漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「文」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今回のブログでは文という漢字に着目したいと思います。

知的なイメージのある文字ですが、成り立ちはびっくりするような内容なんです。

では最後のうんちくまでしっかり見ていきましょう。

漢字の成り立ち「文」
(象形文字)

漢字の成り立ち<指示文字とは>

 


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

象形文字です。

復活を願い、死者の胸に墨などで×やVなどを描いた、おまじないからできた漢字です。

そこから「文」という文字自体が模様を表す漢字となりました。

文字を連ねることが模様のようだとのことから「文」は今のような使われ方になりました。

このような意外な経緯のある文字ですが、どのような意味があるのでしょうか。

漢字「文」の意味

では意味を確認していきますね。

書物などの文字を書しょもつ   もじ かいたもの

書物や手紙など、文字を書いたものを表します。

具体例として「恋文(こいぶみ)」・「文書(ぶんしょう)」があげられます。

学問・漢詩

中国でよく学習されている漢学・漢詩を意味します。

模様

元々のこの漢字の意味です。

学問

一文字で国語などの学問を意味します。

例:文学(ぶんがく)

また文化などを表す時にも使われます。

例:文化(ぶんか)、文明(ぶんめい)

お金の単位

江戸時代以前のお金の単位としても使用されていました。

例:一文(いちもん)

履き物の大きさ

今は言いま いわれなくなってきていますが、主に足袋の単位としても使われています。

25cmは十文半(ともんはん)と言います。

文章の単位

文章の単位としても使われています。

例:文章(ぶんしょう)、文節(ぶんせつ)

 

いろんな意味がありますね。

では読み方はどうでしょうか。

漢字「文」の読み方

では音読み・訓読み別に確認していきますね。

音読み

「ブン」
例:分数(ぶんすう)、文句(もんく)、古文(こぶん)、短文(たんぶん)、文具(ぶんぐ)、文庫本(ぶんこぼん)、文語(ぶんご)、文士(ぶんし)、文弱(ぶんじゃく)、文相(ぶんしょう)、文人(ぶんじん)、文勢(ぶんせい)、文藻(ぶんそう)、文体(ぶんたい)、文壇(ぶんだん)、文筆(ぶんぴつ)、文民(ぶんみん)、文理(ぶんり)、文例(ぶんれい)、文末(ぶんまつ)、文法(ぶんぽう)、文面(ぶんめん)、和漢混交文(わかんこんこうぶん)

・彼は文句が多い。
(かれはもんくがおおい)

「モン」
例:文様(もんよう)、文言(もんごん)、文句(もんく)、文部科学省(もんぶかがくしょう)、文盲(もんもう)、二束三文(にそくさんもん)、八重十文字(やえじゅうもんじ)

・彼は文無しだ。
(かれはもんなしだ)

訓読み

「ふみ」
例:文(ふみ)

・文を出す。
(ふみをだす)

「あや」「かざる」(常用外)
例:文(あや)、文る(かざる)

その他

文字(もじ)

 

読み方の次は書き方をお伝えします。

漢字「文」の書き順・書き方
(4画)(部首:文)

では次に綺麗に書くためのポイントをお伝えします。

一画目

・マスの上段、中心から短く下へ書きます。

ニ画目

・マスの左上からやや右斜めに進み、止めます。

三画目

・マスの中心近くから書き始めます。

・左斜め下へ少しカーブしながら書き、ゆっくりはらいます。

四画目

今度は左側から右斜め下に真っ直ぐ進み、はらいます。

・マスの中心付近で三画目と交わるように書きます。

 

次は文についてのうんちくです。

有名プロレスラーの必殺技からできたうんちくから紹介しましょう♪

漢字「文」のうんちく

16もんキックの由来

前述したとおり、足袋の大きさの単位として使われる「文」。

突然ですが、プロレスラーのジャイアント馬場さんはご存じですか?

プロレス界でも特に大きな体格でした。

特に彼が繰り出した時にだけ言われる必殺技、「16文キック」が有名です。

海外では別の名で言われるその技が、なぜ馬場さんの時だけ16文キックと呼ばれるのか。

それは、彼の足が33cmで、海外表記だと「16」になるからです。

日本のマスコミがこれを見つけて使い始めたことからできた言葉なんだそうです。

まさか足の大きさだったとは驚きです!

人名でも人気のある「文」

この漢字はよく名前で利用されています。

その理由は学問に通じる意味があり、真面目で頭の良いイメージがあること、また、シンプルな漢字なので読みやすい所が人気の理由だと考えられます。

文を利用した名前の中でも人気がある名前をご存知ですか。

女の子だと「文香(あやか)」・「文乃(文ふみの)」・「文音(あやね)」が人気で、男の子だと「文斗(あやと)」・「文也(ふみや )」・「文則(ふみのり)」が代表的な名前です。

そしてこの文字は皇室の人にも使われています。 

秋篠宮様の名前の一部にも使われていますしね。

やはりスマートなイメージがあるからでしょうか。

このように名前にもよく使われている漢字なのです。

私の友人のお子さんにも「文」という漢字が入っています^^

漢字の成り立ち「文」のまとめ

最後にこの漢字についてまとめましょう。

  • 文の漢字の成り立ちは、復活を願い、死者の胸に墨などで×やVなどを描いた、おまじないからできた象形文字。
  • 意味は、書物などの文字を書いたもの、学問・漢詩、お金の単位、履き物の単位、文章の単位
  • 読み方は「ブン」「モン」「ふみ」「あや」「かざ」。
  • 文という漢字は四画で部首は文。
  • 16文もんキックの由来
  • 人名でも人気な「文」

 

以上が漢字「文」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

こちらの記事も読まれています