斉
今日は高校生で学習する「斉」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
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目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「斉」
(象形文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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斉
説文解字(最も古い部首別辞典)に【禾麥(稲や麦のこと)穗を吐きて上平らかなり】とあるように、稲穂が生い茂り揃っている様子を表した象形文字です。
その生え揃う様子から、「並びそろう」「整える」という意味として使われるようになりました。
しかしながら、日本の漢文・東洋学者である白川静氏は「斉」という漢字は全て、祭事にて敬う様を意味するものなので穂の形ではないとしており、三本の簪を立て並べて挿す形を表す象形文字としている。
(女性が祭事で奉仕することを「斎」と言った)
さて次は読み方です。
「斉」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
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漢字「斉」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「セイ」
例:斉民(せいみん)、斉射(せいしゃ)、斉一(せいいつ)、斉家(せいか)、一斉(いっせい)、斉唱(せいしょう)、整斉(せいせい)、均斉(きんせい)、斉東野語(せいとうやご)、斉紫敗素(せいしはいそ)、斉東野人(せいとうやじん)
「サイ」(常用外)
例:斉(さい)
訓読み
「ととの(える)」「ひと(しい)」「ものいみ」(常用外)
例:斉える(ととのえる)、斉しい(ひとしい)、斉(ものいみ)
その他
斉斉哈爾(ちちはる)
では次に「斉」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「斉」の書き順・書き方
(八画)(部首:斉せい)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの縦の中心から、下へ真っ直ぐ短く進み、止めます。
ニ画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★一画目を境に左右均等にしましょう。
三画目
・左斜め下へ進み、長くはらいます。
四画目
・右斜め下へ進み、力強く、長くはらいます。
★③~④画は、全画で一番幅を広く書きます。
五画目
・三画目から、下へ真っ直ぐ進み、角を作らず丸みを帯びながら、左斜め下へ進みはらいます。
★最初は下へ真っ直ぐ進み、最後は丸みを帯びながら左斜め下へ進みます。
六画目
・⑤画目から、やや右斜め上へ進み、止めます。
七画目
・⑤画目から、やや右斜め上へ進み、⑥画目と同じ長さで止めます。
八画目
・⑥と⑦画目の終点を通るように、④画目から下へ真っ直ぐ進み、そのまま真っ直ぐはらいます。
★⑤と⑧画目の終点の高さを揃えましょう。
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのが、
・③と④画目の左右のはらいの幅を一番大きくすること。
・⑤画目の最初は真っ直ぐ、角を作らないように左斜め下へ進みはらう。
ことです。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「斉」は漢字検定準2級レベル
(高校在学程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「斉」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「斉」の漢字の成り立ちは、稲穂が生い茂り揃っている様子を表した象形文字。
- 読み方は、「セイ」「サイ」「ととの(える)」「ひと(しい)」「ものいみ」
- 八画で、部首は「斉(せい)」、特に注意したい書き方は、「③と④画目の左右のはらいの幅を一番大きくすること」「⑤画目の最初は真っ直ぐ、角を作らないように左斜め下へ進みはらう」こと。
- 漢字検定準2級レベル (高校在学程度)。
以上が漢字「斉」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪