怖い漢字の成り立ち

漢字「赤」の漢字の成り立ちは燃える肌の色

成り立ち 会意文字
部首 画数 (部首) 赤 (あか)(画数)7画
読み方 (音)セキ・ シャク(訓)あか・ あか-・ あか-らむ・ あか-らめる
学年 小学校1年生
漢字検定 10級

「赤」は「大(だい)」と「火(ひ)」を組み合わせた会意文字です。

「大」が大きく広がるイメージ、「火」が燃え立つ炎となります。

「赤」の上の部分が「大」、下の部分が「火」となり、大きく広がった火がイメージできます。

「赤」の意味は色の赤、はだか、あるがまま、まったくの、からっぽ、もっていない、です。

「赤」の使い方としては「色としての赤」「赤ちゃん」の意味で使うことが多いですね。

可愛らしくあるがままの意味や単純に赤色で使われることが多い「赤」ですが、成り立ちを見ると、真っ赤なもの、つまりは炎で燃やされる様子からできた残酷な漢字だということをご存じですが?

詳しく見ていきましょう。

漢字の成り立ち「赤」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

「赤」は「大(だい)」と「火(ひ)」を組み合わせた会意文字です。

「大」が大きく広がるイメージ、「火」が燃え立つ炎の象形です。

火を手にしたことで私達は動物という存在から知恵を持つ人類へと進化したのは有名な話ですが、火を利用することにより、文明が大きく進化したことは言うまでもありません。

火で調理をすることで食文化が大きく変わり、火を持つことにより自分の身を守ること、夜に活動できるようになったことなど、現代でも欠かせないものです。

 

古代中国では火を神格化し、燃やしつく様子から浄化の作用があると信じていました。

今でも「お焚き上げ」という神事がありますね。

お守りやお札、自分の身代わりとして災厄を受け止めてくれたものを神社やお寺に持ちより焼いてもらい、立ち上がる炎や煙と共に穢れは浄化されて天に昇っていくというものです。

この炎や煙によって浄化され魂がむき出しで純粋な状態になることから、赤は「ありのまま」「まったくの」という意味に派生していきました。

「赤子」「赤ん坊」のように、生まれたての子を指すのも、穢れのないイメージからきているのでしょう。

 

また一方で、成り立ちの「大」は手足を大きく広げた人であるともいわれています。

そしてこれは人が火あぶりにされている様子なのです。

炎によって罪や穢れを持った人間自体を浄化しているということになるのかもしれません。

「赤」は火の色の赤であると共に、燃える肌の色でもあるのです。

漢字「赤」の書き順・書き方
(七画)(部首:赤)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から、やや右斜め上に進み、止めます。

二画目

・マスのたて中心と、一画目の中心を通るように真っ直ぐ下へ進みます。

三画目

・一画目の始点よりも左、マスの横中心から、右斜め上に書き進め、一画目よりも長くなるようにして、最後は止めます。

・二画目の空間を同じにしましょう。

四画目

・マスの中心より少し左から左斜め下へ進み、そのままゆっくりはらいます。

五画目

・マスのたて中心よりも少し右から下へ真っ直ぐ進み、四画目の終点辺りで一旦止め、左斜め上へ短くはねます。

六画目

・三画目の始点のたてラインからはみ出ないように、左斜め下へ短くはらいます。

七画目

・六画目の始点の横ラインより少し上から、右斜め下へ短く進み、六画目の終点と同じライン上まで来たら、止めます。

・三画目の終点のたてラインよりはみ出さないようにしましょう。

 

止める所、はらうところ、はみ出してはいけない所、色々なポイントがありましたね。

注意して丁寧に書きましょう。

 

次に赤に関係するうんちくを紹介します。

太陽の色は世界共通で赤色なのでしょうか?

漢字「赤」のうんちく

太陽の色は「赤」?

太陽は何色か?と聞かれたら、「赤」と答える人が多いと思います。

子供も絵を描く時、太陽を赤く書いていますよね。

しかし、欧米など日本以外の国では、赤ではなく、オレンジや黄色、白を使って描かれるそうですよ。

確かに太陽をよく見たら(見続けたらダメですよ)、赤とは言い難いかもしれません。

では、どうして日本では太陽を描く時は赤を使うことが多いのでしょうか?

それは、①国旗の日の丸が赤色だから。②明るい色の象徴は赤であり、太陽は明るいから、の説が挙げられます。

動物の鳴き声と同じように、世界での色の捉え方もとても面白いですね。

 

最後に漢字「赤」をまとめましょう。

漢字の成り立ち「赤」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 赤という漢字のなりたちは、「大(だい)」と「火(ひ)」を組み合わせた会意文字
  • 読み方は、(音)セキ・ シャク(訓)あか・ あか-・ あか-らむ・ あか-らめる。
  • 赤という漢字は七画で、部首は赤。
  • 太陽の色は世界共通で赤色なのか?といううんちく。

以上が漢字「赤」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

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