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「末」の成り立ちは単純に一番遠い所を指している漢字ではない<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

漢字成り立ち 指事文字
漢字部首・画数 (部首)木 (き・きへん)(画数)5画
漢字読み方 (音)マツ、バツ (訓)すえ (外)うら
漢字意味 すえ、枝の先、物のはし、つまらない、大切でない、 おわり、果て、低い位、下位、子孫、細かい、こな、くず
漢字学年・漢字検定 (学年)小学4年(漢字検定)7級

 

末の漢字の成り立ちは、数少ない指事文字です。

木の先端を指す成り立ちがあるのですが、そこから派生した漢字もあるように単純に先端だから「すえ」という意味ではないようです。

詳しく見ていきましょう。



漢字の成り立ち「末」
(指示文字)

漢字の成り立ちの種類を見る


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

「末」は「木」の上の方に印(-)をつけ、先端部分を指している指事文字です。

どのような太い幹の木であっても、枝分かれをし、その先は細く小さくなっていますよね。

この部分を表現したのが「末」なのです。

 

しかしながら、「末」の成り立ちは単純に、木の先端を指しているだけではありません。

木の先端は、細かく見えにくいですよね。

このことから、「末」には「見えにくい」というイメージがあります。

見えにくいという意味があるからこそ、細かさを意味する「沫」や「抹」という漢字に展開できたのです。

 

ところで、「末」とよく似た漢字に「未」という漢字がありますね。

末と未の違いをご存じでしょうか?

実は全く反対の意味を持っているんですよ。



目次

末と未の違いと覚え方

一方「末」と似た字に「未(み)」があります。

手書きする時、毎回「えーっと、どちらが長いんだっけ?」と悩む方も多いのではないかと思います。

末と未の共通点は、どちらも「木」という漢字が入っていること、また、上の方の先の細かい枝に焦点を置いていることが挙げられます。

反対に、末と未の違いは、その「木」につけた「ー」が長いか短いか。

しかし線が長いか短いか、たったこれだけで、意味は正反対になります。

「末」は単純に木の端っこを指し、「未」は木の先が十分に伸びきっていない様状態を表しています。

 

覚え方は、

 

出来てすぐの実は未熟で
まだ食べられないから
もう少し待とう。

待って待って待って、
さて食べようと思ったら、
待ちすぎて実が腐って
られなくなっちゃった!
もう終わり(末)だー!

 

です。

覚えられますでしょうか?

 

終わり(末)と始まり(未)。

似たような漢字でも意味が違うのは面白いと思いませんか?

急いで書くと同じように書いてしまいがちですが、実は違う意味であるということが分かると、その線を丁寧に書こうと思いますよね!

 

で次は、「末」という漢字を綺麗に書く方法を解説しますね!



「末」の漢字の綺麗な書き方

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

2画

1画目の真ん中を通るように

4~5画

4、5画は左右に大きく払う

「末」の成り立ちは単純に一番遠い所を指している漢字ではない

では最後はまとめです。

漢字成り立ち 指事文字
漢字部首・画数 (部首)木 (き・きへん)(画数)5画
漢字読み方 (音)マツ、バツ (訓)すえ (外)うら
漢字意味 すえ、枝の先、物のはし、つまらない、大切でない、 おわり、果て、低い位、下位、子孫、細かい、こな、くず
漢字学年・漢字検定 (学年)小学4年(漢字検定)7級

「末」の漢字の成り立ちは、

  • 「末」は「木」の上の方に印(-)をつけ、先端部分を指している指事文字。
  • 漢字の意味は、すえ、枝の先、物のはし、つまらない、大切でない、 おわり、果て、低い位、下位、子孫、細かい、こな、くず。
  • 部首は「 木 (き・きへん)で、画数は5画。
  • 読み方は、(音)マツ、バツ (訓)すえ (外)うら
  • 小学4年生の漢字。
  • 漢字検定は7級。
  • 「末」は単純に木の端っこを指し、「未」は木の先が十分に伸びきっていない様状態を表しており、意味が正反対。
  • 書き順のポイントは、「2画目が1画目の真ん中を通るように」「4、5画は左右に大きく払う」こと。

以上が漢字「末」のまとめです。

いかがでしたか?

楽しい漢字ライフを♪



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