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漢字の成り立ち「和」

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

 

[chat face=”character_hakase.jpg” name=”成り立ち博士” align=”left” border=”gray” bg=”gray” style=”maru”]こんにちは、成り立ち博士です。[/chat]

 

今日は小学校三年生で学習する「和」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは京都ツウなら知っている!?和菓子に関するうんちくです^^

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「和」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

 

禾 + 口

 



漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

」と「こう」を組み合わせて作られた漢字です。

「禾」は、軍隊の門に立てる標識を表しており、「口」は神に唱える祈りの文である祝詞のりとを入れる蓋つきの入れ物をかたどった漢字です。
漢字の成り立ち「口」

軍隊が門前で争いをやめることを約束することを意味し、「平和」の意味から現在の「やわらぐ」「なごむ」という意味となりました。

 

「和」の草書体(速く書くための字体)からひらがなの「わ」、草書体の部首の部分からカタカナの「ワ」が誕生しました。

(「和」の草書体)

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

目次

漢字「和」の意味

静かでのんびり・やわらか・おだやか

例:和気(わき)、和衷(わちゅう)、穏和(おんわ)、柔和(にゅうわ)

ゆるむ

例:緩和(かんわ)

争いをやめる・打ち解ける

例:和解(わかい)、和戦(わせん)、和議(わぎ)、和敬(わけい)、和合(わごう)、和親(わしん)、和談(わだん)、和平(わへい)、和睦(わぼく)、和楽(わらく)、親和(しんわ)、宥和(ゆうわ)

混ぜる・合わせる

例:和え物(あえもの)、和協(わきょう)、混和(こんわ)、融和(ゆうわ)

合計

例:総和(そうわ)

日本・日本的

例:和食(わしょく)、和風(わふう)、和服(わふく)、和洋(わよう)、和学(わがく)、和牛(わぎゅう)、和語(わご)、和国(わこく)、和琴(わごん)、和裁(わさい)、和紙(わし)、和字(わじ)、和式(わしき)、和室(わしつ)、和臭(わしゅう)、和書(わしょ)、和装(わそう)、和俗(わぞく)、和本(わほん)、和名(わめい)、和訳(わやく)、英和(えいわ)、漢和(かんわ)

 

「和」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

読み方をチェックしてみましょう!

漢字「和」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「ワ」
例:和声(わせい)、和船(わせん)、和音(わおん)、和文(わぶん)、和製(わせい)、和漢(わかん)、和金(わきん)、和訓(わくん)、和子(わこ)、和算(わさん)、和讃(わさん)、和銅(わどう)、和様(わよう)、和習(わしゅう)、和上(わじょう)、和人(わじん)、飽和(ほうわ)、違和感(いわかん)、温和(おんわ)、協和(きょうわ)、共和(きょうわ)、講和(こうわ)、唱和(しょうわ)、中和(ちゅうわ)、不和(ふわ)、平和(へいわ)

・彼の柔和な性格が顔にあらわれている。
(かれのにゅうわなせいかくがかおにあらわれている)

「オ」
例:和尚(おしょう)

・お寺の和尚さん。
(おてらのおしょうさん)

「カ」(常用外)

訓読み

「やわ」
例:和らげる(やわらげる)

「なご」
例:和む(なごむ)、和やか(なごやか)

「な」「あ」(常用外)
例:和ぐ(なぐ)、和える(あえる)

その他

例:日和(ひより)、和毛(にこげ)、和布(にきめ)、大和(やまと)、和御魂(にきみたま)、和泉(いずみ)、和蘭(オランダ)

 

では次に書き順・書き方です。

「和」という漢字は八画あり、注意すべき点が多くあります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「和」の書き順・書き方
(八画)(部首:口)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から左斜め下へ短くはらいます。

ニ画目

・マスの横中心(一画目の終点よりも外側)から、やや右斜め上へ進み、マスのたて中心からはみ出さない所で止めます。

三画目

・一画目の中心付近から、下へ真っ直ぐ進み、止めます。

四画目

・ニ画目と三画目の交わる所から左斜め下へ進み、ゆっくりはらいます。

・はらい終わりは、ニ画目の始点よりも外側にくるようにしましょう。

五画目

・ニ画目と三画目の交わる所より少ししたから書き始めます。

・短く点を、マスのたて中心からはみ出さないようにして止めます。

六画目

・ニ画目の終点のやや下(ニ画目の始点と同じ高さ)から少し内向きに進み、止めます。

七画目

・六画目の始点から右へやや右斜め上へ進み、一旦止めます。

・鉛筆を離さずに、やや内向きに下へ進み、止めます。

八画目

・六画目の終点が少しはみ出る所から右斜め上へ進み、七画目の終点を少し過ぎた所で止めます。

 

はみ出すところ、止める所、払うところ、角度など、色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「和」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「和」のうんちく

京都では何でもかんでも和菓子屋じゃない!?

生粋の京都人以外の人は、まんじゅうもみたらし団子も羊羹もおはぎもぜーんぶ「和菓子屋」に買いに行こうって言いますよね。(私もそうです)

でも京都では、そのぜーんぶひっくるめて「和菓子屋」って思ってません!

京都には、「和菓子屋」と「饅頭屋」があり、普段の生活で食べるような和菓子、おそらく私たちに馴染みのあるものはほとんどは「饅頭屋で買う」が正解です。

では、「和菓子屋」の和菓子とはどんなものかというと、時々テレビで観るような綺麗で繊細な和菓子で、季節ごとに名前が付けられており、茶道の席で使われるような和菓子を指します。

もちろん「和菓子屋」の方が格は高いです。

「京菓子」と言われるように、京都の和菓子は昔から、家元やお寺などに献上されており、見た目も価格も格が違うんですね。

確かに京菓子を贈るというと、ちょっと高級なイメージですし、貰っても嬉しいです。

そんな京都の和菓子はお店同士しのぎを削っており、「饅頭屋」だって「和菓子屋」だってどちらもとっても美味しいんですけどね^^

京都ツウなら知っておきたいうんちくでした♪

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「和」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「和」という漢字は「禾」と「口」を組み合わせてできた会意文字。
  • 意味は、静かでのんびり・やわらか・おだやか、ゆるむ、争いをやめる・打ち解ける混ぜる・合わせる、合計、日本・日本的
  • 読み方は「ワ」「オ」「カ」「やわ」「なご」「な」「あ」。
  • 漢字「和」は八画で部首は口。
  • 京都では何でもかんでも和菓子屋じゃない!?うんちく

以上が漢字「和」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

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