怖い漢字の成り立ち

漢字「武」の成り立ちから見られるのは平和なのか戦なのか?

成り立ち 会意文字
部首 画数 (部首)止 (とめる) (画数)8画
読み方 (音)ブ、ム (外)たけーし、もののふ
学年 小学5年
漢字検定 6級


漢字の成り立ち「武」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

甲骨文字では足跡を表す「止」の上の部分に、武器を表す「戈(か)」を組み合わせた会意文字。

武器を持って進むところから、「武将」などに使われます。

武器を表す「戈(か)」は古代中国で広く殺人兵器として使われていた武器のことを指しています。

この「戈」は長い柄の先端に直角の刃を取り付けた形をし、剣と斧の中間のような、鍬に近いような物です。

色々な使い方ができるので、戦場では兵士たちの一般的に使われた武器でした。

古い時代の中国を題材にした映画なのでたくさんの兵士が手にしている武器、と言えばイメージができるでしょうか。

「戈」は長さがあるので、突進してくる馬や戦車に対しても使うことが可能で、戦車戦に対しての決戦兵器としてとても使える武器であったそうです。

戦車と戦える武器、とは相当の威力があったのですね。

その刃も青銅製だったのが、鉄製と進化することで殺傷能力を高め、1000年もの間使われていたそうです。

そういったことから、「戈」は軍事力の象徴と言えます。

足跡の意味がある「止」はストップする止まれの意味ではなく、歩いている途中に休憩をして止まっていると言う足(足跡)であります。

その歩いている途中の人の手には「戈」。

つまり、「武」と言う文字は武器を持ち歩く兵士のことを指し、武器を持ち歩くと言うことは敵地に向けて出向くと言うことで、勇ましい様子であることが伝わってきます。

「止」は後に「ストップ」をいう意味を持つようになり、説文解字には、「武は戈を止めこと」つまりは「武は戦を止めること」だと書かれています。

戦争に向かう、戦争を止める、真逆の意味ですね。

これは「戈」を磨き続け強くなれば、他国が侵略などしてこない、平和な世の中になるという解釈もできるということでしょうか。

しかしこれは「武」という力がある側の見方であり、力による抑止力が平和だと思うかどうかは置かれている立場や国によりますね。

漢字「漢」の書き順

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6画

2画の始点と垂直に揃え、最後は右斜め上にシュッと払い、下部を空ける。

7画

マスの中心から、少し反りながら下へ進み、どの画よりも長く伸ばして跳ねる。

「武」の難読漢字

池武当(いけんとう・沖縄地名)、喜瀬武原(きせんばる・沖縄地名)


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