、6画は4画を3等分にするように書く。

12画

・7~9画でできる空間が同じ大きさになるように。

・11画まで真っ直ぐしたへ。

13画

・右斜め下へ真っ直ぐ進み、最後は力強く払う。

・最後は一番外側へ払う。

「漢」の難読漢字

漢堡(ハンブルク・国名)

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