本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字の成り立ち「慶」
[box03 title=”漢字の成り立ち”]
慶[/box03]
[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]
今日は高校生で学習する「慶」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
*
*
目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「慶」
(会意文字)
廌 + 心 + 夊
↓
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
慶
「廌」と「心」と「夊」が組み合わさってできた会意文字です。
「廌」は解廌という霊的な能力を持つ獣を言い、羊に似た神聖な獣です。
罪人に角で触れるという特殊の力を持っていたと言われており、古代裁判で使用されました。
争う両人がそれぞれ解廌を持ち寄り、勝利した方の解廌に、心臓を模した文飾を施し、その勝利を祝いました。(ちなみに敗者を「法」と言いました。)
下に「夊」が付いていますが、夊は足の動作を表現しています。
慶はお祝いに駆け付けることを表現して作られた漢字です。
さて次は読み方です。
「慶」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
*
漢字「慶」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「ケイ」
例:慶事(けいじ)、慶賀(けいが)、慶賛(けいさん)、慶兆(けいちょう)、慶弔(けいちょう)、慶安(けいあん)、慶祝(けいしゅく)、慶福(けいふく)、春慶(しゅんけい)、御慶(ぎょけい)、同慶(どうけい)、慶雲(けいうん)、大慶(たいけい)、余慶(よけい)、天慶(てんけい)、弁慶(べんけい)、落慶(らっけい)、春慶焼(しゅんけいやき)、春慶塗(しゅんけいぬり)、内弁慶(うちべんけい)
「キョウ」(常用外)
例:慶讃(きょうさん)
訓読み
「よろこ(ぶ)」「よ(い)」
例:慶ぶ(よろこぶ)、慶い(よい)
では次に「慶」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「慶」の書き順・書き方
(十五画)(部首:心こころ・りっしんべん・したごころ)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの中心から下へ短く書き止めます。
ニ画目
・マスの左上から、やや右斜め上へ進み、止めます。
★一画目が真ん中に来るようにしましょう。
三画目
・ニ画目の始点から、約60度の角度で左斜め下へ進み、長くはらいます。
四画目
・やや右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま少し内向きに短く下へ進み、止めます。
五画目
・四画目の左1/3の部分を通るように、やや内向きに下へ進み止めます。
★五~六画目の幅は均等にしましょう。
六画目
・五画目の右から1/3を通るように、やや内向きに下へ進み止めます。
七画目
・四画目の下から、やや右斜め上へ進み、四画目の終点で止めます。
八画目
・七画目よりも少し外側から、やや右斜め上へ進み、行った止め、そのまま左斜め下へシュッとはらいます。
★四~七画目より始点、終点共に外側に出るように書きましょう。
九画目
★平たい「心」を書いていきます。
・左斜め下へ、短く点を書き止めます。
十画目
・右斜め下へ角を作らないように進み、一旦止め、そのまま左斜め上へ跳ねます。
十一画目
・右斜め下へ短く点を書き、右斜め上へ跳ねます。
★次画に繋げるようなイメージで跳ねます。
十二画目
・十一画目から繋がりを持たせつつ、右斜め下へ短く点を書き止めます。
十三画目
・左斜め下へ進み、そのままはらいます。
十四画目
・十三画目の始点から、やや右斜め上へ短く進み、一旦止め、そのまま左斜め下へ進みはらいます。
★十三画目とはらいの終点を垂直に揃えましょう。
十五画目
・十三、十四画目の交わる付近から、右斜め下へ進み、最後は力強くはらいます。
★十五画目と終点の高さを揃えましょう。
たくさんのポイントがありましたが、特に注意したのが、
・三画目のはらいを長くすること
・十三~十四画目の終点のを揃える所
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「慶」は漢字検定準2級レベル
(高校在学程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
*
漢字の成り立ち「慶」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「慶」の漢字の成り立ちは、「廌」と「心」と「夊」が組み合わさってできた会意文字 。
- 読み方は、「ケイ」「チョウ」「よろこ(ぶ)」「よ(い)」。
- 「慶」は十五画で、部首は「心(こころ・りっしんべん・したごころ)」、ポイントは、「三画目のはらいを長くすること」と「十三~十四画目の終点のを揃える所」。
- 漢字検定準2級レベル (高校在学程度)。
以上が漢字「慶」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪