成り立ち | 形声文字 |
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漢字の部首・画数 | (部首) 心 (こころ・りっしんべん・したごころ)(画数)13画 |
漢字の読み方 | (音)アイ(訓)[外]めでる・ おしむ・ まな・ かなしい・ いとしい・ うい |
漢字の意味 | あいする、かわいがる、いつくしむ 、恋いしたう、好む、大切にする |
漢字の学年・漢字検定 | (学年)小学校4年生(漢字検定)7級 |
「愛」という漢字は、今でも名前にも使われることが多い漢字ですよね。
一昔前は、「愛」という漢字一文字の付け方が主流でしたが、今は愛を「あ」や「な」と読ませることで、「心愛(ここあ)」「紗愛(すずな)」などかわいらしい名前もよく見かけるようになり、愛という漢字を見ると、愛らしいイメージを持つようにもなりました。
そんな、今も昔も人気の漢字「愛」ですが、愛という漢字は本当に「愛らしい」という意味合いがある漢字なのでしょうか?
実は、「愛」という漢字に含まれている人間に深層心理が込められた漢字なんですよ。
詳しく見ていきましょう。
「愛」漢字の成り立ち
(形声文字)
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漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
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愛
愛は、音を表す「㤅(アイ)」と、意味を表す「夊」が組み合わさってできた形声文字です。
「㤅」は「旡+心」で成り立つ文字で、「旡」は、いっぱいになって詰まり、ふさがっている様子を表しています。
そこに「心」がくっ付くことで、「胸がいっぱいになる」というまさに恋愛の意味として作られた文字なのです。
ところで愛は、「㤅」だけでも愛の意味として成り立つなのに、なぜわざわざ「夊」という文字を付けたのでしょうか?
「夊」は足の動きに関連した意味を持つ文字なのですが、「夊」は足を引きずっている様子を表しているのです。
これは、軽快に歩くのではなく、足取りが重たく、今にも止まってしまいそうな動きなのです。
このことから、「夊」をつけることで、より心残り感を出せるようになりました。
「足取りが重くなるほど切ない想い」、これが愛なのです。
「愛」の漢字の成り立ちが分かったら、次は正しい形で書く練習です。
昨今では、携帯電話やパソコンが普及し、日常生活から手書きで書く、という機会が減りました。
ですが一方で、漢字学習においては、その文字を記憶するには手書きすることが一番、能力の向上に役立つ、という研究結果も出てきているところです。
また、お年寄りにとっても、手書きするということが脳機能を活性化させ、痴呆防止にも役立つと言われています。
実は90%以上の方が、老化防止として、新しいことを始めることに意欲的なんだそうですよ!
ここでもう一度、「愛」という漢字が、
- どのような形で
- どのような筆順で
- どのような所に注意したら良いか
確認しながら練習してみましょう。
「愛」の漢字の綺麗な書き方
ゆっくり練習していきましょう。
漢字「愛」の綺麗な書き方<ポイント>
・2~4画、7~10画の点の間隔を等間隔にする
・11、13画の最後は大きく長く払う
「愛」の漢字の成り立ちには人間の深層心理が隠されている まとめ
では最後はまとめです。
「愛」の漢字の成り立ちは、
- 音を表す「㤅(アイ)」と、意味を表す「夊」が組み合わさってできた形声文字。
- 漢字の意味は、あいする、かわいがる、いつくしむ 、恋いしたう、好む、大切にする。
- 部首は「 心 (こころ・りっしんべん・したごころ)」で、画数は13画。
- 読み方は、(音)アイ(訓)[外]めでる・ おしむ・ まな・ かなしい・ いとしい・ うい。
- 小学4年生の漢字。
- 漢字検定は7級。
- 書き順のポイントは、「2~4画、7~10画の点の間隔を等間隔にする」「11、13画の最後は大きく長く払う」。
以上が漢字「愛」のまとめです。
いかがでしたか?
楽しい漢字ライフを♪