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「別」は死後も権力を固持するために成り立った残酷な漢字

本記事は筆者独自の見解です。漢字に親しみを覚えていただければ幸いです。

成り立ち 会意文字
部首 画数 (部首)⺉ (かたな・りっとう)(画数)7画
読み方 (音)ベツ (外)ベチ (訓)わかれる (外)ける・ わか
学年 小学4年生
漢字検定 7級

別と言う漢字で思い浮かぶのは、大切な人との「おわかれ」というイメージで、少し寂しさを感じませんか?

しかし実は「別」という漢字には、寂しさを感じさせない残酷な意味からできているのです。

いったいどのような成り立ちなのか見ていきましょう。

目次

漢字の成り立ち「別」
(会意文字)

漢字の成り立ち<会意文字とは>

「別(べつ)」は、「刀」と「冎(か)」が組み合わさってできた会意文字です。

刀は刃物を表し、冎は肉を削り取った人の骨を意味しています。

肉を骨からそぎ取るところから、わける・わかれるなどの意味となりました。

左側の「」は、冎が変わった漢字で、冎は骨の字の上部にも見られるように、体の組織です。

冎に月(肉)を付けて骨ですが、別という漢字には月(肉)がない冎のみが採用されています。

冎(肉がない骨)と刃物から、肉がそぎ落とされた状況がイメージできます。

この肉をそぎ取られた人の骨は権力者が死後に埋葬される際、一緒に埋葬されました。

死後の世界でも家来を従え権力を固持するためです。

他者の骨も埋葬するこてゃ権力の象徴といえるのかもしれません。

儀式のためなのか、埋葬されるためなのか、刑罰でなのか、さまざまな部位に切り分けられました。

権力者と共に埋められた骨は、墓の中できっちりと整理をされ、等間隔で並べられていたそうです。
ここから「列」という文字が生まれました。

今はさまざまなところで使われる漢字になりましたが、その昔は死者の葬列だったのです

 

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