今日は小学校一年生で学習する「音」という漢字です。
成り立ち・意味・読み方・書き順・うんちくまで分かりやすく紹介します。
特に最後のうんちくは、分かるようで分からない、音読みと訓読みの見分け方のお話しです^^
ぜひ最後まで読み進めてくださいね♪
それでは見ていきましょう!
漢字の成り立ち「音」
(会意文字)
言 + 一
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
音
「言」と「一」を組み合わせて作られた漢字です。
「言」は神様への祈りの言葉を表し、言の口の部分は、神に唱える祈りの文である祝詞を入れる蓋つきの入れ物で、その器に「一」を入れ、祈りに対する神様からの返事を音で感じ取っていました。
そういったことから、「音」は「おと」として使われるようになりました。
次はこの漢字の意味です。
正しく使えているか確認しながら見ていきましょう!
漢字「音」の意味
人や物から空気が振動して伝わるもの(おと・こえ)
例:発音、音声、美音、音高、音域、音韻、遮音、音階、鼻音、音楽、音響、跫音、轟音、号音、、玉音、楽音、音吐、音読、音波、倍音、
しらせ
例:音信、訃音、疎音、無音、福音、音問、音書、音沙汰
読み方
例:字音、音義、音訓、宋音、訛音、唐音、呉音、促音、濁音、五音
文字の構成
例:表音、音字、音節、直音、拗音、約音
次は読み方です。
「音」という漢字の読み方を全て知っていますか?
意外なものがあるかもしれません。
チェックしてみましょう!
漢字「音」の読み方
音読み・訓読み別に見ていきましょう。
音読み
「オン」
例:美音(びおん)、音域(おんいき)、音韻(おんいん)、遮音(しゃおん)、音階(おんかい)、鼻音(びおん)、音楽(おんがく)、音感(おんかん)、震音(しんおん)、字音(じおん)、歯音(しおん)、表音(ひょうおん)、音義(おんぎ)、音響(おんきょう)、跫音(きょうおん)、音曲(おんぎょく)、轟音(ごうおん)、号音(ごうおん)、音訓(おんくん)、音源(おんげん)、楽音(がくおん)、単音(たんおん)、音叉(おんさ)、音字(おんじ)、音質(おんしつ)、音信(おんしん)、音声(おんせい)、吃音(きつおん)、爆音(ばくおん)、高音(こうおん)、中音(ちゅうおん)、低音(ていおん)、音節(おんせつ)、音素(おんそ)、音像(おんぞう)、半音(はんおん)、発音(はつおん)、擬音(ぎおん)、主音(しゅおん)、直音(ちょくおん)、、拗音(ようおん)、長音(ちょうおん)、調音(ちょうおん)、聴音(ちょうおん)、消音(しょうおん)、原音(げんおん)、音速(おんそく)、濁音(だくおん)、音大(おんだい)、心音(しんおん)、唇音(しんおん)、音痴(おんち)、音調(おんちょう)、基音(きおん)、音程(おんてい)、音吐(おんと)、静音(せいおん)、音頭(おんど)、音読(おんどく)、音波(おんぱ)、音盤(おんばん)、音便(おんびん)、音符(おんぷ)、訛音(かおん)、音譜(おんぷ)、音訳(おんやく)、呉音(ごおん)、音容(おんよう)、快音(かいおん)、音律(おんりつ)、音量(おんりょう)、漢音(かんおん)、古音(こおん)、雑音(ざつおん)、促音(そくおん)、同音(どうおん)、全音(ぜんおん)、和音(わおん)、騒音(そうおん)、宋音(そうおん)、防音(ぼうおん)、唐音(とうおん)、録音(ろくおん)、倍音(ばいおん)、妙音(みょうおん)、約音(やくおん)、蓄音機(ちくおんき)、撥音便(はつおんびん)、五十音(ごじゅうおん)、異口同音(いくどうおん)、音吐朗朗(おんとろうろう)
・彼の意見に異口同音に賛成した。
「イン」
例:疎音(そいん)、訃音(ふいん)、福音(ふくいん)、音呼(いんこ)、無音(ぶいん)、音物(いんもつ)、五音(ごいん)、子音(しいん)、知音(ちいん)、母音(ぼいん)、玉音(ぎょくいん)、音書(いんしょ)、音問(いんもん)
訓読み
「おと」
例:弦音(つるおと)、水音(みずおと)、川音(かわおと)、爪音(つまおと)、足音(あしおと)、物音(ものおと)、靴音(くつおと)、瀬音(せおと)、羽音(はおと)、葉音(はおと)、筒音(つつおと)、生音(なまおと)、音沙汰(おとさた)、
「ね」
例:音締め(ねじめ)、音色(ねいろ)、弱音(よわね)、忍び音(しのびね)、空音(そらね)、遠音(とおね)、初音(はつね)、本音(ほんね)
「たよ(り)」(常用外)
例:音り(たより)
その他
観音(かんのん)
では次に書き順・書き方です。
「音」という漢字は九画あり、注意すべき点が多くあります。
一画ずつ丁寧に解説していきますね。
漢字「音」の書き順・書き方
(九画)(部首:音)
ゆっくり練習していきましょう。
一画目
・マスの上部に平たくした「立」を書いていきます。
・マスのたての中心から、下へ短く書き止めます。
ニ画目
・マスの左上から、やや右斜め上へ進み、止めます。
・一画目の終点が、ニ画目の真ん中を通るようにしましょう。
三画目
・ニ画目の左端付近から、内向きに、点を書き止めます。
四画目
・ニ画目の右端かた、内向きに短くはらいます。
五画目
・ニ画目よりも長く、やや右斜め上を進み、止めます。
・マスのたての中心を意識して、書きましょう。
六画目
・マスの下部の「日」を書いていきます。
・真っ直ぐ下へ進み、止めます。
七画目
・六画目の始点から、やや右斜め上に進み、一旦止めます。
・そのまま真っ直ぐ下へ進み、止めます。
八画目
・六画目の真ん中から、やや右斜め上へ進み、七画目にぶつかった所で止めます。
九画目
・六画目の終点を少しはみ出させた所から、やや右斜め上へ進み、七画目にぶつかった所で止めます。
・七画目の終点も少しはみ出るようにしましょう。
はみ出すところ、止める所、払うところなど色々なポイントがありましたね。
注意して書きましょう。
次は「音」に関するうんちくです。
どんなうんちく話かぜひご覧ください。
どうぞ♪
漢字「音」のうんちく
音読みと訓読みの見分け方
漢字を勉強するなら、良く見る「音読み・訓読み」の文字。
この【漢字の成り立ち博士】でも読み方の部分で出てきますね。
その見分け方、ご存知ですか?
ではご説明しますね!
<音読みとは・・・>
漢字は中国から来ましたが、音読みは中国での読み方を基にして発音されるものです。
特徴としては、
・「ン」で終わるもの
・その漢字に読み方が一つしかない(常用外を除く)
・読み方が三文字以下
・二文字目が「ャ」「ュ」「ョ」と小文字になる。
があげられます。
例:音(オン)、席(セキ)、虫(チュウ)
<訓読みとは・・・>
漢字本来の意味を、日本独自に翻訳して使われているのが訓読みです。
特徴としては、
・その漢字一字で意味を成すもの
・送り仮名があること
・読み方が四文字以上であること
があげられます。
例:音(おと)、紅(くれない)、敗れる(やぶれる)
理解できましたか?
絶対これ!という見分け方というのは存在しないようですが、それぞれの特徴で、ある程度見分けることができます。
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
漢字の成り立ち「音」まとめ
それでは最後にまとめていきましょう。
- 「音」の漢字の成り立ちは「言」と「一」が組み合わさってできた会意文字。
- 意味は、人や物から空気が振動して伝わるもの(おと・こえ)、しらせ、読み方、文字の構成。
- 読み方は、「オン」「イン」「おと」「ね」「たよ(り)」。
- 漢字「音」は九画で、部首は音。
- 音読みと訓読みの見分け方のうんちく。
以上が漢字「音」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪