本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字の成り立ち「生」
[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]
今回の漢字は「生」です。
生活する上で良く見かける漢字ですよね。
どのような意味や読み方があるのか確認していきたいと思います。
そして最後にはためになるうんちくまで紹介したいと思います。
でははじめていきましょう。
漢字の成り立ち「生」
(象形文字)
↓
(金文文字)
↓
生
草木が地上から生えてくる様子を表した象形文字です。
その様子を見て、人に対しても、生まれる事や生きるという意味を持つようになりました。
次に意味を確認していきましょう。
どのような意味があるのでしょうか?
漢字「生」の意味
では意味を確認していきましょう。
生命
命(人や動物が息をしていること)を表します。
例:「私は生きている」
産まれること
生命の誕生を意味します。
例:誕生(たんじょう)、出生(しゅっせい)
植物が生えていること
植物が生息する際にも使われます。
例:「タンポポが新しく生息している」
物や事が起こること
例:事件発生(じけんはっせい)、火事発生(かじはっせい)、地震発生(じしんはっせい)
暮らしていること
例:余生(よせい)、生活(せいかつ)
純粋 なこと
混じりけがないという意味です。
例:生粋(きっすい)、生粋の大阪人(きっすいのおおさかじん)
生の状態
加熱していない状態のもの。
例:生野菜(なまやさい)、生魚(なまざかな)
様々な意味がありますね。
次に読み方も確認して見ましょう。
漢字「生」の読み方
こちらの読み方を確認していきましょう。
音読み
「ショウ」「ジョウ」
例: 一生(いっしょう)、生涯(しょうがい)、性分(しょうぶん)、生類(しょうるい)、生往生(おうじょう)、生姜(しょうが)、生害(しょうがい)、畜生(ちくしょう)、小学生(しょうがくせい)、後生(ごしょう)、誕生(たんじょう)、生者必滅(しょうじゃひつめつ)、生生世世(しょうじょうせぜ)、一生懸命(いっしょうけんめい)、極楽往生(ごくらくおうじょう)、養生(ようじょう)
・この方法は私の性分に合わない。
(このやりかたはわたしのしょうぶんにあわない)
「セイ」
例: 生徒(せいと)、先生(せんせい)、正式(せいしき)、生還(せいかん)、生花(せいか)、生計(せいけい)、生産(せいさん)、生活(せいかつ)、生死(せいし)、生食(せいしょく)、生新(せいしん)、生成(せいせい)、生気(せいき)、生起(せいき)、生彩(せいさい)、残生(ざんせい)、写生(しゃせい)、小生(しょうせい)、新生(しんせい)、創生(そうせい)、蘇生(そせい)、族生(ぞくせい)、胎生(たいせい)、対生(たいせい)、両生(りょうせい)、私生活(しせいかつ)、食生活(しょくせいかつ)、転入生(てんにゅうせい)、卒業生(そつぎょうせい)、生生流転(せいせいるてん)、生年月日(せいねんがっぴ)、湿生植物(しっせいしょくぶつ)、起死回生(きしかいせい)
・私は書道の先生で生計を立てています。
(わたしはしょどうのせいんせいでせいけいをたてています)
・生徒は十人います。
(せいとはじゅうにんいます)
訓読み
「い」
例:生きる(いきる)、生かす(いかす)、生け捕り(いけどり)、生け花(いけばな)、生贄(いけにえ)、生霊(いきりょう)
・釣った魚を生かして返す。
(つったさかなをいかしてかえす)
「う」
例:生まれつき(うまれつき)、生む(うむ)
・生まれつき目が大きい。
(うまれつきめがおおきい)
「なま」
例:生魚(なまざかな)、生野菜(なまやさい)、生傷(なまきず)、生易しい(なまやさしい)、生ぬるい(なまぬるい)、生欠伸(なまあくび)、生放送(なまほうそう)、生半可(なまはんか)、生意気(なまいき)
・私は生半可な気持ちで勉強していない。
(わたしはなまはんかなきもちでべんきょうしていない)
「は」
例:生える(はえる)、生え抜き(はえぬき)
・やっと髪の毛が生えてきた。
(やっとかみのけがはえてきた)
「お」
例:生う(おう)、生い立ち(おいたち)
・私の生い立ちは壮絶だ。
(わたしのおいたちはそうぜつだ)
「き」
例:生(き)、生糸(きいと)、生地(きじ)、生粋(きっすい)、生絹(きぎぬ)、生一本(きいっぽん)
・私は生粋の京都人です。
(わたしはきっすいのきょうとじんです)
その他
例:生(うぶ)、芝生(しばふ)、埴生(はにふ)、羽生(はにゅう)、早生(わせ)、生す(むす)、生業(なりわい)、生血(のり)、生憎(あいにく)
生にはたくさんの読み方があり、150種類以上の読み方があるとも言われています!
次に書き方を確認していきますね。
漢字「生」の書き順・書き方
(五画)(部首:生)
どのようにしたか綺麗に書けるのか、見ていきましょうね。
一画目
・マスの左上から左斜め下へ短めにはらいます。
二画目
・一画目の真ん中辺りから書き始めます。
・少し右上がりに進み、止めます。
三画目
・マスの中心、二画目の真ん中から真っ直ぐ下へ進みます。
・一画目の書き始めよりも上から始めましょう。
四画目
・三画目を三等分するようなイメージで、二画目の書き始めと同じラインから始めます。
・やや右上がりに進み、二画目と同じ長さまできたら止めます。
五画目
・二画目と四画目同様、少し右斜め上に進み、一番長い線を書き、最後は止めます。
三本の横線のバランスがポイントです。
最後にうんちくを紹介します。
漢字「生」のうんちく
自分の事を「小生(しょうせい)」という人を見たことがありませんか?
この言葉は男性がへりくだって言う時に使う言葉です。
実は使用する際には注意すべき点があります。
それは「同じか年下にしか使うことができない。」という事です。
年上の人に対して使うと非常に失礼になります。
なぜなら、小生は、自分の方が上という前提で使われるからです。
小生という言葉を使うのであれば、相手が年下かどうかを確認しましょうね。
漢字の成り立ち「生」のまとめ
この記事をまとめていきたいと思います。
最後までご覧になって下さいね!
- この文字は草木が成長していく姿から作られている。
- 本当に様々な意味がある漢字であるが、命に関係する意味で使われる事が多い。
- 音読みだと「しょう」・「せい」、訓読みだと「い」・「う」・「なま」・「は」・「お」・「き」という読み方がある。主な読み方は以上であるが、それ以外にも読み方が無数にある。
- 三本の横線のバランスがポイントです。
- 一番下の線を長く書き、真ん中の線を一番短く書くのが綺麗に書くためのポイントですよ。
- 三本の横線のバランスがポイントです。
- 綺麗に書くためのポイントは一番下の線を長く書き、真ん中の線を一番短く書くのが綺麗に書く事。
- 男性は自分のことを「小生(しょうせい)」という事がある。使用する場合には相手が年下である事を確認する必要がある。
以上がこの記事のまとめです。
学習する時に一緒に覚えておくと良いでしょう。
是非参考にしてくださいね。
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