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漢字「考」の成り立ちは古代の人が思う老人をイメージして作られた

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

成り立ち 形声文字
部首 画数 (部首) 耂 (おいかんむり・おいがしら)(画数)6画
読み方 (音)コウ(訓)かんが-える
学年 小学校2年生
漢字検定 9級

「考」は意味を表す「耂・老(ろう)」と音を表す「丂(こう)」が組み合わさってできた形声文字です。

耂・老」は腰を曲げて杖を突く老人、「丂」は折れ曲がりつっかえている様子を表しています。

文字の意味として、知識や経験等に基づいて脳が仮想現実を作って判断する、結論を導き出す、予想する、決意する、いろいろな状況を創造する、比較する、調べて明らかにする、占う、亡くなった父親、などの意味があります。

「考」に持つイメージは、脳を使って思うことだと思います。

人間は常に色々な事を考えて生きていますが、その日々の思考のお陰で、文明はどんどん進化していきました。

しかしながら「考」の成り立ちは、脳を使って思うところからできた漢字ではありません。

一体どんな成り立ちがあるのでしょうか?

見ていきましょう。

漢字の成り立ち「屈」
(形声文字)

漢字の成り立ち<形声文字とは>

 

「考」は意味を表す「耂・老(ろう)」と音を表す「丂(こう)」が組み合わさってできた形声文字です。

「耂・老」は腰を曲げて杖を突く老人、「丂」は曲がり、ーの所でつっかえている様子を表しています。

老人が曲がりつっかえるものとは何でしょう。

想像できるのは、老人が天寿を全うし、これ以上命の時間を進めないということがまず考えられます。

また老人は考え、紆余曲折なな経験をし、知識を突き詰めているということも考えられます。

考え、経験や知識が豊富な人は老いていると古代の人々はそのように捉えていたのでしょう。

 

一方で「考」を手で殴り痛めつけているのが「拷」です。

てへん、は暴力を表すこともあります。

拷問など激しい手の暴力の激しい痛みなどに耐えきれず身体が曲がってしまったのでしょうか?

この場合の「考」は老人のことではなく、曲がっていることを指す「丂」の意味だけを借り、激しい拷問により手足が折れたり曲がった人のことを指しています。

考えただけでも痛々しいものです。

 

しかしながら「考」は、経験や知識を突き詰めた老人の姿や命のリミットが表現された漢字なのですね!

目次

漢字「考」の書き順・書き方

漢字<画数で検索>する場合はこちら

漢字<部首から検索>する場合はこちら

ゆっくり練習していきましょう。

漢字「号」書き方・書き順ポイント

★四画目は土の中心近くを通る。

★六画目は、やや左斜め下へ短く進み、次にやや右斜め上へ短く進み、最後はやや右斜め下へ進み、跳ねる。

漢字の成り立ち「考」まとめ

では最後はまとめです。

漢字の成り立ち「考」は、

成り立ち 形声文字
部首 画数 (部首) 耂 (おいかんむり・おいがしら)(画数)6画
読み方 (音)コウ(訓)かんが-える
学年 小学校2年生
漢字検定 9級

 

  • 「考」は意味を表す「耂・老(ろう)」と音を表す「丂(こう)」が組み合わさってできた形声文字。
  • 部首は「耂 (おいかんむり・おいがしら)」。
  • 画数は6画。
  • 読み方は、(音)コウ(訓)かんが-える。
  • 小学2年生の漢字。
  • 漢字検定は9級。
  • 書き順のポイントは、「四画目は土の中心近くを通る」「六画目は、やや左斜め下へ短く進み、次にやや右斜め上へ短く進み、最後はやや右斜め下へ進み、跳ねる」

以上が漢字「考」のまとめです。

いかがでしたか?

楽しく学びましょう!

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