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「月」の漢字の成り立ちは様々な天体と区別された理想的な漢字<漢字の意味・読み方・画数・部首一覧>

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

漢字の成り立ち種類 象形文字
漢字の部首・画数 月 (つき・つきへん)
漢字の意味 つき、地球の衛星、としつき、一年を一二分にした期間、月曜
漢字の読み方・画数 (音読み)ガツ、ゲツ (訓読み)つき (画数)4画
漢字の学年・漢字検定 (学年)小学校1年生(漢字検定)10級

 

月の成り立ちを考えると、まさにその形が思い浮かぶことでしょう。

まさにその通りではありますが、実は太陽や夕日など、他の天体と区別させた古代の人たちの知恵が詰まった漢字だということをご存じでしょうか?

詳しく見ていきましょう!


 

 漢字の成り立ち「月」
(象形文字)

漢字の成り立ちの種類を見る

 


漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

月の成り立ちを分類すると象形文字となり、三日月の形から成り立った漢字です。

なお、部首となる「月(にくづき)」と、この天体の「月」は意味上は全く関係ありません。

この天体の「月」と関係があるのは「明」「夕」「星」など、同じように天体や空が関係がある漢字です。

「月」は金文では三日月のなかに・(てん)が入っていますね。

これは月が空洞ではないことを表していて、丸い日の形や、夕日と区別をするために「点が二つ」付いたとされています。

月の形から月ができたのか、月を表現するために月という漢字ができたのかは議論が分かれるところですが、どちらにせよ、天体を区別させながら、その形もまさに月のような形を表現させた古代の人たちの表現力には本当に驚かされます。

 

 

さて、月を用いた言葉には暦などを指す言葉がたくさんありますよね。

「月曜(げつよう)」「月間(げっかん)」「隔月(かくげつ)」「月齢(げつれい)」「一月(いちがつ)」「正月(しょうがつ)」

このように「月」を用いた文字が数多くあるのは、月と暦が密接な関係であることが関係しています。

月の満ち欠けを基準にした暦のことを「太陰暦」と言います。

新月から月が満ちで満月になり、そしてまた欠けていく、これを1ヶ月と呼び、この1ヶ月の繰り返し、12ヶ月が1年となるのです。

今現在の主流は「太陽暦」になり、この太陽暦とは地球が太陽の周りを1周する時間を基準にしている暦となります。

太陰暦の名残として「月を読む」などの言葉が生まれたと言われています。

月を見た昔の人々は同じ月をたくさんの人が見ることから、月を暦として利用すること思いつき、月を用いた文字を作り、様々な言葉が生まれました。

空を見上げて時を知ることや文字を思いつくなんて、ちょっとロマンチックな感じがしますね。

月も星も現在は地上の光によりなかなかキレイに見ることはできません。

キレイに見ることが容易であった時代ならではの文字であり、その時代の月を思い浮かべながら月の文字を見てみるのも良いかもしれませんね。

 

さて次は読み方です。

「月」という漢字の読み方を全て知っていますか?

もしかしたら意外な読み方があるかもしれません。

チェックしてみましょう!

目次

漢字「月」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「ゲツ」
例:月曜(げつよう)、月賦(げっぷ)、月報(げっぽう)、月俸(げっぽう)、月謝(げっしゃ)、月額(げつがく)、月輪(げつりん)、月収(げっしゅう)、月面(げつめん)、月間(げっかん)、月内(げつない)、月次(げつじ)、月琴(げっきん)、月下(げっか)、月給(げっきゅう)、月評(げっぴょう)、月表(げっぴょう)、月光(げっこう)、月経(げっけい)、月数(げっすう)、月産(げっさん)、月食(げっしょく)、月蝕(げっしょく)、月齢(げつれい)、月例(げつれい)、月旦(げったん)、月販(げっぱん)、月餅(げっぺい)、月明(げつめい)、月利(げつり)、月末(げつまつ)、月余(げつよ)、月来(げつらい)、昨月(さくげつ)、、今月(こんげつ)、隔月(かくげつ)、各月(かくげつ)、後月(あとげつ)、極月(ごくげつ)、寒月(かんげつ)、去月(きょげつ)、弦月(げんげつ)、残月(ざんげつ)、限月(げんげつ)、日月(じつげつ)

「ガツ」
例:月忌(がっき)、正月(しょうがつ)、一月(いちがつ)

訓読み

「ツキ」
例:月割(つきわり)、月払い(つきばらい)、月掛け(つきがけ)、月詣(つきもうで)月並み(つきなみ)、月毛(つきげ)、月切り(つきぎり)、月日(つきひ)、月偏(つきへん)、月頃(つきごろ)、月極(つきぎめ)、月決め(つきぎめ)、月影(つきかげ)、月草(つきくさ)、月参り(つきまいり)、月越し(つきごし)、月々(つきづき)、月番(つきばん)、月別(つきべつ)、月見(つきみ)、月夜(つきよ)、月役(つきやく)、朧月(おぼろづき)、各月(かくつき)、卯月(うづき)、菊月(きくづき)、五月(さつき)、皐月(さつき)、早月(さつき)、霜月(しもつき)

その他

海月(くらげ)、月代(さかやき)、如月(きさらぎ)

 

では次に「月」の書き順・書き方です。

漢字検定でも、雑な書き方は減点対象です。

<漢検>採点基準と合格基準

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「月」の書き順・書き方
(四画)(部首:月 つき・つきへん

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・下へ真っ直ぐ進み、左斜め下へ方向を変えてはらいます。

★全体的に縦長になるように書いていきます。

★途中までは真っ直ぐ下へ進みます。

ニ画目

・①画目の始点から、やや右斜め上へ短く進み、一旦止め、そのまま真っ直ぐ下へ進み、再び止めます。

・そのまま左斜め上へ跳ねます。

三画目

・右斜め上へ進み、止めます。

★③④画でできる空間の大きさを揃えましょう。

四画目

・右斜め上へ進み、止めます。

★マスの横の中心を意識して書きましょう。

★②画目の縦画の幅が均等になるようにしましょう。

色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、

・全体的に縦長になるように書くこと
①画目は途中まで真っ直ぐ下へ書くこと。

です。

注意して書きましょう。

綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪

ぜひ挑戦してくださいね^^

「月」は漢字検定10級レベル
(小学校1年生修了程度)

漢字検定のレベル別詳細についてはこちら

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「月」まとめ

今回は漢字の「月」の成り立ちや書き方を中心に紹介しました。

まとめると、

  • 「月」の漢字の成り立ちは三日月の形をかたどった象形文字。
  • 読み方は、「ゲツ」「ガツ」「つき」。
  • 漢字「月」は四画で、部首は「月(つき・つきへん)」。
  • 綺麗に書くポイントは、「全体的に縦長になるように書くこと」「①画目は途中まで真っ直ぐ下へ書くこと」。
  • 漢字検定10級レベル。

 

以上が漢字「月」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

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