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漢字「犯」の成り立ちは人として犯してはならないルールを破った漢字

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

成り立ち 会意文字
部首 画数 (部首) 犭 (いぬ・けものへん)(画数)5画
読み方 (音)ハン (外)ボン (訓)おか-す
学年 小学5年生
漢字検定 6級

「犯」は「犬」と「(ハム)」が組み合わさってできた会意文字です。

「犯」の漢字の意味は、おかす、反する行為をすること、討つ、攻める、(目上の人などに)逆らう、などの意味があります。

犯を使う熟語には犯罪・犯人・犯行、人が守るべきルールを守らずに規則に逆らうことを意味した言葉が多いですね。

「犬」+「」で成り立っており、犬が被せられた枠から無理やりはみ出そうとしている情景を表しています。

しかしこれは一般的に言われている成り立ちです。

実はこの成り立ち以外にも、現代ではありえないような情景からできた説もあるのをご存じですか?

漢字の成り立ち「犯」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

 

「犯」は「犬」と「(ハム)」が組み合わさってできた会意文字です。

犬は耳を立てた犬の形を、は下から出ようとしている物を枠を被せて押さえている様子を意味しています。

「犯」という漢字にはどうして「犭(けものへん)」が入るのでしょうか?

「犭」とは犬のことを指しており、犬は人と暮らし始めた最も古い動物であるといわれています。

壁画や化石などで人との結びつきの記録が残されているほど、密接な関係だったのです。

そういったことから、人間にとっての動物とは犬であり、犬を指す「犭」を動物の象徴とし、動物全般を表すことにしたと考えられます。

犬と、下から出ようとしている物を枠を被せて押さえている様子を表している⺋で、「被せた枠から犬が突き破ってはみ出す」というイメージができます。

このことから、被せられたルールや法を無理やり破る→犯すという意味となったと言われています。

しかしもう一つ、現代では考えられない成り立ちもあるのはご存じですか?

それは、犬が枠に被せられているという情景が、実は人間に覆いかぶせられて犯されいる情景だというのです。

自分の欲望を発散するために、犬を利用しているということは決して許されるものではありません。

この行為が「犯」おかす、反する行為という意味に繋がります。

犬がどうして檻を出てしまうような行為は人間が犬を犯そうとしていたから檻から飛び出したという理由にもなりえます。

どちらの意味にしても人間と犬のと関係を犯し、ルールを犯していることになります。

このようにして「犯」はできた漢字なのです。

目次

漢字「犯」の書き順・書き方

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

漢字「犯」書き方・書き順ポイント

★ニ画目は一画目を通過した後、内向きに丸く書く。

★五画目はニ画目よりもやや上の高さでカーブするように書く。

漢字の成り立ち「犯」まとめ

では最後はまとめです。

漢字の成り立ち「犯」は、

  • 「犯」は「犬」と「(ハム)」が組み合わさってできた会意文字。
  • 部首は犭 (いぬ・けものへん)
  • 画数は5画。
  • 読み方は(音)ハン (外)ボン (訓)おか-す。
  • 小学5年生の漢字。
  • 漢字検定は6級。
  • 書き順のポイントは、「ニ画目は一画目を通過した後、内向きに丸く書く」「五画目はニ画目よりもやや上の高さでカーブするように書く」。

以上が漢字「犯」のまとめです。

いかがでしたか?

成り立ちを知れば漢字がもっと楽しくなりますね!

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