兆
今日は小学校四年生で学習する「兆」という漢字です。
成り立ち・読み方・書き順を分かりやすく紹介します。
漢字が好きな人、漢字検定を受ける人もぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
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目次から読みたい所へ飛べますよ♪
漢字の成り立ち「兆」
(象形文字)
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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兆
亀の甲羅を灼いてできる割れ目の形からできた象形文字です。
甲羅の裏に、たてにはなつめ型の穴を、横にはすりばち型の穴をあけ、その穴を灼くと表面にたてと横の割れ目ができ、「卜」の模様ができます。
この割れ目を卜兆(うらかた)と言い、左右向い合せると「兆」という形になります。
これは占いに使われ、中央のたての割れ目からできた卜兆を見て吉凶を予兆しました。
そこから「まえぶれ・うらない」という意味で使われるようになったと考えられています。
またお金の単位としても使われていますが、十進法により、古くは十億を兆を言っていました。
卜兆参考▶天理大学付属天理参考館<甲骨文>
さて次は読み方です。
「兆」という漢字の読み方を全て知っていますか?
もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。
チェックしてみましょう!
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漢字「兆」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「チョウ」
例:吉兆(きっちょう)、凶兆(きょうちょう)、兆候(ちょうこう)、億兆(おくちょう)、瑞兆(ずいちょう)、慶兆(けいちょう)、予兆(よちょう)、前兆(ぜんちょう)
「ジョウ」(常用外)
例:兆(じょう)
訓読み
「【高】きざ(す)(し)」
例:兆す(きざす)、兆し(きざし)
「【外】うらな(い)」
例:兆い(うらない)
では次に「兆」の書き順・書き方です。
漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「兆」の書き順・書き方
(六画)(部首:儿)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの左上から、真っ直ぐ下へ進み、左斜め下へゆっくりはらいます。
ニ画目
・右斜め下へ短く点を書き止めます。
・一画目に触れないようにしましょう。
三画目
・マスの左下から、右斜め上へシュッと跳ねます。
・マスの横の中心と一画目が交わる所で書き終えると綺麗に書けます。
四画目
・一画目の始点よりも少し高い位置から書き始めます。
・下へ真っ直ぐ進み、一画目の終点より少し下(もしくは同じ位)の高さに来たら、角にならないよう丸みを帯びながら右へ進み、一旦止め、そのまま上に跳ねます。
五画目
・五~六画目は、四画目でできた空間で収まるように書いていきます。
・マスの右上から、左斜め下へシュッと短くはらいます。
六画目
・マスの横の中心と四画目が交わる所から書き始め、右斜め下へ短く点うぃ書き止めます。
止める所、払う所、収める所など、色々なポイントがありましたね。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「兆」は漢字検定7級レベル
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
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漢字の成り立ち「兆」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「兆」の漢字の成り立ちは、亀の甲羅に穴をあけて灼かれてできた割れ目を表した象形文字。
- 読み方は「チョウ」「きざ(し)」「きざ(す)」。
- 「兆」は六画で、部首は儿。
- 漢字検定7級レベル。
以上が漢字「兆」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪