今日は小学校一年生で学習する「力」という漢字です。
成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。
特に最後のうんちくは、力士の肩コリについてのお話しですよ♪
ぜひ最後まで読み進めてくださいね^^
それでは見ていきましょう!
漢字の成り立ち「力」
(象形文字)

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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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力
畑を耕す農具、すきの形をかたどって作られた漢字です。
畑を耕すのは重労働だったので、現在の意味でもある「ちから」という意味となりました。
では次にこの字の意味を確認していきましょう。
どのような使われ方をするのでしょうか。
漢字「力」の意味

意味を見ていきましょう。
成し遂げるエネルギー
例:体力(たいりょく)、力持ち(力持ち)、力瘤(ちからこぶ)、腕力(腕力)、脚力(きゃくりょく)、握力(あくりょく)、怪力(かいりき)、活力(かつりょく)、意力(いりょく)
状態の変化に影響させるもの
例:知力(ちりょく)、圧力(あつりょく)、引力(いんりょく)、水力(すいりょく)、力量(りきりょう)、威力(いりょく)、磁力(じりょく)、効力(こうりょく)、外力(がいりょく)
腕前
例:棋力(きりょく)、偉力(いりょく)
いきおい
例:力のある文章(ちからのあるぶんしょう)、力のある絵(ちからのあるえ)、力を尽くす
がんばり
例:力作(りきさく)、力を尽くす(ちからをつくす)
レベル
例:力不足(ちからぶそく)、能力(のうりょく)、学力(がくりょく)
お金持ち
例:財力(ざいりょく)、金力(きんりょく)、資力(しりょく)
暴力・権力
例:暴力で黙らせる(ぼうりょくでだまらせる)、権力を振りかざす(けんりょくをふりかざす)、有力(ゆうりょく)
では次に、力はどのような読みをするのか紹介していきますね。
漢字「力」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「リョク」
例:応力(おうりょく)、極力(きょくりょく)、火力(かりょく)、協力(きょうりょく)、抗力(こうりょく)、国力(こくりょく)、合力(ごうりょく)、出力(しゅつりょく)、主力(しゅりょく)、助力(じょりょく)、余力(よりょく)、視力(しりょく)、戦力(せんりょく)、握力(あくりょく)、魔力(まりょく)、武力(ぶりょく)、推力(すいりょく)、不可抗力(ふかこうりょく)、無気力(むきりょく)、脱力(だつりょく)
・人を傷つけることは極力避ける。
(ひとをきずつけることはきょくりょくさける)
・彼女の魅力は不可抗力だ。
(かのじょのみりょくはふかこうりょくだ)
「リキ」
例:功力(くりき)、剛力(ごうりき)、他力(たりき)、車力(しゃりき)、願力(がんりき)、眼力(がんりき)、人力(じんりき)、馬力(ばりき)、与力(よりき)、強力粉(きょうりきこ)、薄力粉(はくりきこ)、神通力(じんつうりき)、金剛力(こんごうりき)、千人力(せんにんりき)、力士(りきし)、力点(りきてん)、力量(りきりょう)
・あなたが手伝ってくれたら百人力だ。
(あなたがてつだってくれたらひゃくにんりきだ)
訓読み
「ちから」「ぢから」
例:馬鹿力(ばかぢから)、小力(こぢから)、糞力(くそぢから)、力足(ちからあし)、力水(ちからみず)、力技(ちからわざ)、力業(ちからわざ)、力一杯(ちからいっぱい)、力仕事(ちからしごと)
・火事場の馬鹿力。
(かじばのばかぢから)
「つと」(常用外)
例:力める(つとめる)
その他
苦力(くーりー)、力行(りっこう・りきこう)、角力(すもう)
次に綺麗に力を書くためのポイントをお伝えします。
漢字「力」の書き順・書き方
(二画)(部首:力)

ゆっくり練習していきましょう。
一画目

・マスの左上から書き始めます。
・やや右斜め上に進み。一旦止めます。
・そのまま鉛筆を離さずに、左斜め下へ少し丸みを帯びながら進み、たての中心よりやや右で止め、左斜め上へ短くはねます。
二画目

・マスのたての中心から書き始めます。
・一画目のカーブと同じくらいの角度で丸みを帯びながら、左斜め下へ進み、ゆっくりはらいます。
・一画目のはねる直前よりもすこし高い位置で書き終わるようにしましょう。
止める所、払うところ、角度など、色々なポイントがありましたね。
注意して書きましょう。
次に力の塊こと力士に関係するうんちくを紹介します。
ではどのようなうんちくでしょうか?
漢字「力」のうんちく

力士は肩がこらない!?
物凄く大きな体を持つ力士。
体は、筋肉質というよりは脂肪がめちゃくちゃ多いイメージ、否、多いですよね。
腕は体重の1/16と言われていて、80kgの人の腕は5kgあるということ。
と、いうことは、200kg近い体重の力士の腕の重さは約12kgってこと!?
めちゃくちゃ重たいですよね・・・
そんな重たい腕を支える肩ですが、力士は意外と肩こり持ちが少ないとか。
それは、力士は毎日腕をつかんだり、引いたりする訓練をしているから。
力士の肩を今度ゆっくり見てみてください。
結構もっこりしているんです。
それは僧帽筋で、もっこりしているということはしっかり鍛えられているから。
僧帽筋が発達すると肩こりがないんですよ。
最後は漢字「力」をまとめましょう。
漢字の成り立ち「力」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「力」という漢字の成り立ちは、畑を耕す農具である「すき」の形をかたどった象形文字
- 意味は、成し遂げるエネルギー、状態の変化に影響させるもの、腕前、いきおい、がんばり、レベル、お金持ち、暴力・権力。
- 読み方は「リョク」「リキ」「ちから」
- 漢字「力」は二画で、部首は力。
- 力士は肩がこらないうんちく
以上が漢字「力」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪