本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。
漢字「校」の成り立ちは身動きができない足かせの形
成り立ち | 形声文字 |
---|---|
部首 画数 | (部首) 木 (き・きへん)(画数)10画 |
読み方 | (音)コウ <外>キョウ(訓)<外>くら-べる・ かんが-える・ かせ・ あ |
学年 | 小学校1年生 |
漢字検定 | 10級 |
「校(こう)」は、意味を表す「木」と音を表す「交(こう)」を組み合わせてできた形声文字です。
「木」は言わずと知れた樹木を表す部首、「交(こう)」は人が足をバツ(X)のように組んでいる様子を表しています。
漢字の意味は、まなびや、くらべる、指揮官、かせ、木を組み合わせたもの、です。
校という漢字のイメージは、やはり「学校」と考える方は多いのではないでしょうか?
真面目なイメージのある校ですが、実は現在のイメージからは想像もできない刑罰から成り立った漢字だということをご存じですか?
一体どういった成り立なのでしょうか。
詳しく解説します。
漢字の成り立ち「校」
(形声文字)
↓
漢字の成り立ち<古代文字の甲骨文字・金文・篆文(篆書体)とは>
↓
校
「木」が交わっているので、木を組み合わせたものと言う意味はイメージできますね。
「木」を使った建造物には、校倉造り(あぜくらつくり)、獣を追い込む囲いの校猟造り(こうりょうつくり)というものがあります。
こちらは共に木を交錯させて作られています。
このことから「校」という字には「木」が交わっている、このようなイメージを持つことができます。
しかし「交」には先に人が足をバツ(X)の形に組んでいる様子も表していると言いました。
それはどのような状況なのでしょうか?
実は、組まされた足に木製の刑具(足かせ)が付けられた形なのです。
罪を犯した人に付けられたその刑具は、上手く歩くことができず、辛い体勢で生きていかなければなりません。
現代では学校などと真面目なイメージがある「校」ですが、成り立ちを知ると、子供たちの中には学校という場所が窮屈なものと感じていることから、学校という漢字の意味にも納得できる気がしませんか?
漢字「校」の書き順・書き方
ゆっくり練習しましょう。
一画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
二画目
・真っ直ぐ下に進み、止めます。
★①画目が2:1の幅になるようにしましょう。
三画目
・①②画が交わってる所から、左斜め下へ進み、はらいます。
四画目
・右斜め下へ、短く点を書き止めます。
★①②画が交わる少し下から書きましょう。
五画目
・下へ真っ直ぐ、短く進み、止めます。
六画目
・やや右斜め上へ進み、止めます。
★⑤画目が⑥画目の真ん中に来るようにしましょう。
七画目
・左斜め下へ短くシュッとはらいます。
★⑥画目の始点と垂直で揃うように書きましょう。
八画目
・右斜め下へ短く点を書き止めます。
九画目
・左斜め下へ進み、はらいます。
十画目
・右斜め下へ真っ直ぐ進み、最後は力強くはらいます。
★⑨画目と交わる場所が、⑤画目と垂直で揃うように書きましょう(—)
★はらいは一番外側に出るように書きましょう(—)
★⑨⑩画は下で揃うようにしましょう(—)
色々なポイントがありましたが、特に注意したいのは、
・①画目が2:1の幅になるように書くこと。
・⑨⑩画と交わる場所が、⑤画目と垂直で揃うように書くこと。
です。
注意して書きましょう。
綺麗に書けるようになると、メールじゃなくて手書きの手紙を書いてみたくなりますよ♪
ぜひ挑戦してくださいね^^
「校」は漢字検定10級レベル
(小学校1年生修了程度)
最後はこの記事のまとめです。
そうだった!こんなこと書いてたな!
と思い出してくださいね^^
*
漢字の成り立ち「校」まとめ
今回は漢字の「校」の成り立ちや書き方を中心に紹介しました。
まとめると、
- 「校」の漢字の成り立ちは、木に関することを表す「木」に、交わる(×)の意味を持つ「交」が組み合わさった形声文字。
- 読み方は、「コウ」「キョウ」「くら(べる)」「かんが(える)」「かせ」「あぜ」。
- 十画で、部首は「木(き・きへん)」。
- 漢字検定10級レベル (小学校1年生修了程度)。
以上が漢字「校」のまとめです。
いかがでしたか?
漢字の成り立から覚えていくと難しい漢字も覚えやすくなりますよ。
楽しく学んでくださいね♪
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