本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字の成り立ち「下」<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>
下の成り立ちの種類 | 指事文字 |
---|---|
下の漢字の部首・画数 | (部首)一 (いち)(画数)3画 |
下の漢字の読み方 | (音)カ・ ゲ(訓)した・ しも・ もと・ さげ-る・ さが-る・ くだ-る・ くだ-す・ くだ-さる・ お-ろす・ お-りる |
下の漢字の意味 | した、うしろ、場所、身分、程度が低い、もと、ほとり、高いもののそば、くだる、さがる、おろす、低いほうに動く、また、動かす |
下の漢字の学年・漢字検定 | (学年)小学校1年生(漢字検定)10級 |
ここでは「下」の漢字の成り立ちについて解説していきますね!
*
漢字の成り立ち「下」
(指事文字)
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
下
「下」は「したにあるものを上から何かでかぶせることで下を表現した」指事文字です。
よく比較されるのが、同じ指事文字の「上」ですね。
「上」は、下にある物の上に点を乗せることで「うえ」を表したもので、下の長い境界線を境に上に物をのせることで上へ積み重なっていく意味をも持たせています。
一方「下」は、境界線の下に物があるので、下へ下へ向いているイメージをとらえることができるのです。
下という文字を「下」と表している分かりやすい文字が篆文です。
縦画が下にのびているのが分かりますよね。
これは、下という漢字が単に「した」という意味だけではなく、下へ下へ延びていくという様子がよく分かるのではないかと思います。
「下」という漢字には「低い方に動く」という意味があるのはこのためです。
「下」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。
昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。
ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。
また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。
実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!
ここでもう一度、「下」という漢字が、
- どのような形で
- どのような筆順で
- どのような所に注意したら良いか
確認しながら練習してみましょう。
漢字「下」の綺麗な書き方
ゆっくり練習していきましょう。
漢字「下」の綺麗な書き方<ポイント>
・2画目は1画目に軽く触れる程度でOK。
・3画目は2画目にくっ付けるよりも少し離すと良い。
(くっ付けてもOK)
下の漢字を使う名前
<男の子>
桜下(おうか)
月下(げっか)
天下(てんか)
陛下(へいか)
博下(ひろしげ)
津葉下(つばさ)
<女の子>
愛下(あいか)
下蓮(かれん)
空下(くうか)
波留下(はるか)
怜下(れいか)
零下(れいか)
漢字の成り立ち「下」まとめ
では最後はまとめです。
「下」の漢字の成り立ちは、
- したにあるものを上から何かでかぶせることで下を表現した指事文字。
- 漢字の意味は、いく、ゆく、歩く、すすむ、死ぬ、おこなう、ふるまう、おこなわれる、おこない、やる、宗教上のつとめ、たび、みち、道路、ならび、ならんだもの、れつ、みせ、「銀行」の略、書体の一つ(行書)した、うしろ、場所、身分、程度が低い、もと、ほとり、高いもののそば、くだる、さがる、おろす、低いほうに動く、また、動かす。
- 部首は「一 (いち)」で、画数は3画。
- 読み方は、(音)カ・ ゲ(訓)した・ しも・ もと・ さげ-る・ さが-る・ くだ-る・ くだ-す・ くだ-さる・ お-ろす・ お-りる。
- 小学1年生の漢字。
- 漢字検定は10級。
- 書き順のポイントは、「2画目は1画目に軽く触れる程度でOK」「3画目は2画目にくっ付けるよりも少し離す」こと。
以上が漢字「下」のまとめです。
いかがでしたか?
楽しい漢字ライフを♪