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漢字の成り立ち「漢」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

今日は小学校三年生で学習する「漢」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、「漢という漢字がどうして「おとこ」という意味でも使われるのか」というお話しです^^

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「漢」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

 

 



漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

(旧字体)

 

 

中国中央部には漢江(漢水)という川が流れています。

漢江は長江を支える一番大きい支流ですが、その付近を「漢」と呼びました。

そこに建てられた王朝も「漢」と名付けられたことから、後に「中国」という意味で使われるようになりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

目次

漢字「漢」の意味

川の名前

例:漢口(かんこう)

天の川

例:銀漢(ぎんかん)、天漢(てんかん)、雲漢(うんかん)、星漢(せいかん)

男性

例:漢子(かんし)、怪漢(かいかん)、好漢(こうかん)、酔漢(すいかん)、壮漢(そうかん)、痴漢(ちかん)、熱血漢(ねっけつかん)、無頼漢(ぶらいかん)、木強漢(ぼっきょうかん)、冷血漢(れいけつかん)、和魂漢才(わこんかんさい)、五百羅漢(ごひゃくらかん)、和漢混淆文(わかんこんこうぶん)

中国・中国に関係すること

例:漢人(あやひと)、漢土(かんど)、漢学(かんがく)、漢語(かんご)、漢詩(かんし)、漢書(かんしょ)、漢籍(かんせき)、漢文(かんぶん)、漢和(かんわ)、皇漢(こうかん)、漢方(かんぽう)、漢織(あやはとり)

 

「漢」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

読み方をチェックしてみましょう!

漢字「漢」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「カン」
例:漢竹(かんちく)、漢音(かんおん)、漢奸(かんかん)、漢才(かんさい・かんざい)、漢字(かんじ)、悪漢(あっかん)、凶漢(きょうかん)、暴漢(ぼうかん)、羅漢(らかん)、和漢(わかん)、阿羅漢(あらかん)、大食漢(たいしょくかん)、頓珍漢(とんちんかん)、門外漢(もんがいかん)

・子供たちは大食漢なので、毎日ご飯を一升炊いている。
(こどもたちはたいしょくかんなので、まいにちごはんといっしょうたいている)

訓読み

「おとこ」「から」(常用外)
例:漢(おとこ)、漢意(からごころ)

その他

漢人(あやひと)、漢織(あやはとり)、漢堡(ハンブルク)

 

では次に書き順・書き方です。

「漢」という漢字は十三画あり、注意すべき点が多くあります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「漢」の書き順・書き方
(十三画)(部首:氵)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から、右斜め下へ短く点を書きます。

ニ画目

・一画目の始点より、やや外側から、右斜め下へ点を書きます。

三画目

・ニ画目の始点より、やや内側から書き始めます。

・角度を付け、右斜め上にはねます。

四画目

・一画目の終点と同じ高さから、やや右斜め上へ進み、止めます。

五画目

・やや内向きに短く下へ進み、止めます。

六画目

・五画目の始点よりも高い位置から書き始め、こちらもやや内向きに、短くはらいます。

七画目

・四画目の始点の下から、やや内向きに短く進み、止めます。

八画目

・七画目の始点から、やや右斜め上へ進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずにそのまま、やや内向きに下へ短く進み、止めます。

九画目

・七画目の終点が少し出る位置から、やや右斜め上へ進み、止めます。

十画目

・やや右斜め上へ進み、止めます。

十一画目

・十画目よりも長く、やや右斜め上へ進み、止めます。

十二画目

・八画目の横画の中央から真下へ進み、十一画目まできたら、左へはらいます。

十三画目

・十一画、十二画目の交わる所から右斜め下へ力強くはらいます。

 

はみ出すところ、止める所、払うところ、角度、空間の大きさなど、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「漢」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「漢」のうんちく

漢はどうして「おとこ」という意味で使われているの?

「漢」は、水とは関係ないのに「氵」が付いているのは成り立ち項目でも説明した通り、川の名前から王朝の名前になり、中国という意味となったと説明しました。

では、「漢」はどうして「おとこ」という意味でも使われるのでしょうか?

それは、中国人の大多数を占める民族、「漢民族」が由来します。

長い長い漢の時代が終わりを迎える頃、たくさんの異民族が入り込みました。

そんな激動の時代の中で、その異民族たちが漢民族の男性を「漢」と呼び、そこから「漢=男」という意味となったと言われています。

今では漫画などの影響で、「男=単なる性別」「漢=男気のある男性」としての意味合いも含まれているように感じます。

 

では最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「漢」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「漢」の漢字の成り立ちは意味符の「氵」と音符の「かん」が組み合わさってできた形声文字。もとは川の名でした。
  • 意味は、川の名前、天の川、男性、中国・中国に関係すること。
  • 読み方は「カン」「おとこ」「から」
  • 漢字「漢」は十三画で部首は氵。
  • 漢はどうして「おとこ」という意味で使われているのかといううんちく。

 

以上が漢字「漢」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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