寿
今日は中学校で学習する「寿」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
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目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「寿」
(形声文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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寿(壽)
旧字体は「壽」。
意味を表す「老(耂)」と、音を表す「(ちゅう)」「(ちゅう)」でできた形声文字です。
壽は、「」+「老(耂)」でできており、は田んぼのあぜ(疇)の原形で、あぜ道がくねくねと「長く続く」様子を表しています。
または、「」+「口」で、きとう(祈禱)の「禱」の原形です。
も言葉を「長く(声にして)祈る」というイメージができ、もも「長い」という意味が伺えます。(口は祈りを捧げる祝詞を入れる器(という意味とも)
「老(耂)」は年寄りを連想する時に使われます。
このことから、年寄りは長く生きている→「おめでたい」という意味で使われるようになりました。
さて次は読み方です。
「寿」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
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漢字「寿」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「ジュ」
例:寿命(じゅみょう)、寿考(じゅこう)、寿宴(じゅえん)、寿夭(じゅよう)、寿像(じゅぞう)、寿賀(じゅが)、寿齢(じゅれい)、久寿(きゅうじゅ)、喜寿(きじゅ)、傘寿(さんじゅ)、米寿(べいじゅ)、卒寿(そつじゅ)、白寿(はくじゅ)、百寿(ひゃくじゅ・ももじゅ)、上寿(じょうじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、長寿(ちょうじゅ)、天寿(てんじゅ)、福寿(ふくじゅ)、福寿草(ふくじゅそう)、賀寿(がじゅ)、延寿(えんじゅ)
「ス」(常用外)
例:恵比寿(えびす)、恵比寿顔(えびすがお)、寿司(すし)、雀寿司(すずめずし)、穴子寿司(あなごずし)、握り寿司(にぎりずし)
訓読み
「ことぶき」
例:寿(ことぶき)
「ことほ(ぐ)」「とし」「ひさ(しい)」(常用外)
例:寿ぐ(ことほぐ)、寿(とし)、寿しい(ひさしい)
その他
寿光木(さわぐるみ)、寿詞(よごと)、寿府(ジュネーブ)、寿歌(ほぎうた)、寿ければ則ち辱多し(いのちながければすなわちはじおおし)
では次に「寿」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「寿」の書き順・書き方
(七画)(部首:寸 すん)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
ニ画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★①画目よりも少し短く書きましょう。
三画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★①②画目よりも長く書きましょう(—)。
★①~③画でできる空間の幅は同じにしましょう(●)。
四画目
・①画目の中心(マスのの縦の中心)を通るように、左斜め下へ進み、はらいます。
五画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★①②③画よりも長くなるように書きましょう。
★④画目のはらい終わりよりも外側から書き始めましょう。
六画目
・③画目の右寄りから、真っ直ぐ下へ進み、一旦止め、そのまま左斜め上へ跳ねます。
七画目
・④⑤画目が交わる付近から、右斜め下へ短く点を書き止めます。
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・①~③画でできる空間の幅は同じにすること。
・⑤画目の長さを全画で一番長くかくこと。
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「寿」は漢字検定3級レベル
(中学校卒業程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「寿」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「寿」の漢字の成り立ちは、意味を表す「老(耂)」と、音を表す「(ちゅう)」「(ちゅう)」でできた形声文字。
- 読み方は「ジュ」「ス」「ことぶき」「ことほ(ぐ)」「とし」「ひさ(しい)」。
- 七画で、部首は「寸(すん)」、綺麗に書くポイントは、「①~③画でできる空間の幅は同じにすること」「⑤画目の長さを全画で一番長くかくこと」。
- 漢字検定3級レベル (中学校卒業程度)。
以上が漢字「寿」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪