漢字の成り立ち

漢字の成り立ち「功」

 

成り立ち博士
成り立ち博士
こんにちは、成り立ち博士です。

 

今日は小学校四年生で学習する「功」という漢字です。

成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。

特に最後のうんちくは、ダイエーの創始者中内功の蛍雪の功のお話しです^^

ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪

それでは見ていきましょう!

漢字の成り立ち「功」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

 

 



漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>

 

 

 

音を表している「こう」と、意味を表している「力」が合わさってできた漢字です。

「力」は農具のすきの形をかたどった漢字です。

漢字の成り立ち「力」

農業の他、様々な労働で成果が得られている様子を手柄とい意味で「いさお」と使われるようになりました。

 

次はこの漢字の意味です。

正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!

漢字「功」の意味

手柄

例:奏功、大功、年功、有功、功科、論功、功業、功罪、功臣、功績、功名、勲功、功利、功労、偉功、奇功、戦功、軍功、武功、功閥

効く

例:気功

出来上がり、達成

例:竣功、成功

行い

例:功徳、功力

喪服

例:小功、大功

 

見てみると、手柄という意味で使われることが多いことが分かりますね!

では次に読み方です。

「功」という漢字の読み方を全て知っていますか?

意外なものがあるかもしれません。

チェックしてみましょう!

漢字「功」の読み方

音読み・訓読み別に見ていきましょう。

音読み

「コウ」
例:功閥(こうばつ)、功科(こうか)、功業(こうぎょう)、功罪(こうざい)、功臣(こうしん)、功績(こうせき)、功名(こうみょう)、功利(こうり)、功労(こうろう)、偉功(いこう)、気功(きこう)、奇功(きこう)、勲功(くんこう)、軍功(ぐんこう)、竣功(しゅんこう)、成功(せいこう)、戦功(せんこう)、奏功(そうこう)、小功(しょうこう)、大功(たいこう)、年功(ねんこう)、武功(ぶこう)、有功(ゆうこう)、論功(ろんこう)、年功序列(ねんこうじょれつ)、功徳兼隆(こうとくけんりゅう)、蛍雪の功(けいせつのこう)

・我が社の社長は功徳兼隆だ。

「ク」
例:功徳(くどく)、功力(くりき)

・功徳を積む。

訓読み

「いさお」(常用外)
例:功(いさお)

 

では次に書き順・書き方です。

「功」という漢字は 五画あり、注意すべき点があります。

一画ずつ丁寧に解説していきますね。

漢字「功」の書き順・書き方
(五画)(部首:力)

ゆっくり練習していきましょう。

一画目

・マスの左上から、やや右斜め上へ短く進み、止めます。

ニ画目

・一画目の真ん中から、下へ真っ直ぐ短く進み、止めます。

三画目

・一画目の外側から、右斜め上へ短くはらいます。

四画目

・一画目の終点の下付近から、右斜め上へ進み、一旦止めます。

・そのまま左斜め下へ進みますが、少し線を丸くして書きましょう。

・一旦止めて、左斜め上へ跳ねます。

五画目

・一番高い位置から、左斜め下へ進み、そのままゆっくりはらいます。

 

止める所、払うところなど色々なポイントがありましたね。

注意して書きましょう。

 

次は「功」に関するうんちくです。

どんなうんちく話かぜひご覧ください。

どうぞ♪

漢字「功」のうんちく

ダイエーの創始者中内功の蛍雪の功

経営難に陥ったとはいえ、今でも全国に90店舗以上あるダイエー。

創設者、中内功は、それまではメーカーが決めることが当たり前だった価格を、店側が決めて安く売ることを進めたり、スーパーでは食品しか売っていなかったことを、衣料品など様々なカテゴリーの商品やプライベートブランドを販売するなど、今では当たり前のことを推し進めた第一人者です。

家族は医者や薬剤師など、一見恵まれた環境にいたと感じますが、決して頭が良かったわけではないようで、大学受験にも失敗、戦地でも最低の評価だったそうです。

しかし、戦地での飢えや、アメリカと日本との物資の差を目の当たりにし、それがダイエーの設立に影響を与え、それまでの既成概念にとらわれない経営を進めていきました。

もし中内功がこのような流通革命を起こしてくれなかったら、今でも価格はメーカーの言いなりが当たり前だったかもしれませんね。

晩年はずいぶんひっそり亡くなられましたが、いまでも有名企業の社長に影響を与えているのは間違いないようです。

 

最後はこの記事のまとめです。

そうだった!こんなこと書いてたな!

と思い出してくださいね^^

漢字の成り立ち「功」まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 「功」 の漢字の成り立ちは、音符の「工」と農具のスキを意味する「力」が組み合わさって作られた形声文字。
  • 意味は、手柄、効く、出来上がり、達成、行い、喪服。
  • 読み方は「コウ」「ク」「いさお」
  • 漢字「功」は五画で、部首は力。
  • ダイエーの創始者中内功の蛍雪の功のうんちく。

 

以上が漢字「功」のまとめです。

いかがでしたか?

漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。

楽しく学んでくださいね♪

 

 

 

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