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漢字の成り立ち「強」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

今日は小学校二年生で学習する「強」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、「強か」に関するうんちくです^^

何て読むか分かりますか?

気になる人は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「強」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

 

こう + むし

 



漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

「弘」と「虫」が組み合わさってできた漢字です。

「弘」は弓の弦がない状態をかたどっており、「虫」はの幼虫の分泌液からできる天蚕糸てぐすいとを表しています。

テグスとは釣り糸を指すことがあるほど釣り糸に適すほどの強度があるため、現在の「つよい」という意味で使われるようになりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

目次

漢字「強」の意味

力が優れている

例:強敵、強肩、強権

丈夫

例:強健、体が強い

むりにおこなう

例:強行、強攻、強制

つよくさせる

例:強化、増強、強兵、補強

かたい

例:強飯、強供御、強張る

余り

例:百円強(ひゃくえんきょう)

挫けない・諦めない

例:意思が強い、強気、強固、強硬、頑強

勢いがある

例:強風、強豪、富強

荒い・きつい

例:口調が強い、強圧

はっきり・くっきりした状態

例:色が強い

得意である

例:算数に強い、強記

こわい

例:強面

 

「強」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

読み方をチェックしてみましょう!

漢字「強」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「キョウ」
例:強敵(きょうてき)、強圧(きょうあつ)、強化(きょうか)、強肩(きょうけん)、強権(きょうけん)、強振(きょうしん)、強固(きょうこ)、強硬(きょうこう)、強行(きょうこう)、強攻(きょうこう)、強豪(きょうごう)、強力粉(きょうりきこ)、強国(きょうこく)、強酸(きょうさん)、強弱(きょうじゃく)、強記(きょうき)、強健(きょうけん)、強電(きょうでん)、強大(きょうだい)、強襲(きょうしゅう)、強震(きょうしん)、強心(きょうしん)、強靭(きょうじん)、強制(きょうせい)、強勢(きょうせい)、強盛(きょうせい)、強壮(きょうそう)、強打(きょうだ)、強調(きょうちょう)、強直(きょうちょく)、強禦(きょうぎょ)、強弩(きょうど)、強度(きょうど)、強迫(きょうはく)、強風(きょうふう)、強兵(きょうへい)、列強(れっきょう)、強弁(きょうべん)、強請(きょうせい)、強要(きょうよう)、強烈(きょうれつ)、頑強(がんきょう)、屈強(くっきょう)、牽強(けんきょう)、精強(せいきょう)、最強(さいきょう)、情強(じょうごわ・じょうきょう)、増強(ぞうきょう)、富強(ふきょう)、勉強(べんきょう)、補強(ほきょう)、強心剤(きょうしんざい)、木強漢(ぼっきょうかん)、強幹弱枝(きょうかんじゃくし)

「ゴウ」
例:強力(ごうりき)強引(ごういん)、強姦(ごうかん)、強弓(ごうきゅう)、強欲(ごうよく)、強情(ごうじょう)、強訴(ごうそ)、強奪(ごうだつ)、強的(ごうてき)、強盗(ごうとう)、強談(ごうだん)

訓読み

「つよ」
例:強気(つよき)、強火(つよび)、強含み(つよふくみ)、強腰(つよごし)、強味(つよみ)、年強(としづよ)、強吟(つよぎん)

「し」
例:強いる(しいる)

「こわ」「したた」「つと」(常用外)
例:強面(こわもて)、強強(こわごわ)、強飯(こわめし)、強談判(こわだんぱん)、強張る(こわばる)、強か(したたか)、強める(つとめる)、強供御(こわくご)

その他

強者(つわもの)、強ち(あながち)、強盗頭巾(がんどうずきん)、強請(ゆすり)

 

では次に書き順・書き方です。

「強」という漢字は 十一画あり、注意すべき点が多くあります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「強」の書き順・書き方
(十一画)(部首:弓)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から、やや右斜め上へ短く進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、そのまま、やや内向きに短く下へ進み、止めます。

ニ画目

・短く、やや右斜め上に進み、一画目の終点で止めます。

三画目

・ニ画目の始点から、外向きに短く進み、一旦止め、右斜め上に角度を変えて短く進み、止めます。

・更にそのまま左斜め下に進み、一旦止めて、左斜め上へ短く跳ねます。

・「弓」の上下のバランスに注意しましょう。

四画目

・四画目と五画目で少し平べったい△を作るイメージです。

・一画目の始点よりも高い位置から、左斜め下へ短く進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、右斜め上へ進み、そのま真っ直ぐはらいます。

五画目

・四画目の始点と△を作るイメージで揃えます。

・右斜め下へ点を書き止めます。

六画目

・マスの中央から内向きに下へ短く進み、止めます。

七画目

・六画目の始点から少し下から書き始めます。

・右斜め上へ進み、一旦止め、そのまま内向きに角度を変えて下に短く進み、止めます。

八画目

・六画目の終点より少し上から、右斜め上へ進み、止めます。

・七画目の終点より少しはみ出すと綺麗に書けます。

九画目

・四画目の始点とたてのラインを揃えて、下に真っ直ぐ進み、止めます。

十画目

・三画目の下部よりも少し上から、右斜め上へ進み、そのままゆっくりはらいます。

十一画目

・右斜め下へ短く点を書き止めます。

・十画目の始点よりも少し上で終えるようにしましょう。

 

はみ出すところ、止める所、払うところ、角度など、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「強」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「強」のうんちく

強か(したたか)の意味

したたかは、「彼女はしたたかな人だ」などと一度は聞いたことがある言葉だと思います。

したたかは漢字で書くと「強か」になります。

私たちが普段使う時、イメージとしては「腹黒い」気持ちを込めて使いませんか?

しかし、実のところ辞書では

・屈しない
・しぶとい
・しっかりしている

という意味で記載があり、特に悪い意味ではないようなんです。

どうして辞書と実際の捉え方が違うのでしょうか?

私が想像するに、屈せずしっかりしていてしぶとい女性と言うのは、一般的に賢くて社会的地位も上にいると思われます。

そんな女性に対して、ひがみも入り混じったような気持ちを含めて、「腹黒い」イメージとして使われ、それが定着してしまったのかなと想像します。

もちろん男性にも「強か」は使われます。

「彼の強かさにすっかり騙された!」と聞くと、腹黒い捉え方もできますが、どちらかと言うと、「冷静で頭の切れる」ような印象を受けませんか?

女性にとっては癪に障る話ですが、もしあなたが女性で、強かな女性だと言われたら、本来の意味(屈せずしっかりとしたしぶとい)を思いだして褒められていると気持ちを切り替えましょうね!

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「強」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「強」 の漢字の成り立ちは「弘」と「虫」を組みあわせて作られた会意文字。
  • 意味は、力が優れている、丈夫、むりにおこなう、つよくさせる、かたい、余り、挫けない・諦めない、勢いがある、荒い・きつい、はっきり・くっきりした状態、得意である、こわい。
  • 読み方は「キョウ」「ゴウ」「つよ(い)(まる)(める)」「し(いる)」「つと(める)」。
  • 漢字「強」は十一画で、部首は弓。
  • 強か(したたか)の意味のうんちく。

 

以上が漢字「強」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

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